想定外・・・なんですか | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

あの福島の原発の事故は大地震による想定外の津波によるものであって、東京電力には何だ落ち度はない。

何てよく言えたものである。
事故なんて、どんな事故でも「想定外」の事である。
車で人身事故を起こした人が「人がいるなんて想定外の事で、私には何だ責任はありません」と言っているのと同じ事だと思う。
自分たちに任せてくれれば収集がついたのに、官邸がギャーギャー云うからこんな大事故になったと言いたげな言い分。
しかし、「想定外」とはよい言葉。何かミスをしたら「想定外の出来事。私には一切責任ありません」と言えばよいのですね。東京電力さんありがとう。

地震大国ですからね。地震に対する対策は万全でなければならない。原発は海に面している。地震に津波はつきものである。
「ディープインパクト」という、隕石が海に落ちて大津波を引き起こすというものが主題となった映画があったが、あれだってフィクションで片づけていい問題ではない。1/何万であっても確立はある事である。そんな大津波があっても、周辺地域に放射能を漏れ出してしまうような事故が起きないように対策を取るというのが本当ではないだろうか。
まあ、過ぎたことなので、対策の不備に対して今さらああだこうだ言っても仕方がない。
しかし、きちっとこの大事故の責任を認め、
「何故、この事故が起きたか」を分析し、新たな対策を打ち出す事をしなければならない事である。
「あの事故は想定外の事で自分たちには何も責任はない」なんて言っているようでは、まるっきり進歩のない会社であり、こんな会社に危険物である原発なんて到底お任せする事はできないと思う。

あらあら、この世の中にこんなに非常識な会社があるんだな。
あんな大事故を起こして、被害者の賠償や事故対策に大変なお金を必要としている中、去年はしっかり夏のボーナス支給されたとか。ありえない。かなりの税金も投入されているというのにありえない。
料金値上げについても同じ。自分たちの身を削る事もせず、足らない分を消費者に請求。
そういえば、今の政府とよく似ている。
国会議員定数を減らす。議員をはじめ公務員に支払う歳費の削減とかマニフェストにあげていたにも関わらず、そういった事をしないで「こうしないと大変なんです」とか言って増税一本の政府。

全国の原発を停止中で、この夏は電力不足が心配。だから原発を再稼働しようという方向性になっている。
安全に対する対策が万全ではないのに・・・何を根拠に「安全宣言」。実にいい加減だ。
どうせ、また事故が起きれば「想定外」で済ませちゃうのでしょう。
総理は「全責任を自分が持つ」と言っていますが、明日をも知れぬ身の上なのにどう責任を取るんですかね。無理でしょう。何かあった時にあなたはいない・・・かもですよね。
政治の中枢を東京から大飯に転居。つまり国会議事堂を大飯にお引越し。
関西電力の役員の社宅等を原発周辺に建設。
「安全」といっている方々が身を持って示してくれれば、
「安全なんだな」と理解できるかもだなぁ。

とにかく、東京電力さんがまずやるべき事は、消費者の信頼回復でしょう。
ぜひ値上げ前に、信頼回復に努力をして下さい。
先月の請求書の中に「値上げに対するお願い」なるものが添付されていたけれど、
「ぜんぜん努力もしないでいい気なものだ」と思いました。