ふ~さんの音楽とか料理とかのブログ

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日々考えていることとか日常のこと中心です

まだ、2025年のライブレポも書いてないのに、2026年のライブレポってどんなもんか?と思うんですが😅


ホントに仕事が忙しいと、ライブレポまで書いていられず、そのうち熱が醒めていくような感じがしますね(^_^;)


2/2  タケモト リオさん(下北沢440)


「だいたい十○周年、絶対三〇歳」というライブタイトルで、band one−man ライブでした。この日は誕生日でしたね。

一応、カメラロール探してみたら、タケモトリオさんは2015年7月くらいから確認できました。


神戸時代。最古の写真かな?

これも神戸時代。2015年7月。

たぶん2015年くらい

これは初めてシアタージャジーで彼女のライブを見た時、扉に貼ってあったポップ。2018年1月20日。

2018年5月。名古屋でのライブ。

東京で初めてかな?渋谷のカールモール。2018年。

だいたい10年だけど、学生時代の活動は?ですが、たまにシアタージャジーで歌っていたようなので、シンガーソングライター歴は11年くらいですかね?

そして2026年2月2日。誕生日。

この日は、かなりテンション高くて、笑顔が絶えなかった。最初のMCで30歳になれて良かったと言ってた。

でも、歌い始めると真剣そのもの。

情感込めて歌いました。

何というか、気迫が凄かったと思う。

この日、ホントに初めてというか、一人一人のお客さんの目を見ながら歌っていた気がする。

誕生日ということで親友から、バースデーケーキのプレゼント。

嬉しそうですね~

全員で記念写真です。

セットリスト
1.つながり
2.遊びに行こうよ
3.弱さ
4.夏の中で
5.1人で黙って過ごした日々
6.26歳
7.21
後半
8.女の子コンプレックス
9.365
10.生きる
11.血液
12.聞かないで
13.親友
14.私は東京
15.オー・シャンゼリゼ

ボクが思うに、若干声が低くなった感じもあって、最近の作品である「血液」が合っていて、良かったかな🙄

人間、変わってないように見えて、みんな少しづつ変わるし、ボクもむかしより確実に歳を取って感覚が変わりつつある。


それは仕方ないし、今の感覚を大事にするしかないんだと思うね。

イチゴブームなのか、イチゴマニアのイチゴ品種の分析をSNSで良く見かけますが、その品種ができた背景を深掘りしようとするものもあったりして、元育成者からしたら、興味深いものも見かけるけど、的外れな評論もけっこう多数目にするよね。


相曾さんのかなこまち。5月30日まで販売してました。

これは、おそらくは農家や市場の人とは良く話して食べての感想もあるけど、作り手である育種の現場の人の話を聞いてないからだろうな〜🤔 と思いますね。

論文に書かれている情報というのは、おそらく1/10も育成の意図が書かれていない訳で、致し方ないと思うこともあります。

一方で、県内の野菜ソムリエさんとかは、理屈はともあれ、主にその県でできた品種そのものを愛好してくれている方もいまして、愛を感じるから、ボク的にはありがたいばかりです🙏


ボクはいろんな種類(サトイモ、タマネギ、カラシナ2品種、トマト3品種、イチゴ)の品種育成を手掛けていたけど、品種育成とは何か?と言ったら、ズバリ『育種目標を設定して、目標に近づけること』ですよね。

それなしで、育種親を選んだり、交配や個体選抜はできないわけです。

なぜなら、どんな品目でも品種はあって、多いものだと数百、数千あるわけで、例えば100品種から2つ選んで正逆交雑して得られる組み合わせ数は

(A×B と B×A を別扱い)で組み合わせると 9,900 通りになります。 

組み合わせ数だけでもこれだけあるのですが、交配育種の場合は、遺伝現象のうち、連鎖と組み換えを主に利用するので、最低でも1組み合わせで1000個体の実生を作ります。

そうなると、例えば100個体から品種を育成しようとしたら、9,900,000個体も選抜しなければならなくなりますガーン

それは、圃場の広さや選抜的にも絶対にムリなので、いくつかの形質の改良に絞り込むわけです。

その時に大切なのが、育成された品種の受益者がどのような品種を求めているのか? また、その品種を選ぶために必要な親品種がいくつ必要か?(言い換えると改良する形質の数がいくつか?)ということになります。

それが1番大切なんで、食味がどうのこうのは、総合形質の中の1つの形質にすぎないんだよね。そこが重要な視点です。マニアは食味ばかり目が行くけど、それじゃ産業として成り立たない。


イチゴ産業の特徴としては、早生性、収量性、形状の安定性、そして品質面では章姫以降では糖度8以上あれば良く、遠隔地が商圏範囲である九州産地などはそれに日持ち性と輸送性が求められる。

一方で、近在産地で県内で生産・消費されるような三重県とかは日持ち性や輸送性はどうでも良くて、長らく章姫が主要品種でした。章姫はかなり軟らかく、遠距離輸送には向かないです。あんなに多収で炭疽病に強い三重県のかおり野のシェアが6割超えたのはつい最近のことです。

かなこまちの育成の場合は、最後に紹介するとして、ボクが直接お話させてもらった育種家のお話を少し紹介します。

まず、ボクがお話させてもらったのは、千葉県の成川昇さん(麗紅、ふさの香、深紅の美鈴の育成者)だけど、彼は1種の天才で、育種においても、栽培法についてもパイオニアだったのは間違いない。

今、イチゴもF1品種が様々出てるけど、その構想の元は成川さんです。三重県や農研機構は種子繁殖性イチゴを自慢してるけど、そりゃ発想と実践のオリジナルではないよね。

成川さんには、麗紅のことをお聞きしたんだけど、話の99%は自慢話で、育成直後は県外から毎日大型バスで視察に来た😀とか話されてた🤣

しかし、ちょこっとだけ教えてくれたのは、育種手法として確率を上げるためにself crossしてから使う手法とかだよね。麗紅は母親 福羽、父親 はるのかだけど、福羽は自殖個体です。

麗紅は、晩生だったので、あまり長い間リーディングバラエティではなかったけど、その後の育種親としての貢献度からすれば、金字塔と言って良いです。農家も、恐ろしく収量が取れる品種だったと言ってました。


その後、東日本の品種育成は栃木県が脚光を浴びるんだけど、それは女峰を育成したことに尽きます。

実は女峰は、大変な難産で、はるのかとダナーから作って選抜した実生にダナーを戻し交雑したんだけど、品質は良く、早生であるものの収量性が悪くて暗礁に乗り上げてしまったんだよね。

それで、事態を打開したのは、赤木博さんでした。
赤木さんが凄いのは、晩生の麗紅をかけて早生の女峰を引き出すという離れ業をしたことだよね。これは、ボクも参考にしました。

赤木さんは、早生と晩生の後代が必ずしも中間個体を中心に正規分布すると思ってなかったフシがあります。ボクも花芽分化とその後の葉の展開スピードに依るから、少なくとも2因子を考えるべきと思ってました。


ボクは何回か推進会議で赤木さんとは話しているけど、お互いに酔っ払っていて酔っ払い、あんまり話の内容は覚えてないんだけど、覚えているのは、育種学の先生というよりは、栽培技術に卓越していて、その品種に内在する特性を見抜くことにあったね。

だから、話していても栽培の話が多かった。それは、ボクにも強く影響が残りましたね。


その後も栃木県はとちおとめという金字塔を打ち立てたんですが、あれは主には石原さんの業績だよね。同じ育成者の栃木さんとは割とお互いよく知ってる間柄なんで色々教えてもらいました。

なぜ女峰から新品種とちおとめを育成せねばならなかったのかと言うと、本当のことを言えば、女峰の栽培後半の小玉化とか食味の低下とかAIに聞くと出てくるけど、半分本当、半分ウソだよね。

女峰の出始めは、これを凌ぐ品種はおそらく出ないと思われるくらいの完璧な品種だったけど、不受精とか、小玉化が約10年後から出始めた。この現象の原因はウイルスフリー化のためのメリクロンで変異を増発させた結果と思われましたね。

それで、ごくわずかの農家が隠し持っていた最初のランナー増殖株が『男の女峰』として、陰で流通したというのもありました。

1番歯がゆい思いをしたのは赤木さんだろうね。

当時、メリクロンは夢の技術で、体細胞変異は問題にならないと偉い先生は言ってたけど、ダナーが品種崩壊したのは、おそらくメリクロン変異と言われているし、結局、時間が証明した感じですね。

今でも、そういうのを反省も踏まえてしっかり原種管理しているのが、静岡県と栃木県です。おそらく愛知県もしっかりしていると思いますが。


とちおとめ育成のエピソードはあまり聞けなかったけど、栽培にクセがあって、けっこう品質や収量を維持するのは難しいけど、正直な話、まだ完全にとちおとめを凌駕する品種は出てないよね。


他にも、スカイベリーで苦労した育成者のうち2人はお互いに良く知ってます。あまりに苦労していたから、話は公にできないけど。


他に愛知県のブリーダーとは良く親交させてもらってた。あかねっこを育成した斎藤弥生子さんはお互いにお話させていただいて、イチゴの話は少ししかしなかったけど、とにかく博学な方で、すごくリスペクトしてました。彼女を通じて、成川さん以来のイチゴ育成の系譜を教えていただいた。

同じくゆめのかを育成したBさんには、ゆめのか育成の極意をお聞かせいただいたけど、すげ~なと思ったのは、「とちおとめみたいな品種にはしないのが目標だった」と言う話。彼には哲学があって、それで長崎県など多くの産地の農家に商材を提供したのは大変な業績だと思う。

他にも三重県でサンチーゴやかおり野を作ったMさんは、ちょっと悪友みたいな間柄なんで、あまりイチゴ育成の話はしなかったけど、推進会議とかでは顔合わせるごとに色々話しました。彼も1種の天才です。彼はほとんど論文で業績残しているから、読んでもらえば分かるけど、でも選抜でたくさん食べてる感じじゃなかった。


静岡県の章姫を作った萩原章弘さんも一度お話しました。平成8年頃ですね。根掘り葉掘り聞いたけど、内容はナイショ🤣

ただ、ヒントを言えば、赤木博さんと同様に栽培の名人で、かつ優良株を見分ける眼力が凄かった。だから、栽培技術や栽培技能を無視して傑出した品種が出るわけがないのね。

栽培試験もろくに経験させないで、いきなり品種改良をやらせるアホな県が増えてるけど、それはムリな話です。

紅ほっぺを育成した主な人は静岡県の竹内隆さんだけど、育成者になってるFさんにも沢山教えを請いた。

静岡県が凄いのは、昔から静宝シリーズの育成を含めて、人材育成を常に切れないようにしていること。

それと比べると、ちょっとなぁえーと思うのは、埼玉県で、むかしはキュウリの大家で稲山さんとか凄い人が何人もいたけど、研究者を異動でブチブチにした上で、「ろくな品種が出ていない」と煽ってたらしいから、本当にしょうもないです。

ボクはあまりんは美味しいけど評価しないのは、とちおとめの2/3しか収量がなくて、中休みもするし、品種としては普通は育成しない品種です。要するに最低ラインを越えてない。

確かに、一部は千疋屋とか、横浜水信とか高級店のディスプレイを飾る品種も必要だけど、それでどのくらい収益が上がるのか? パック4〜8個 1,200円からの価格に消費者がどれだけ付いていけるのか未知数だよね。あれは、採用した農家が偉いんです。

かおりんにしても、べにたまにしても、味にしか目に入らないような評価を目にすると、今後こういう育種が持て囃されることになったら、低収量で農家を泣かせることになります。それには絶対に賛成できないね物申す


いちごさんの育成者ともお友達ですけど、醒めた目線で農家が暮らしていく糧のための品種を作ってます。その辺はさすがだなぁ🙏って思う。


それで、かなこまちの話。

早生、大果、果房連続性、整形果、多収。できれば紅ほっぺより硬く、できれば高糖度で酸味もバランス良く入る良食味のもの……というのが育種目標です。

できれば早生性は出始めを12月10日にしたかった。だけど都合良く交配株の中になかったからクリスマスに出荷開始で妥協したんだけど、今年、相曾農園さんが実証したように、12月20日から穫れます。

なぜ、多くの農家が年明け出荷になってしまうかというと、思ったより栄養成長性が強くて、窒素多めだとランナーばかりで花芽が遅れてしまうためです。

それは、葉色が淡いから肥料をたくさんやるべきといったガセネタが流通したからだけど。

ただし、早生というほどではないと言われたらその通りですね🙏 紅ほっぺより若干遅いのが残念です。

ただ、どの品種でも秋の高温で、11月のイチゴは正直美味しくないです。やっぱり早くても12月から穫れ始めるのが、ボクは良いと思う。

あと、神奈川県の事情を言えば、あまり早生でも市場に捨てに行く形になってしまう。だったら多くの農園で開園する1月初旬にピークで良いと思うんだよね。

大果について。かなこまちは果房あたり果実数は少ないが、なるべく2L、3Lに揃うようにした。これは千葉県の石川さんから教わった選抜技術だよね。

イチゴは大果だと省力的なだけでなく、値段も高くできるから、これは成功した方だと思います。

果房連続性は大変重要な性質で、女峰が何が凄いかと言うといつも果実が成ってること。

かなこまちは、果実にシンク能があって、果実がなり始めるとあまり樹は大きくならない。だから、根作りや葉作りが大事だけど、樹がバランスをとって花芽は割と順調に出ます。親の紅ほっぺと比べると、やよいひめに近い形質ですね。

整形は、ボクが作ってた時は形が良かったんだけど、養液栽培だと長くなったりする。また、イチゴには蜜腺がないけど、かなこまちは最初のハチの寄り付きが遅いので、蜜源に圃場の遠目のところに菜の花とか入れるとあまり不受精も起きなかった。この辺も試験結果で解決しておけば良かったね。

紅ほっぺより硬い果実というのは、機械で測るとそうできてるんだけど、衝撃に弱いのは確かなんで、もう少し硬い個体が選べると良かった。

ただ、なかなか硬い個体は出現率低くて、ボクの後の人が選んだとしても難しかっただろう。

食感を取るか、輸送性を取るかのどっちかということになるよね。


糖度と酸度は、定期的に主要品種と比べて選んだから間違いないし、収量も果房ごとに調査したから間違いないです。

春先の味については、3月末までしか自分で選抜できなかったんだけど、暖候期の食味の保持は草勢の変化が少ないこととほぼ同じなんで、だいたい想像できました。

ちなみに、紅ほっぺもさちのかも暖候期は味が落ちて、とちおとめとやよいひめが比較的に味が保持できるので、生育の様子は毎日観察してましたね。

ただ、食べていただけではないんだよね🤣

そういう形質は多面発現していることが多いから、ちゃんと育種学を学ばないと遠回りすることになります。


どんな品種の育成でも、理想を追求はしますが、一方で妥協の産物でもあるんで……ボクは、ユーザーである神奈川県の農家が生きる糧にしてくれたら、それが1番光栄です。

評論家の言説はどうでもいいかな😀 

イチゴの季節はもう過ぎ去りつつあり、最後の名残りの時期なんですけど、まだかなこまちの感想や記事を書いてくれている消費者の方とかがいらっしゃって、本当にありがたいです。お礼申し上げます🙇


消費者だけでなく、神奈川県内の野菜ソムリエの方、たぶん高崎さんかな?🙄  普及、啓蒙活動していただいて、イベントも多数やっていただいて、だんだん知名度も上がってきた気がします。


ボクの部下であり、弟子だったKさんがセミナーで県内の野菜ソムリエさんにいろいろ情報出してくれたこともありますので、持つべきものは優秀な部下だよなぁ、とも思ってます。


今回、SNSなどで取り上げて戴いたものをご紹介したりして、ちょっとかなこまちの特性なんかも説明したいと思います。



こちらがリンクです👇

https://note.com/kanakomachi_fan/n/nb66e2c7f2b5d


神奈川県とかなこまち愛に溢れていて、ありがたいですね〜😀


こちらは生産している農家さんにも取材されております。


やっぱり、地元の方に浸透してもらいたいから、こういう活動が一番ありがたいですね。



いちごラジオというイチゴ好きな2人が運営しているサイトでも紹介していただいてます。


https://note.com/ichigo_radio/n/nfd47c0863a3d


けっこう、思ったことズバズバ言われる(多くは当たっている)んで、ちょっとマイっちゃうところもありますが〜🤣


例えば、「かなこまちは完熟してないと、味がそこまで乗らない…」っていうくだりなんですけど、品種を作る側から言うと、どんな品種でも未熟果は味が乗らないです。


ただ、味の乗り方には何タイプかあって、例えば


◯あまりん…栄養成長が休止して、休眠に近い状態になって糖度が蓄積されるタイプ。甘みは出るが、このタイプは収量が出ない。


◯紅ほっぺ、章姫…栄養成長があまり極端に休止せず、果実成熟と栄養成長が同時進行するタイプ。このタイプに近いものが最も市場性(収量)と嗜好性のバランスが取れていて味も乗りやすい品種が多いが、一方で糖度やコクは一定以上には上がらないものが多い。


◯かなこまち…栄養成長がやや強めで、栄養成長を抑えつつ、かつ地上部と地下部の充実を伴わないと味が乗りにくいタイプ。果実成熟に時間がかかる。糖度やコクの出方には奥行きがあり、味が乗れば美味しい。休眠しないから、連続出蕾性とか収量性はあまりんほど犠牲にならない。


他にも、いくつかタイプがあるけど、かなこまちはたぶん農家にしてみると成熟がなかなか進行しなくてかったるい1面があると思うね。それは言われました。


光を好むから、日当たりが悪かったり、樹が肥料漬けで根ができてなかったり、成熟が未熟だったりすると美味しくない。環境や作り手を選ぶ品種と言えるかもしれない。


晩生で、休眠タイプで良いなら、あまりんみたいなのは育成できるけど、このタイプは観光イチゴ園では採用できないよね。たぶん、埼玉県でもあまりんのもぎ取り用は少ないと思う。神奈川県では絶対にムリ。


食べる側からはいろいろ注文があると思うけど、品種の育成者や栽培する農家さんにはできること、できないことがあるから勘弁してね!というのはあるね🙏



他にも消費者の方のSNS投稿たくさんありました。

令和7年度産で比較的新しいものから。



こちらは、相模原市の観光農園のかなこまち。バランス良いとの評価を戴いた。

紅ほっぺがすごいのは、多収も高品質のどちらも目指していけるところ。育成者の竹内さんがこの親の組み合わせ(さちのかと章姫)ではこれ以上の品種はできないと論文にしただけのことはあります。



こちらは相曾さんのかなこまち。彼はかなこまちの糖度や風味を引き出してくれたから、普通の消費者に分かりやすい良さを伝えてくれたと思います。


今年、いろんな食品業界の素材でもかなこまちを使ってもらいました。


超有名なキルフェボンでも、かなこまちのタルトがあります。こういうところで使ってくれると消費者にも名前が売れてありがたいです。



これは、イチゴス横浜かな? かなこまちは高設栽培だとちょっと難しい品種かもしれないけど、こちらイチゴス横浜を含めて横浜や川崎は食味評価が高い高設栽培が多い気がする。


こちらは津久井浜だから、高設も土耕もあります。気に入ってもらってありがとう😀


あまりんは食べなかったのかな?
東京でかなこまち買うとなると1パック2000円以上すると思うけど、値段すごいよね。

こちらは、サッカーのイベント会場で売っていたらしい。他にも複数の投稿がありました。ながさわファームさんのかなこまちも評判良いです。

開成のパン屋さんがかなこまちを使ってくれてますね。


増子さんと言う方はインフルエンサーかな? 海老名駅前のイチゴのイベントで、かなこまちを宣伝してくれてる人もけっこういました。

スイーツ好きな方に食べて戴くと嬉しいですね。

実は、イチゴの育成を始めたときに、日本一のグラスデザートと言われていた町田のカフェ中野屋のパフェを食べに毎週のように通ってました。

スイーツとは何かを考えるためです。


当時、イチゴ1粒で、スイーツとして表現するのを目標にしたいと思ってましたね😀


スイーツ屋さんとのコラボを楽しんでくれて何よりおねがい

これも。


こちらはかなこまちとおいCベリーを好評価戴きました。

おいCベリーは、年間あまり食味変化が少なく、農研機構の久留米系品種特有のコクもあるので、かなこまちと交配したこともありました。ボクはおいCベリーは育種親としても良いと思うけど、岡山県以外は産地はないかな🙄


こちらの方は、毎週のようにかなこまちをお買い求めいただいて、お弁当にされております。ありがとうごさいます。


タレントの柳原可奈子さんにも食べていただきました😀 ありがとうございます。


甘くて美味しい評価ありがとうございます。かなこまちは、市場出荷の農家がほとんどいないから、スーパーにはほとんど並ばないです🙏


甘酸っぱくて美味しいとのこと、ありがとうございます。美人さんが評価すると、すごいイイね!が多くてありがたいです🙏


いちごラジオのいちごつみさんが、相曾さんのいちご園をインタビューした記事ですね。今年は3月上中旬頃に、どこの産地も絶望的な端境期になりましたが、他の園との違いは分かったかな?

かなこまちは、あまり早くから収穫できず、せいぜい12月20日から収穫だけど、あまり長い中休みがないのが特徴で、相曾さんはそのパターンに乗れたと思います。

いちごラジオマネージャーさんはSNSで取材しないのかな? けっこう鋭い視点をお持ちだと思うけど。



吉原いちご園さんも評判良い観光イチゴ園です。

プロの市場の方にも食味では複数好評価を戴いた。でも、果肉がメルティング質に近くするために、衝撃には弱いのでご迷惑おかけしてます。果実のオシには紅ほっぺより強いんですが、扱いづらくて申し訳ないです🙏

この方はイチゴの食べ比べイベントに出られた方だと思うけど、なかなか評価が鋭いので、好評価いただいたのは嬉しいです😂

この方のあまりん評価。ボクも、あまりんは甘味だけでなく、美味しいと全面的に思うが、収量が取れないので評価できない。作り手の経営を考えてない育種はダメです。

とちあいか、魂の抜けた味というのが笑ってしまった🤣 ボクも消費者としては、画竜点睛を欠いているとしたら、味の深みやコクだと思う。でも、やっぱりとちあいかは凄い。

この育成者も噂は聞いていて、信念があって筋が通った人物だとのこと。

こちらの方も気に入っていただいたようです。
続き…

同じ方の投稿👇


続き👇

かなこまちがあまりんより好きな甘さと言って戴いたのは大変嬉しい😂。ボクが思うに、食味の好みは人それぞれだし、イチゴも生き物だから、作り手、作る時期で変動もあります。だから、絶対にこれが良いとは口が避けても言わないし、総合評価もくださないですね。



rilakkumaさんはイチゴマニアっぽいね。かなこまちの投稿を見てから、こちらを投稿されていたのですが、あまりんとか、かおりんとか、高級イチゴを出している農家さんのものは相当に食べているようです。

高い評価はありがたいけど、正直、トレンドであれこれといろいろ評論されるのは苦手。品種を作るのは、流行とかであれこれ変更できないからね。もう、ひたすら、信念を持って育種目標に向かうしかないですから。

作り手も、簡単に栽培を確立できないです。食べるのは一瞬だけど、作るのは年単位です。



おいしいいちごの本を出した匠さんの最近の投稿。この方は「凄くたくさん食べていて、いろんな品種の味をよく知っている」と武井さんから聞いてます。

本では、かなこまちの評価に「ただ、口の中で甘味が抜けていくのがやや早く、後味がやや水っぽいのが弱点かもしれません。」と書いてあり、そこは違和感あったから、今回の食べ比べ企画をはじめたんだよね。

2024年の本だから、まだ、かなこまちの作り方も確立してなかったからかもしれない。

導入当時は肥料食いの品種だ!との誤った風評があり、肥料を多めにしていた人が多かったせいかもしれない。

葉色が薄めで、かつ下葉の黄化が早いことから、肥料を多く必要と思ったのかもしれないが、少量多回数かん水による根作りや、秋の夜温をなるべく抑えて呼吸消耗を防いで、11月からは保温して葉面積拡大して葉作りするという、ひたすらイチゴ作りの基本を守れば品質と収量取れると思うけど。

だいたい、ボクの栽培の基本は海老名市や小田原市の名人から学んだから、そんなに突飛な方法ではないです。

ミツバチの訪花が慣れにくいとか果実を扱いづらいのは、本当にごめんなさい🙇だけど。


最後に、ブログで、かなこまちを買っていただいたkatさんの記事
katさんは1回ハズレかなこまちを掴んでしまい、その節は申し訳なかったけど、初期はひどいのも出たね。今回は、食味が良くて良かったです。

ランナーがバカスカ出てるのに、肥料盛ったらどんな果実ができるか想像もできないのかな〜?🤔

章姫(肥料盛ってもあまり味が変わらない)しか作ったことないのかな?


このくらいにしておきますね。

もちろん、並み評価もありましたが、概ね好評だったのと、何よりかなこまちが神奈川県民にかなり定着しつつあるのがありがたい。リピーターあって安定しますので。


最後に野菜販売者のイチゴ評価を紹介します。

むかしからある八百屋さんの勉強会の記事です。
この中で食べ比べをしてます。

かなこまちはないけど、興味深いデータがあります。

まず、価格を考慮した上での好み

1位 とちあいか、2位やよいひめ、プレミアムやよいひめ、古都華が同数。

なんと、 あまりんは6位にも入ってないです。

これ、地方じゃなくて東京の八百屋さんですから、東京でさえ、あまりんの価格は売るのにムリってことですね。

世の中、イチゴに月何万円も消費できるような人ばかりじゃないということですね。


それと、もう一つのデータ。

価格を考慮しないで、好みを選ぶと、

とても好み  古都華>とちあいか>紅つやか>あまりん>紅ほっぺ>やよいひめの順

好み  プレミアムやよいひめ>とちおとめ>あまりん>いちごさん≒古都華の順

いずれもあまりんパッとしません。

つまり、イチゴマニアが思うほど、イチゴ選手権とかで連覇しても、八百屋さんでさえあまりそういうのは影響しないと言うこと。

食というのは、超保守的でいくら識者が主張してもそんなに趣向は変わらないと言うことです。慣れ親しんだ味が意外と強い。

あまりんは1個 200円とか馬鹿げた価格設定を見直して、1段積みパック700円台を投入するしかないと思うけどね。それで、大衆の評価を定着させる。そうなると、特別栽培ばかりじゃなくて、ほどほど美味しいのを生産性向上するしかないと思うけどね。

新しい電照技術でも開発したらどうか?


かなこまちが救われてるのは、2段積みパック550円からあって、レギュラー品が700〜800円、特別品1400〜1500円と幅があり、割とJAの農産物直売所で買えるようになってきた。

もう少したくさん作ってほしいけど、リピーターが増えているのは幸いです😀

前回で評価は終わりなんですけど、古都華とか、他にも品種を食べてみましたので、その感想とか、この企画を振り返っての感想ですね。


昨日(4/11)、相曾農園さんのかなこまちを買ってきました。大きいのは2L〜3L、小さいのはSかな〜🙄

これが、外観。

比較する品種は奈良県産の古都華



古都華の外観


外観比較


果形

古都華
こちらは古都華の表面と断面

古都華の表と裏。そう果の色が違います。


古都華は 先端丸めの円錐型で、おいCベリーに似てますが、ゴツゴツ感は古都華の方が少なく整形。そう果の密度はかなこまちより踈です。浮き種ではないが、そう果の沈み込みはかなこまちの方が深い。オサレは少し出てましたね。それほどデリケートでもないです。カットした面は芯がぼんやりした白と紅のグラデーションで、外に近い方が赤に着色してます。


かなこまち
相曾さんのかなこまち、表面と裏側。相曾さんのかなこまちも表と裏の色が同じになりましたが、そう果の色は表面が赤が強く、裏は黄銅色です。小粒も同じ傾向でした。


断面は2Lではこんな感じ。前の試食時よりも少し着色が濃いめ。

こちらは小粒のかなこまち。


2Lのヘタ下のくびれと伸び。ヘタ下縦割れ(右)。

2Lは長円錐形で整形であるが、先端形は若干の変異がありつつも尖りのある形状。果面のデコボコなし。ヘタ下のくびれあり、ヘタ下やや伸びる。そう果も他と同じ。オサレは今回ほとんどなし 。


小粒のかなこまちのヘタ下の伸びはあったりなかったり。


果色と色ムラと光沢


古都華  濃橙赤色で色ムラなし。かなこまちより少し明るめの赤。表裏の色乗りは均一。光沢は8〜9。


かなこまち  表裏とも濃赤色で均一。熟度が4.5〜5でかなり攻めた熟し方。光沢は9。



そう果の色

古都華  表面は赤が少なく黄銅色主体、裏面は黄色っぽい黄銅色。


かなこまち 表は濃赤色。熟した果実は黒っぽい赤。裏側は赤色に黄色混ざる。小さい方も同じ。



ヘタの形状

古都華  ぽてっとした厚みのあるヘタで上に向く。大きさはあまりんと同じくらいかな?チップバーンはない。なり始めてからの時間はヘタの状態からしてそれほど長くない。低温栽培ではない。


かなこまち  形状は細長めのバラバラと上下に向く。チップバーンはない。時間かけた感じで、低温気味栽培であるが、春の暖候期で前回よりヘタが若い感じがする。



果実内部比較


香りの強さ


古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9

かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9



香りの質


古都華  何とも言えない素晴らしい香りで、理想的な最良の香。果物の香りとしては雅な香りと言ってよい。こういう香りの品種を作りたかった。


かなこまち  今回はかなり紅ほっぺのようなバラ科の香りに、熟した果実に含まれる甘い香りを含む主張がある。小粒の方が主張は弱い。



甘味の強さ


古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆8

かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10+

   先端以外 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10


※古都華は紅ほっぺと同等くらいの甘さ。甘さとしては、かなこまちと比べたら低い。かなこまちは今回も振り切った甘さで、あまりんより甘いくらい。ただ、今回は先端の甘さが強くて、先端以外は前回より落ちた。それでもまだ甘くて訴求力のある美味しさは驚異的。そして、2Lも小粒も甘みはあまり変わりありませんでした。




甘味の持続性(後味の余韻)


古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆8

かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10


※古都華の甘味はそれほどではないが、素晴らしい香が甘味を包んで、余韻は長い。


かなこまちは甘すぎるくらい甘いから、後味が残る。今回、2Lと小粒の差はそれほどなく、両方とも美味しいから、安価な分、小粒はお得感が高い。



酸味の強さ


古都華 ☆☆☆☆☆☆6〜7

かなこまち  ☆☆☆☆☆☆☆☆8


※古都華の酸味は尖っていないから、他の食味や香りを損なうかんじはない。かなこまちは前回よりも酸味を感じた。



食味の濃厚さ


古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆8

かなこまち  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10


※古都華の果実は一口で凄く美味しい❗と感じるもの。というか、素晴らしい香りに包まれて多幸感を感じる。正直、食味の濃厚さとか関係ない次元の食味。かなこまちは前回とほぼ同じ。やはり濃厚さは抜群に感じる。小粒も十分に濃厚で美味しい。



食感


古都華 : 粘質で滑らかで、口の中で解けるように溶ける。質感と食感のバランスが良くて、程よい充足感がある。


硬い品種のとちあいか、やよいひめ、堅しろうはたくさん食べると少々胃もたれする。胃が健康な人や若い人は良いが、この点は胃腸が弱い人には欠点だと思う。


かなこまち  : 口の中でほどけるくらいのメルティング質で、粘質かつ非常にジューシー。2Lも小粒も同じ。古都華よりは食感がやや軽めか!?



果汁感


古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆8

かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10

   ※2Lも小粒も同じ。


終わっての感想


古都華はすごく美味しいだけじゃなくて、香りの良さが抜群で、華やかで他にない食味、バランスも凄い良いいちごです。香りの良さがすべてを決定づけているようですね。ただ、甘さ一辺倒なものがウケる世の中の傾向においては、この良さが分かる人がどれだけいるだろうか?


栽培された奈良いちごラボさんの栽培ですが、品種の能力を引きだすのに長けた方だと思います。


古都華は収量がイマイチらしく、かつネット情報では、萎黄病がメチャ弱、炭疽病に極弱になってた(笑)  それで作りにくいとか?


炭疽病は確かに宝交早生やかおり野みたいにほとんど罹病しない品種もあるけど、感染に強いか弱いかを検定するのは難しいし、もし感染に弱いとしても総合防除で防げる病気だから、ことさら問題にするのは違和感がある。


案の定というか、関係者が言うには古都華は収量が低いから採用されず、アスカベリーみたいに収量が穫れる品種の農家人気が高く、最初は農家に受け入れられなかったそうです。


SNSとか情報が伝播しやすくなって、単価を高くしても売れるようになったことで古都華もクローズアップされて来たのかと思いました。


今回は武井さんの標準かなこまちがなかったから、番外編としたけど、相曾さんのかなこまちはまだまだ冬のいちごに匹敵する美味しさでした。


大粒と小粒の差はそれほどないという予想でしたが、概ね当たりました。ただ、小粒の方が果実によって食味の差異が若干あるものの、普通の品種の端玉よりずっと美味しいです。


これは、ボクが選抜したときに、千葉県の石川正美さんから教わった育種テクを使ったからで、大粒に揃えるのと、大小の味の差が出にくい選び方があるんだよね。人様から教わった技術だから、後輩にしか教えてないけど。



他の品種の感想


ほしうらら

前回、ほしうららを褒めちぎったんですが、ホントかどうか気になって、直売所のを買ってきました。


前回のかなこまちvsほしうららの記事👇



ほしうららは正直、2回目はガッカリしました。



これが買ってきたほしうらら。


具体的にどうかと言うと、さして甘みもなく、酸味は刺すような感じで、かといってコクも大したことがなく、これなら398円で買える味だと思いました。別物でした。

イチゴはこれが怖いと言うか、栽培の本質が分かる人と形だけイチゴを作る人とで食味の差が天地の差ほど出てしまう。

と言うことは、前回のほしうららを作った中里農園さんの実力がいかに高いかが分かると思います。


さくらももいちご


これがパッケージ

さくらももいちごの表面


さくらももいちごは、徳島県のブランドで、品種は明かされていません。ももいちごは愛知県の齋藤弥生子さんが作った品種、あかねっ娘ですね。

今回、安価で売ってたから買ってみました。

食べて❗❗❗❗❗

でしたね〜。これ、女峰と同じだと思いました。


女峰は、栃木県の赤木博先生が作った傑作だけど、玄人筋では、一般に出回ったメリクロンと、ごく僅かに初期だけ出回ったランナー増殖のいわゆる男の女峰があるのを認識してます。こちらは、たぶん後者だと思いました。


男の女峰は、実は神奈川県にもあって、ひそかに保持してましたが、草勢が強いというか、果梗がかま首を持ち上げてるような元気な株で、メリクロンとは全然違ってました。


これは、完熟の特別栽培してる農家もいましたが、糖度は最近の品種と比べたら低いけど、いろんな点で食味も優れていました。


当時、女峰は非常に多く交配に使用され、章姫始め画期的な品種をたくさん生み出してますが、それだけホンモノはものすごい品種だったのです。



恋みのり、そして古都華1回目
左は長崎産 恋みのり、右は奈良県産の古都華

恋みのり

恋みのりの裏表

古都華

古都華の裏表

恋みのりは、398円で売ってたもの。
長崎県は伝統的にさちのか、ゆめのかと硬くて流通性の良いものを栽培品種に選択してきたのですが、恋みのりもそのラインナップ上にある品種ですね。

甘みは古都華が8とすると、恋みのり4くらい。

酸味は古都華が6とすると、恋みのり3〜4

食味の濃厚さは古都華が8〜9とすると、恋みのり3
.
長距離輸送してるから、味の薄いイチゴなんだけど、オサレは少なくて、2段目の下面も綺麗な状態でした。

こういう品種も大切で、やはり流通性が良く、物量を流してくれる品種があって、産地も生産してくれて、どこのスーパーでもイチゴが並ぶ訳で、また、一方で特別なブランドも成り立つわけです。

別に、月何万円もイチゴ代にかけるイチゴオタクのためにイチゴ産業があるわけでなく、農家が生きる糧のための商品で、多くの人がイチゴを食べられるから、ボクは良い品種だと思います。


訳ありのイチゴ

訳あり品として、御徒町の吉池に並んでいた品物。698円。イチゴはどうしても傷みが出やすいから、パッケージを開けて傷んだのを捨てて、2個イチ、3個イチに仕分けてました。

少しオサレありましたが、全然問題なく食べられました。

上段はこんな感じ。

品種はおそらく、あまりんですね。

下段はこんな感じ。

品種は、特徴からあまおうでしょう。

比較する品種がなかったけど、あまりんにはこんな感想を書いてます。
「香りというよりは、甘味、酸味が同時に一気に感じて、適度な酸味がほどよく残る。非常に甘いが、パッションフルーツのような風味とコクが感じられる。冬のあまりんよりは甘くないがそれでも十分甘い。」

あまおうも、この時期になると酸味がかなり尖ってくるから、食味はまぁまぁでしたが、お買い得でしたね🤣


企画を振り返り


実は、ボク自身はまだあまりん出現前に品種育成していました。


その頃考えていたのは、スタンダードに作られているとちおとめ、紅ほっぺ、章姫、さちのかに少しでも追いつかなければ仕事の意味がないと思ってましたから、この4品種を対照品種として、収量と品質で上回らないといけないと思って選抜しました。


厳しかったのは、早生性で選抜し、早生にするとどうしても小果になりやすく、収量も出ません。また、早生にすると高温時期を経て、早く結実するのでマズい果実になります。


そこで、最低クリスマス出荷に間に合い、かつ大果、糖度、糖酸比が主要品種以上、かつ風味が良い濃い味わいを重視しました。他にも、文献には書かれていない多数の重要形質がありますが、引き継いだ担当者が野帳を紛失して、それは論文にされていません。


それで、当時は時間もなかったし、とにかく自分がいる間に決めてしまおうと選んだのがかなこまちでした。


今までは、標準品種より良い系統、個体探しに必死に取り組んでいましたから、こんどはかなこまちを対照にいろいろ比べようと、企画を思い立ちました。

もう一つの理由。実はむかしから懇意にしていただいている農家さんから、1冊の本を贈られまして、これが匠さんという人が冊子にした「おいしいいちごの本  西日本編」でした。


それで、お礼に農家さんのところに1月に行ったら、「彼はものすごくたくさんの品種を食べて研究して、評価している」とのことで大変称賛していたので、それでは自分でもやってみようと思いました。


それで、まず、かなこまちは神奈川県でもずっとイチゴの美味しさに力を入れて、栽培方法も間違いない武井農園を対照にしました。それとかなこまちの栽培については、かなり早くから取り組んでいただい海老名市の澤地さんと小田原市の小清水さん、新進気鋭の平塚の相曽さんのかなこまちも比較に入れました。

全員、共通しているのは、みな土耕で、相曾さん以外はだいたい土壌分析もして、栽培方法もだいたい分かっている人ですね。いずれも、かなこまちの品種特性を発揮できる方です。


あまりん、紅ほっぺ、やよいひめ、とちおとめ…と比較しましたが、だいたい気になった品種の比較はできました。

'あまりん’については、イチゴマニアや消費者からは絶賛され、ボクも美味しいと思いましたが、ボクはこういう個体は絶対に選ばないです。

なぜなら、いくらなんでも’とちおとめ’の収量の2/3(約2.8t)しか穫れないのでは、採算を合わせるために高い価格設定になってしまうことです。


単収が低いと、増反して収入を補おうとしますが、あまりんのように果房間日数がかかるのは、収穫の山がぶつかると過剰生産になり、4月以降は採れすぎで過剰になります。連続出蕾して出荷が休まない品種が最上です。女峰は典型的な連続出蕾タイプでした。


現在、あまりんは比較的安いところで、特大4個から小10個で980円の店がありますが、この価格は一般家庭で喜んで購入できる価格ではないと思います。必然的に、一般家庭や物珍しいのが好きな人が試しに購入するのが一したら、物日需要に移行すると思われます。

これでは、一部のイチゴ好きか高収入のところで買われるだけになり、もったいないと思います。中国あたりの富豪さんなら買うと思いますが。


もっと、カジュアルに購入できる価格帯で販売しても、農家が再生産できるだけの収益があり、かつ多くの日本の消費者に満足いだける関係を作ることが県や国の使命としても大事なことなんじゃないかと思います。


あまりんの担当者が、普通に育種したのでは、栃木県などが生み出す品種には敵わないので、1点突破で食味選抜したとおっしゃってましたが、収量だけは妥協してはいけないと思いましたね。

*しかしながら、埼玉県OBで、事情通の方にお聞きしましたら、試験研究では行政内部から、他県に比べてロクにイチゴの品種が出ていない攻められていて、いちかバチかの食味優先の育種だったと聞いて、とても気の毒になりましたが・・・。

今回は、ほしうららというイチゴ品種を試食して、神奈川県のかなこまちと比較してみました。


ほしうららは三好アグリテックと言う会社が、農研機構と組んで作った品種ですが、むかし、まだ試作ナンバーで農家で試作していた時に食べたことがあります。


その時は正直言うとあまり美味しくなくて、はたして普及するのかな?🙄と思ってました。



その後、かなりの観光イチゴ園で採用されて、多品種栽培をしている品種の中では「ほしうららが美味しかった」というコメントをチラホラ見かけるから、気になってました。スターナイトも、たまに美味しい品種にコメントで挙げられてます。



ちょうど、栃木県の中里農園さんのほしうららが御徒町の吉池で売ってましたので、買ってみました。


標準品種はいつものとおり、かなこまち(海老名の武井さん)と今回はかなこまち(平塚の相曾さん)を比べました。


比較は3月22日に行っています😀


中里農園さんのイチゴは、東京の専門店では良く見かけますが、ほしうららは初めて。

これがほしうららのパッケージ表面の状態。

対照のかなこまち、武井さんのかなこまち


相曾さんのかなこまち


相曾さんの果実です。


外観比較


果形


こちらはほしうららの表面と裏側

カットしたほしうららの断面

ほしうらら  丈が短めの短円錐型です。そう果の密度はかなこまちより多い気がする。少し浮き種気味になります。裏側のオサレはほとんどないです。カットした面は真っ赤ではないけど着色してます。



武井さんのかなこまち、表面

武井さんのかなこまちは中も真っ赤が含まれます。

かなこまち 武井  長円錐形 整形。果面のデコボコはない。ヘタ下のくびれ少しあり。そう果は密度がかなりあり、若干沈みこむ。今回は少し下面の果肉がオサレありました。



こちらは相曾さんのかなこまちの表と裏側。裏側はわずかにオサレ。

相曾さんかなこまちの断面は少し薄めかな?

かなこまち 相曾 長円錐形で整形であるが、先端形は若干の変異がある。果面のデコボコなし。ヘタ下のくびれあり、ヘタ下やや伸びる。そう果も他と同じ。オサレは若干下面にあり。



果色と色ムラと光沢


ほしうらら   赤色で色ムラなし。かなこまちより少し彩度が高い赤。表裏の色乗りは均一。光沢は8。


かなこまち 武井 表裏とも濃赤色で均一。熟度4.5で、光沢は9。


かなこまち 相曾 表裏とも武井さんよりは明るい濃赤色で均一。熟度が4.5〜5でかなり攻めた熟し方。光沢は9。


右、武井さんのかなこまち、左が相曾さんのかなこまち。並べて撮影。



そう果の色


ほしうらら 表面は赤主体に黄混ざる、裏面は黄色っぽい黄銅色。


かなこまち 武井 表は濃赤色。裏側も同じ。


かなこまち 相曾 表は赤色、裏側は赤色に黄色混ざる。



ヘタの形状


ほしうらら  ややぽてっとした厚みのあるヘタ。大きさは小さめ。チップバーンはないが、なり始めてかなり時間が経ってるから、おそらく低温栽培。


かなこまち 武井 やや硬めの水平に張っているものが多いが上向き混ざる。チップバーンは今回なし。


かなこまち 相曾  形状は武井さんと同じ。チップバーンないが、武井さんより時間かけた感じで、少しヘタリ気味。低温気味に締めた栽培かな?



果実内部比較

香りの強さ

ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8 〜9

かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆ 7〜8

かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8


香りの質

ほしうらら  紅ほっぺ様のバラ科の香りで、ブドウにも類似の香りがある。主張はそれほど強くない。


かなこまち 武井 バラ科の香り。主張は弱い


かなこまち 相曾 バラ科の香りに、熟した果実に含まれる甘い香りを含む主張がある。


甘味の強さ

ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9

かなこまち 武井☆☆☆☆☆☆☆☆ 8〜9

   先端以外 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9

かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10+

   先端以外 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10+


※ほしうららはかなりかなこまちに似た甘さ。武井さんのかなこまちと同じくらい。相曾さんのは振り切った甘さで、あまりんより甘いくらいなので、ほしうららより明らかに甘い。


甘味の持続性(後味の余韻)

ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9

かなこまち 武井☆☆☆☆☆☆☆☆☆9 

かなこまち 相曾☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10


※ほしうららの甘味は、酸味が弱めもあって、衝撃があり余韻も長い。

武井さんのかなこまちは前回とあまり変わらない。さすがに相曾さんのは甘すぎるくらい甘いから、後味が残る。


酸味の強さ

ほしうらら ☆☆☆☆☆5

かなこまち 武井☆☆☆☆☆☆☆7

かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆7  


※ほしうららの酸味は大きく主張せず、最近の甘さ優先の酸味が弱めのトレンドな感じ。かなこまちは明らかに酸味があるが、まだ甘みの強さとのバランスが取れている感じ。


食味の濃厚さ

ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10

かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9

かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10+


※ほしうららの果実は一口で凄く美味しい❗と感じるもので、正直かなこまちと同じコンセプトの味作りにして、一瞬、ちょっと負けたかと思った。かなこまちは武井さんのは前回とほぼ同じ。相曾さんは甘味の強さが桁違いので、やはり濃厚さは抜群に感じる。


食感

ほしうらら : 粘質で滑らかであるが、メルティング質とまでは言えない。ただし、中はかなこまちより詰まってる感じ。表面の硬さはそれほど感じないが、硬いと思う。


かなこまち 武井 : 口の中でほどけるくらいのメルティング質で、粘質かつ非常にジューシー


かなこまち 相曾  少しだけ、武井さんよりは締まった質感。ほぼ武井さんのと同じ。


果汁感

ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9

かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10

かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10



終わっての感想


ほしうららはすごく美味しいうえに、食味選抜の考え方がボクにすごく似てるから驚いてしまったびっくり  そして、口に入れた瞬間から美味しい❗(甘いではない)から、これは大変だ〜🤯 と思ったくらいです(笑)


これは、中里農園さんの技術力もあると思う。品種には動かしがたい特性もあるけれど、品種6〜7割、栽培技術3〜4割だから、品種の能力を引きだすのに長けた方の栽培だと思う。


ただ、美味しいから、それが強く印象に残るかと言うと、そうでもなくて、何か個性を残すべきだと思ってます。ほしうららはすごく美味しいが、記憶に残りづらいような優等生的な感じも少ししました。


収量が気になりましたが、ネットでは分からなかった。もし、これで多収性なら、産地ができてもおかしくないね。



かなこまちは香りにわずかに含まれる個性とか、濃さに含まれる1種の独特な風味とか、食べてすぐにかなこまちと分かるような、食味の印象が残る個体を選んだんで、そこがほしうららとの違い。


また食べたいと県内や近県の人にリピートしてもらうことが神奈川県のようなイチゴ弱小県での生命線だと考えたからです。


ただ、個性ってすごく難しくて、嫌われないし飽きさせないが、しかし記憶に残るというのは永遠の課題かもしれない。



先週、武井さんと話していて、かなこまちアイスに続いて、羊羹も考えているという。かなこまちビジネスもやらなきゃみたいな感じで、「扱いづらい商品ではあるけれど、引き合いが大きいからね。あと、かなこまちは最後まで、食味が変わらないところが良いね。」と言っていだだきました。


武井さんのいちごというと、とちおとめが何と言っても全てにおいて超一級品なんだけど、かなこまちは客寄せにはなっていると思います。


これ、まさに狙っているところで、ボクは最初からとちおとめみたいな完成された品種を作るのはムリだと思っていたんだよね。たまたまボクがイチゴ育種担当になれたのは僥倖なだけだし、担当者として残された時間もなかった。


だから、少し品格は落ちるかもだけど、甘さも酸味も食味の濃さも違いが分かるもの、かつリピーターが付くような商品で、かなこまちの存在で他の商品も売れてくれたら❗と思った。商売の鉄則は、まず寄ってくる人の流れを作ることだから。



いちごソムリエの2人で運営している「いちごラジオ」で、かなこまちにもちょっと触れて戴いていて、「なんで、もっとかなこまちの宣伝とかをしないのか?」というお話がありました。


https://open.spotify.com/episode/4NX5ApLkyIcgjfIlcETTJB?si=q_iQvoqaS3O1neY3tgoIXg


まさに、埼玉県とかはあまりん等を多数、全国いちご選手権に送り出して、県や農協が推してるのに、なんで神奈川県は宣伝に消極的なんだ??と思いますよね🤣


だけど、もはや神奈川県内のいちごの共販組織でまともに機能してるのは海老名くらいで、県内いくつかある共販は小田原市、秦野市くらい。平塚市はほぼ観光農園に移行で、市場出荷の個販は約2名だけ。伊勢原市はもともと個販に近いし、あと他に残された量販店出荷は個販だけで、規格とかバラバラに出荷していて荷が揃わないし、仕方がないんだよね。



しかし、観光園では県独自の品種がほしいし、農協の直売所を賑やかにする商材は必要だし、そういう点ではかなこまちの特質が生かされてるのではないかと思う。


だから、かなこまちの旗とか、シールとか、チラシとか、そのくらいしか補助してないんだよね🤣


上に並んでる旗はたぶん神奈川県の補助。

絶対的な生産力の無さって、もう宣伝とかするだけの余地も残されていない訳で、それはごめんなさい🙏としか言いようがないです。


むしろ、あんまり有名になると、さらに入手しにくくなるから困るという県民の声もあります。



一方で、あまりんは全国で埼玉県が上位13番目という生産力がある訳で、共販も生き残っています。それで有利販売のためにもあまりん一丸で頑張るわけですね。そして、おそらくはかおりん、べにたままでは力が及ばない。


あまりんはその甘さゆえに、致命的な欠陥も孕んでいるわけで、ボクなら絶対に選ばない。だけど、それでも頑張って共販品目で選択した埼玉県の農家達のがんばりは大したものです。


これは、「人はパンのみに生きるにあらず」ということもあると思いますけどね😀