ちょぼくれ | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

『喜撰』の中盤あたりに“ちょぼくれ”というお囃子の手が出てきます。
・・・
ちょぼくれって何だろう?・・・
で、分かったのは、
“ちょぼくれ”はお囃子の手ではなくて、この節回しがちょぼくれと呼ばれる部位なんだという事が分かりました。

“ちょぼくれ”というのは江戸後期に流行した大道芸能だそうです。
大道で、手ぬぐいを吉原冠りにして、小さい木魚を打ちながら早口で節をつけて唄い踊るといった芸能だったそうです。関西の方では“ちょんがれ”と呼ばれていたそうです。
発生は大阪。浪花節のもととも言われています。
同種の芸能で“阿呆陀羅経”というのがある。江戸時代末期に、物貰い・乞食坊主などによって唄われた大道での語りの一種。小さな木魚二つを持って打ち叩き、拍子をとりながら、阿弥陀経など経文まがいの文句と節調に、巷談や時事風刺を乗せて盛り場や人家の門口で語り、金銭を乞い歩いたもの。

喜撰はけっして下級のお坊さんではありませんが、
この曲にちょぼくれが使用されているのは雰囲気なんでしょうね。
そうそう、実際の喜撰法師という方がどのような方か分かりませんが、この曲の喜撰法師はちょっと・・・いやいや大分俗っぽいですものね。

しかし、、、
ちょぼくれ=浪花節
ぜんぜん雰囲気ではないけれど、そうだったのですね。


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