勝三郎連獅子 | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

獅子ものでお稽古したのは、
『鏡獅子』
『英執着獅子』
『石橋』
『今様望月』

何故か、一番(?)有名な『連獅子』をお稽古していない。
きっと、師匠の選曲の際に「獅子ものをやろう♪」なんだけれど、連獅子という気分じゃなかったんでしょうね。
例えば、しょっちゅう仕事で連獅子やっていたら、お稽古でやりたくないとかあるじゃないですか?
でも、いつかきっとやるよね♪ずっと思っていました。実は、連獅子ってけっこう好きな長唄なのですね。ですから、お稽古熱望しているのですが。
そして、願いが叶って♪勝連を勉強する事になりました。
連獅子には、二世杵屋勝三郎作曲のものと三世杵屋正治郎の作曲のものとあります。
どちらも、歌舞伎の演目として作曲されたものですが、
今は、舞踊というと正治郎の『正連』、長唄の演奏というと『勝連』というイメージです。

実は、十数年前の国立の舞台。あの時、『竹生島』を演奏したのでず、本当は『連獅子』の予定で、ずっと準備していたのですよね。
でも、ある時、急に「やっぱり『竹生島』にしよう」となったのです。
何故、曲目変わったか不明。抜き差しかな???
改めて曲を聴くとそんな感じがする。
あの時、お稽古していたのは大皮なんですが、不思議ですね。
家で稽古していたりすると、自分が注意された事よりも、人が注意されていたことの方が鮮明に思い出されます。
「そうじゃないだろう」
「子獅子はその変の谷に落とされたんじゃないぞ」
「どんな谷だ!考えてみろ」
「ここは、花から花へヒラヒラと舞っている蝶をイメージしろ、それじゃ蛾だ」
とかね・・・
亡くなった師匠の声が鮮明に聞こえます。

大皮でお稽古した曲。だいぶ小鼓でもお稽古しました。
そういった曲は二人の師匠の声が聞こえるんです。とっても不思議。
で、流派も年代も違う師匠方なのですが、仰られていること・・・ほぼ同じ感じ。
右のものが左でもおかしくない世界なのに。
本当に良い師匠に出会えました。
そして、今の師匠の門弟になって今月で五年が過ぎます。来月で六年目となるんです。
月日の経つのはすごいですね。

六年目らしく、ステップアップめざし課題をクリアしていかなくちゃ♪
六年目に向けての課題曲として『連獅子』
良い選曲です♪(偶然ですが)