六月最後のお稽古 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

六月十七日というのは先代の御命日なのだそうです。(平成元年に急逝されたそうです)
と言う事で、お稽古は夕方からになりました。

師匠は平成六年に先代のお名前を継がれました。
平成六年か・・・。
私の前の師匠は平成六年の二月に急逝されました。私にとって平成六年は大切なものを失って、悲しくて鬱々とした年でした。
亡くなった師匠に「太鼓は○○氏というものすごい人がいた」と先代のお話を聞いたことがある。
伊十郎全集などで演奏されている方なので、お名前は存じ上げていた。
亡くなった師匠があまりにも熱く語るので、私たちの中には先代=太鼓のカリスマ的存在として刻まれた。
伊十郎全集なる古い録音物に登場している方なので、ずいぶん昔の人というイメージを持っていましたが、どうも、平成元年に亡くなられたようだ。それも、まだまだ現役でバリバリお仕事をされていた時代に急逝されたようです。
今の師匠がまだ前のお名前で舞台で活躍されている頃からお顔を存じていました。でも、私の中で神格化された先代のご子息とは全然しりませんでした。
平成六年。どこかで五回忌追善演奏会+襲名記念の演奏会のポスターを目にして、超吃驚した事を記憶しています。「へえ~!あの方がご子息だったんだ」という感じ。
私は前の師匠が亡くなって、もう二度とお囃子はやらないと思っていました。
でも、前の師匠が亡くなって十年後。師匠にある事がきっかけで出会い入門する。なんかとっても不思議な感じがする。

小鼓は『竹生島』をお稽古している。
平成五年十月。(故)宝山左衛門氏の襲名記念演奏会でこの曲を演奏した。もちろん大皮。
あの舞台は回り舞台。プログラムを見たら、金屏風の裏に今の師匠がスタンバイされていたんだな♪
面白い縁だ。
トッタンものは覚えやすいが、なんか似ているフレーズが繰り返されるので、頭の中で混線する。
そう思うと難しい曲なのかも知れない。
太鼓は『四季の眺』。いい曲だ。うちの流派は神田丸のあとにサワギを打つそうだけれど、とりあえず一般バージョンで芝居正天でお稽古。
細撥ものは楽しい♪


さてさて、夕方からのお稽古だったので、
「アイ アム ハングリー!」状態。渋谷で定番のラーメンめぐり。
今日はいつも行列ができているお店。春日亭の油そばです。美味しかった♪麺が私好みでした。
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