十時くらいに帰宅。御昼寝を二時間くらいしてお稽古にGO。
やっぱり二時間のお昼寝では眠いです。
さて、太鼓は『軒端の松』。なんか太鼓地が今ひとつできないのですが今日でお仕舞いになってしまいました。
次回からは『寒山拾得』というマニアックな曲。確か研精会の曲ですよね。お七吉三と組み合わせてやる曲でしたよね。『寒山拾得』と『お七吉三』は坪内逍遥の同じ舞踊劇の構成曲だったと思いますね。だから、この二曲はいつもセットで演奏されると聞いた事があります。
『寒山拾得』って人の名前なんですね。
寒山と拾得は中国の蘇州の方にある天台山国清寺の豊干という僧に悟りを導かれた人たち。
この二人、本当は七代も昔からの敵同士だったんですって、なのに共に悟りを導かれ国清寺に出入りするようになる。で、いつしか食事係になったそうな。二人は残飯を竹筒に入れてそれを食料として乞食同然の生活をしていたらしいです。とにかく二人は寺の中で奇声を発したり奇々怪々な行動をとって僧たちを困らしていたそうなのですが、仏教の哲理に誰よりも深く通じていたそうです。


ウィキペディア フリー百科事典『寒山寺』より
寒山が経を持っていて、拾得が箒を持っている『寒山拾得図』というのが有名。
子どものようで年寄り。年寄りのようで子ども。実に不可思議な人物像
長唄の『寒山拾得』は雪舟が描いた『寒山拾得図』を題材に坪内逍遥が歌詞を書き、四世吉住小三郎と三世杵屋六四郎が作曲したものらしい。
雪舟の寒山拾得図で検索すると飯田市の元善光寺の宝物殿にある絵がヒットしますが・・・まさかこの絵ですかね???

この坪内逍遥の舞踊劇は絵から人物が飛び出てくるというような趣向のものらしいです。(観た事がないのでわからない)で、『寒山拾得』は雪舟の墨絵で素朴枯淡な味を表現。『お七吉三』は浮世絵の艶麗で極彩色豊かな味を表現したものとか。
この坪内逍遥という人はオペラ『新曲浦島』もそうですが発想がとても素敵な方だと思います。
さて、この舞踊劇は文芸協会(後期)の第二回公演で帝国劇場で発表されました。同じ公演で島村抱月の翻訳でイプセンの『人形の家』が発表された。ノラを演じたのがあの松井須磨子。この『人形の家』が大当たりしたとか。
へえ♪調べるものですね。大正デモクラシー♪♪♪西洋の新しいお芝居である新劇。そして長唄の舞踊劇。同じ舞台で上演されるなんて面白い♪
※ちなみにこの公演のプログラムは
『人形の家』『寒山拾得』『お七吉三』『ベニスの商人』・・・すごい組み合わせ。
あらあら、お稽古日記が・・・どんどん話しがずれていく。
さて、小鼓は『勝三郎連獅子』
何か、一度習っているんですが、分からないところが幾つか。きっとたぶん初めてお稽古した時からの疑問でそのままうやむやで終わったのだと思います。
来年の出し物ですから、その辺もきちっと解明しとかなきゃな。