プロとアマの違い | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

芸能だけでなく、何でもそうだと思うけれど、
人のやっているものに、絶対という事はありえない。
「人間というのは間違うもの」というのが、何でも前提にあります。
大切なのは、間違えが起きた場合にいかに修正できるか。いかに間違えに対して、被害少なく対処できるか。
これがきちっとできるというのがプロ。できないというのはアマ。

先日、お囃子の師匠が
「お囃子はいかに三味線につけるかが問題」という事を仰っていた。
お囃子は「はやす」という言葉が語源と言われている。つまり、伴奏があってのお囃子なんですね。
三味線でも、唄でもお囃子でも、お浚い会で演奏する時って、プロに囲まれて出し物する事が多いですね。
あれは、何かアクシデントあった時にいかに被害が最小で済むかの対策なんですね。
周りがプロだからって絶対はないのです。プロでも間違える。
プロ同士なら、最小の被害で演奏を続けることができる。でもね、素人は経験が未熟で対応する能力もないし、精神的にもフリーズしちゃいますね。アクシデントに非常に弱いのが素人です。

音楽もお芝居も、一度幕が上がったら幕が降りるまで演ずるあるいは演奏するというのが宿命です。
役者時代に、とにかく仕込まれたことは芝居を止めるなという事です。
何が起きても、芝居の中で流れている時を止めてはいけないのですね。
新劇の場合は、三ヶ月くらいお稽古期間を持って幕を開ける