大きなおまんじゅう | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

100歳になられた患者さんの内祝いに大きな大きなとらやのおまんじゅうを頂戴しました。
切って吃驚玉手箱♪♪♪大きなおまんじゅうのなかにカラフルな小さなおまんじゅうが隠れていました。
さすがとらやのあんこ!上品で美味しいです。
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この患者さんは嚥下障害があるために、IVH・・・つまり点滴で栄養摂取しています。
でも、悲しいことに食べる事が大好きな方だったようです。
そうそう、この患者さんは酸素吸入しているんですが、その酸素吸入用のチューブをまるでアタリ目ごとくクチャクチャと口の中にいれて噛んでいます。
お布団をチュウチュウしゃぶっていたり・・・そうすることで寂しいお口を癒しているのかもです。
うーん、分かるけれど窒息の危険もあるし危ないです。
お家の方が「せめて味覚だけでも刺激してあげてください」と口腔ケア用の保湿ジェルを用意されていて、たまにそれを患者さんのお口の中に塗って差し上げていますが・・・それだけじゃ満足できないですよね。

おまんじゅうを頂きながら、みんなで
「このあんこをちょっと指に塗ってしゃぶらせてあげたいよね」
きっと患者さん、喜ぶと思いますが・・・やっぱりできないですね。
誤嚥してあんこが気道に入ってしまう恐れがあります。誤嚥のリスク高すぎ。
看護師として、そんな患者さんの命に関わるリスクのある事はできません。

100歳ね。
食べたくても、機能の問題で食べられない。
動きたくても、動けない。
意思を伝えたくても、伝えられない・・・・
なんか悲しいな。
100歳。長寿おめでとう・・・なのかな?複雑だな。