
桐の花はまさに花札の絵の如く。
さて、花札の桐は確か十二月ですね。。。
この時期の花なのに何故十二月なんだろう。
ちょっと調べてみました。
はははっ(*^。^*)
なーんだ。。。洒落なんだ。
よく「ピンからキリ」といいますよね。一月で始まり十二月で一年は終わる。つまり、一月がピンなら十二月はキリなのです。その洒落から十二月なのです。
花札の役の札には動物が描かれていますよね。「もみじに鹿」とか「松に鶴」とか「牡丹に蝶」とか・・・。
桐に描かれているのは、“鳳凰”です。
何故、鳳凰なのか。中国の伝来で鳳凰は架空の瑞鳥、聖王の出現を待って出てくるといい、このめでたい鳳凰は桐(キリ)にしか棲まないという事からなのだそうだ。
さて、桐は万葉集では結構題材として取り上げられている植物らしい。
三味線なんかより古い時代から日本に伝わった琴という楽器はそもそも桐で作られています。
・・・あっ、花梨とか紅木で作ったものもあるようですが・・・
万葉の時代の琴というと桐なのですね。
また、楽器だけではなく、桐の箪笥、桐の下駄などなど、日本の生活の中を見回すとけっこう桐というものはあります。つまり、非常に日本人の生活に密着した木なんでしょうね。
梧桐(ごとう)の日本琴(やまとこと)一面 対馬の結石(ゆひし)の山の孫枝(ひこえ)なり
(巻5-810題詞 大伴淡等謹状)
さて、今日は父の祥月命日という事で墓参りに行ってきました。
水道橋の方にお墓はあります。
その帰りに、金比羅さんをお参りしてきました。



さてさて、金比羅さんとよく言いますが、ご神体はどなたでしょう。
・・・大黒さんだったのですね。正しくは大国主さん。
因幡の白兎のお話しで有名な方ですね。
「日本書紀」によると、スサノオの子どもだそうで。しかし、六世の孫とも七世の孫との説もあります。
大国主さんは、国造りの神、農業神、商業神、医療神・・・また芸事の神様でもあるそうで。様々なご利益があるそうです。
医療神・・・。なるほど、因幡の白兎ですね。
ちょっと前まで、創傷は乾燥させましょうという傾向で治療されていましたが、今は全く逆で創傷は湿潤させた環境で治療していきましょうというのが現在の常識になっています。
まさにこの因幡の白兎に出てくる治療法なのですよ。
白兎ははじめ海水で身体を洗って天日干ししたわけですね。そしたら、傷が悪化しちゃって非常にいたい思いをした。しかし、そこで出会った大国主に真水で洗って蒲の花粉に包まって大人しくしていれば良いといわれ、その通りにしていたら治ったのですね。
まさに、今の創傷管理そのものと言う感じ。まあ、さすがに医療現場で真水を使ったり、蒲の花粉なんて使いませんがね。。。
さてさて、仏教的にいうと、金比羅さんというのは、釈迦の一番弟子金比羅を差すようです。
また、薬師如来の十二神将の筆頭・宮比羅大将(くびらたいしょう)を指すようです。
そうそう、大黒さんを調べていて、七福神の恵比寿さんは大黒さんの子どもだという事を知りました。
大変、姿かたちが似ているので兄弟だと思いました。。。
はははっ、調べるという事は良い事ですね。
