
今日は久しぶりに国立劇場で歌舞伎です。
今月・来月の公演は歌舞伎教室ですね。歌舞伎教室は学生や歌舞伎をあまり知らない一般の方へ歌舞伎の普及を目指した国立劇場主催のもの。
私も高校生の頃に行きましたし、また、准看護師学校の時も行きました。
解説と一時間半くらいのお芝居。一般の公演よりも低価格で、また、「歌舞伎って面白いな」と思っていただくために演題を選ぶわけですから、けっこう楽しいものが選択されますし♪
国立劇場にはあまり見かけないキャピキャピギャルなど、普段とはちょっと違う雰囲気なのですが、けっこうお勧めです。
半蔵門から劇場に向かう道。見かけぬ制服の学生が大勢国立方向に歩いていく。
ちょっと吃驚でしたが、
「そうか、今日は歌舞伎教室ですものね。歌舞伎教室の子たちだ^^」
半蔵門から楽屋口の方から劇場入り口に向かうコースを通るのですが、まるで、スクールゾーンのような雰囲気。
楽屋口の駐車場に、ピンク系のジーパンをはいた、爽やかスマイル系の男性が通る学生だちに
「おはよう」と声を掛ける。
げっ!この先生らしからぬ装いの爽やか系は先生ですか・・・
私が学生の頃は、こんな爽やかピンクのような先生っていなかったよ。。。
さて、一人の男子学生が
「今日さ、正装で来いって言ってたけどさ、正装って第一ボタン締めなきゃいけないのかな」
はははっ♪
正装ですからそうですね・・・へっ??!
ところで学生の正装って学生服ですよね。彼らは毎日、正装して通学し学校生活を送っている。
学校行事ですから、制服着てくるのはほとんど当たり前の事でしょう。
そんな彼らに対して「正装で来い」と指導する先生・・・意味わかんない。
たぶん「きちっとした格好でいらっしゃい」とかそういう意味だと思うけれどね。
会場まで、先生から色々な注意を聞く学生。
「今日は一般のお客さんもいるから~」
この注意事項。私が、学生の時も同じ聞いたな。何故か懐かしかった。
うわっ!客席。
なんか国立劇場じゃないみたい。ピーチクパーチクのパワーが違う。さすがに高校生ですね。
幕が開いたら、どうぞお静かに。
その願いが叶って、
今日の学生さんは大人しい子だちだった。

さて、お芝居の方は楽しかったてすよ。
このお話しの題名の「華果」は孫悟空の生まれた花果山から来ている。そして、華果は猿之助丈の俳名なのだそうで・・・二つが合わさっているわけですね。
スーパー歌舞伎の面々。市川右近はお師匠さんにお芝居が良く似てきましたね。
しかし、お猿の行動形態を良く観察し研究された演技だと思いました。
笑也の女形姿を楽しみにしていましたが、今日は三蔵法師役でした。お坊さんだなんて・・・ちょっと残念でした。
女形というと、市川春猿丈は綺麗ですね。惚れ惚れでした。
最初の「歌舞伎の見方」という解説の進行役に笑三郎と出ていましたが、春猿はスッピンも綺麗でした。
この歌舞伎教室って、けっこう音楽を担当する方々って若手の方々じゃないですか。
きっと、緊張するんでしょうね。
常磐津の紹介の際に、三味線の方、思いっきりスカ撥・・・。その失敗で更に彼は緊張100倍になった様子が見えてしまいました。
やや立ち回りが重いかな?雑かなと思いましたが、まだ初日から数日ですもの、仕方がないですね。
孫悟空の分身として、大勢の子役が出てくるんですが、可愛かったです。
綺麗なお姫様は実は蜘蛛のお化けというありきたりのお話ですが、
ありきたりでどうなるか分かっていても楽しいというのが歌舞伎のいいところですね。
蜘蛛の糸をふんだんに使う演出はとっても豪華でよかったです。
芝居が跳ねて外に出ると、
午後の部を感激する高校生がいっぱい並んでいました。
どこかで見た制服・・・
K高校じゃん。職場のすぐ近くにある高校です。
はははっ、こんなところであなたたちに会えるとは^^
ちょっと吃驚でした。
来月は、歌舞伎教室で藤娘と矢の根。踊りですね。こちらも楽しそうですね。
また来ちゃおうかな♪