まだ、2025年のライブレポも書いてないのに、2026年のライブレポってどんなもんか?と思うんですが😅
ホントに仕事が忙しいと、ライブレポまで書いていられず、そのうち熱が醒めていくような感じがしますね(^_^;)
2/2 タケモト リオさん(下北沢440)







人間、変わってないように見えて、みんな少しづつ変わるし、ボクもむかしより確実に歳を取って感覚が変わりつつある。
それは仕方ないし、今の感覚を大事にするしかないんだと思うね。
まだ、2025年のライブレポも書いてないのに、2026年のライブレポってどんなもんか?と思うんですが😅
ホントに仕事が忙しいと、ライブレポまで書いていられず、そのうち熱が醒めていくような感じがしますね(^_^;)
2/2 タケモト リオさん(下北沢440)







人間、変わってないように見えて、みんな少しづつ変わるし、ボクもむかしより確実に歳を取って感覚が変わりつつある。
それは仕方ないし、今の感覚を大事にするしかないんだと思うね。
イチゴブームなのか、イチゴマニアのイチゴ品種の分析をSNSで良く見かけますが、その品種ができた背景を深掘りしようとするものもあったりして、元育成者からしたら、興味深いものも見かけるけど、的外れな評論もけっこう多数目にするよね。

イチゴの季節はもう過ぎ去りつつあり、最後の名残りの時期なんですけど、まだかなこまちの感想や記事を書いてくれている消費者の方とかがいらっしゃって、本当にありがたいです。お礼申し上げます🙇
消費者だけでなく、神奈川県内の野菜ソムリエの方、たぶん高崎さんかな?🙄 普及、啓蒙活動していただいて、イベントも多数やっていただいて、だんだん知名度も上がってきた気がします。
ボクの部下であり、弟子だったKさんがセミナーで県内の野菜ソムリエさんにいろいろ情報出してくれたこともありますので、持つべきものは優秀な部下だよなぁ、とも思ってます。
今回、SNSなどで取り上げて戴いたものをご紹介したりして、ちょっとかなこまちの特性なんかも説明したいと思います。
https://note.com/kanakomachi_fan/n/nb66e2c7f2b5d
神奈川県とかなこまち愛に溢れていて、ありがたいですね〜😀
こちらは生産している農家さんにも取材されております。
やっぱり、地元の方に浸透してもらいたいから、こういう活動が一番ありがたいですね。
いちごラジオというイチゴ好きな2人が運営しているサイトでも紹介していただいてます。
https://note.com/ichigo_radio/n/nfd47c0863a3d
けっこう、思ったことズバズバ言われる(多くは当たっている)んで、ちょっとマイっちゃうところもありますが〜🤣
例えば、「かなこまちは完熟してないと、味がそこまで乗らない…」っていうくだりなんですけど、品種を作る側から言うと、どんな品種でも未熟果は味が乗らないです。
ただ、味の乗り方には何タイプかあって、例えば
◯あまりん…栄養成長が休止して、休眠に近い状態になって糖度が蓄積されるタイプ。甘みは出るが、このタイプは収量が出ない。
◯紅ほっぺ、章姫…栄養成長があまり極端に休止せず、果実成熟と栄養成長が同時進行するタイプ。このタイプに近いものが最も市場性(収量)と嗜好性のバランスが取れていて味も乗りやすい品種が多いが、一方で糖度やコクは一定以上には上がらないものが多い。
◯かなこまち…栄養成長がやや強めで、栄養成長を抑えつつ、かつ地上部と地下部の充実を伴わないと味が乗りにくいタイプ。果実成熟に時間がかかる。糖度やコクの出方には奥行きがあり、味が乗れば美味しい。休眠しないから、連続出蕾性とか収量性はあまりんほど犠牲にならない。
他にも、いくつかタイプがあるけど、かなこまちはたぶん農家にしてみると成熟がなかなか進行しなくてかったるい1面があると思うね。それは言われました。
光を好むから、日当たりが悪かったり、樹が肥料漬けで根ができてなかったり、成熟が未熟だったりすると美味しくない。環境や作り手を選ぶ品種と言えるかもしれない。
晩生で、休眠タイプで良いなら、あまりんみたいなのは育成できるけど、このタイプは観光イチゴ園では採用できないよね。たぶん、埼玉県でもあまりんのもぎ取り用は少ないと思う。神奈川県では絶対にムリ。
食べる側からはいろいろ注文があると思うけど、品種の育成者や栽培する農家さんにはできること、できないことがあるから勘弁してね!というのはあるね🙏
他にも消費者の方のSNS投稿たくさんありました。
令和7年度産で比較的新しいものから。






























前回で評価は終わりなんですけど、古都華とか、他にも品種を食べてみましたので、その感想とか、この企画を振り返っての感想ですね。

比較する品種は奈良県産の古都華

外観比較
果形

古都華は 先端丸めの円錐型で、おいCベリーに似てますが、ゴツゴツ感は古都華の方が少なく整形。そう果の密度はかなこまちより踈です。浮き種ではないが、そう果の沈み込みはかなこまちの方が深い。オサレは少し出てましたね。それほどデリケートでもないです。カットした面は芯がぼんやりした白と紅のグラデーションで、外に近い方が赤に着色してます。




2Lは長円錐形で整形であるが、先端形は若干の変異がありつつも尖りのある形状。果面のデコボコなし。ヘタ下のくびれあり、ヘタ下やや伸びる。そう果も他と同じ。オサレは今回ほとんどなし 。
果色と色ムラと光沢
古都華 濃橙赤色で色ムラなし。かなこまちより少し明るめの赤。表裏の色乗りは均一。光沢は8〜9。
かなこまち 表裏とも濃赤色で均一。熟度が4.5〜5でかなり攻めた熟し方。光沢は9。
そう果の色
古都華 表面は赤が少なく黄銅色主体、裏面は黄色っぽい黄銅色。
かなこまち 表は濃赤色。熟した果実は黒っぽい赤。裏側は赤色に黄色混ざる。小さい方も同じ。
ヘタの形状
古都華 ぽてっとした厚みのあるヘタで上に向く。大きさはあまりんと同じくらいかな?チップバーンはない。なり始めてからの時間はヘタの状態からしてそれほど長くない。低温栽培ではない。
かなこまち 形状は細長めのバラバラと上下に向く。チップバーンはない。時間かけた感じで、低温気味栽培であるが、春の暖候期で前回よりヘタが若い感じがする。
果実内部比較
香りの強さ
古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9
かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9
香りの質
古都華 何とも言えない素晴らしい香りで、理想的な最良の香。果物の香りとしては雅な香りと言ってよい。こういう香りの品種を作りたかった。
かなこまち 今回はかなり紅ほっぺのようなバラ科の香りに、熟した果実に含まれる甘い香りを含む主張がある。小粒の方が主張は弱い。
甘味の強さ
古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆8
かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10+
先端以外 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10
※古都華は紅ほっぺと同等くらいの甘さ。甘さとしては、かなこまちと比べたら低い。かなこまちは今回も振り切った甘さで、あまりんより甘いくらい。ただ、今回は先端の甘さが強くて、先端以外は前回より落ちた。それでもまだ甘くて訴求力のある美味しさは驚異的。そして、2Lも小粒も甘みはあまり変わりありませんでした。
甘味の持続性(後味の余韻)
古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆8
かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10
※古都華の甘味はそれほどではないが、素晴らしい香が甘味を包んで、余韻は長い。
かなこまちは甘すぎるくらい甘いから、後味が残る。今回、2Lと小粒の差はそれほどなく、両方とも美味しいから、安価な分、小粒はお得感が高い。
酸味の強さ
古都華 ☆☆☆☆☆☆6〜7
かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆8
※古都華の酸味は尖っていないから、他の食味や香りを損なうかんじはない。かなこまちは前回よりも酸味を感じた。
食味の濃厚さ
古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆8
かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10
※古都華の果実は一口で凄く美味しい❗と感じるもの。というか、素晴らしい香りに包まれて多幸感を感じる。正直、食味の濃厚さとか関係ない次元の食味。かなこまちは前回とほぼ同じ。やはり濃厚さは抜群に感じる。小粒も十分に濃厚で美味しい。
食感
古都華 : 粘質で滑らかで、口の中で解けるように溶ける。質感と食感のバランスが良くて、程よい充足感がある。
硬い品種のとちあいか、やよいひめ、堅しろうはたくさん食べると少々胃もたれする。胃が健康な人や若い人は良いが、この点は胃腸が弱い人には欠点だと思う。
かなこまち : 口の中でほどけるくらいのメルティング質で、粘質かつ非常にジューシー。2Lも小粒も同じ。古都華よりは食感がやや軽めか!?
果汁感
古都華 ☆☆☆☆☆☆☆☆8
かなこまち ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10
※2Lも小粒も同じ。
終わっての感想
古都華はすごく美味しいだけじゃなくて、香りの良さが抜群で、華やかで他にない食味、バランスも凄い良いいちごです。香りの良さがすべてを決定づけているようですね。ただ、甘さ一辺倒なものがウケる世の中の傾向においては、この良さが分かる人がどれだけいるだろうか?
栽培された奈良いちごラボさんの栽培ですが、品種の能力を引きだすのに長けた方だと思います。
古都華は収量がイマイチらしく、かつネット情報では、萎黄病がメチャ弱、炭疽病に極弱になってた(笑) それで作りにくいとか?
炭疽病は確かに宝交早生やかおり野みたいにほとんど罹病しない品種もあるけど、感染に強いか弱いかを検定するのは難しいし、もし感染に弱いとしても総合防除で防げる病気だから、ことさら問題にするのは違和感がある。
案の定というか、関係者が言うには古都華は収量が低いから採用されず、アスカベリーみたいに収量が穫れる品種の農家人気が高く、最初は農家に受け入れられなかったそうです。
SNSとか情報が伝播しやすくなって、単価を高くしても売れるようになったことで古都華もクローズアップされて来たのかと思いました。
今回は武井さんの標準かなこまちがなかったから、番外編としたけど、相曾さんのかなこまちはまだまだ冬のいちごに匹敵する美味しさでした。
大粒と小粒の差はそれほどないという予想でしたが、概ね当たりました。ただ、小粒の方が果実によって食味の差異が若干あるものの、普通の品種の端玉よりずっと美味しいです。
これは、ボクが選抜したときに、千葉県の石川正美さんから教わった育種テクを使ったからで、大粒に揃えるのと、大小の味の差が出にくい選び方があるんだよね。人様から教わった技術だから、後輩にしか教えてないけど。
他の品種の感想
ほしうらら
前回、ほしうららを褒めちぎったんですが、ホントかどうか気になって、直売所のを買ってきました。
前回のかなこまちvsほしうららの記事👇
ほしうららは正直、2回目はガッカリしました。

さくらももいちご



でしたね〜。これ、女峰と同じだと思いました。
女峰は、栃木県の赤木博先生が作った傑作だけど、玄人筋では、一般に出回ったメリクロンと、ごく僅かに初期だけ出回ったランナー増殖のいわゆる「男の女峰」があるのを認識してます。こちらは、たぶん後者だと思いました。
男の女峰は、実は神奈川県にもあって、ひそかに保持してましたが、草勢が強いというか、果梗がかま首を持ち上げてるような元気な株で、メリクロンとは全然違ってました。
これは、完熟の特別栽培してる農家もいましたが、糖度は最近の品種と比べたら低いけど、いろんな点で食味も優れていました。
当時、女峰は非常に多く交配に使用され、章姫始め画期的な品種をたくさん生み出してますが、それだけホンモノはものすごい品種だったのです。









企画を振り返り
実は、ボク自身はまだあまりん出現前に品種育成していました。
その頃考えていたのは、スタンダードに作られているとちおとめ、紅ほっぺ、章姫、さちのかに少しでも追いつかなければ仕事の意味がないと思ってましたから、この4品種を対照品種として、収量と品質で上回らないといけないと思って選抜しました。
厳しかったのは、早生性で選抜し、早生にするとどうしても小果になりやすく、収量も出ません。また、早生にすると高温時期を経て、早く結実するのでマズい果実になります。
そこで、最低クリスマス出荷に間に合い、かつ大果、糖度、糖酸比が主要品種以上、かつ風味が良い濃い味わいを重視しました。他にも、文献には書かれていない多数の重要形質がありますが、引き継いだ担当者が野帳を紛失して、それは論文にされていません。
それで、当時は時間もなかったし、とにかく自分がいる間に決めてしまおうと選んだのがかなこまちでした。
今までは、標準品種より良い系統、個体探しに必死に取り組んでいましたから、こんどはかなこまちを対照にいろいろ比べようと、企画を思い立ちました。
もう一つの理由。実はむかしから懇意にしていただいている農家さんから、1冊の本を贈られまして、これが匠さんという人が冊子にした「おいしいいちごの本 西日本編」でした。
それで、お礼に農家さんのところに1月に行ったら、「彼はものすごくたくさんの品種を食べて研究して、評価している」とのことで大変称賛していたので、それでは自分でもやってみようと思いました。
それで、まず、かなこまちは神奈川県でもずっとイチゴの美味しさに力を入れて、栽培方法も間違いない武井農園を対照にしました。それとかなこまちの栽培については、かなり早くから取り組んでいただい
全員、共通しているのは、みな土耕で、相曾さん以外はだいたい土壌分析もして、栽培方法もだいたい分かっている人ですね。いずれも、かなこまちの品種特性を発揮できる方です。
あまりん、紅ほっぺ、やよいひめ、とちおとめ…と比較しましたが、だいたい気になった品種の比較はできました。
'あまりん’については、イチゴマニアや消費者からは絶賛され、
なぜなら、いくらなんでも’とちおとめ’の収量の2/3(約2.
単収が低いと、増反して収入を補おうとしますが、あまりんのように果房間日数がかかるのは、収穫の山がぶつかると過剰生産になり、4月以降は採れすぎで過剰になります。連続出蕾して出荷が休まない品種が最上です。女峰は典型的な連続出蕾タイプでした。
現在、あまりんは比較的安いところで、特大4個から小10
これでは、一部のイチゴ好きか高収入のところで買われるだけにな
もっと、カジュアルに購入できる価格帯で販売しても、農家が再生産できるだけの収益があり、かつ多くの日本の消費者に満足い
あまりんの担当者が、普通に育種したのでは、栃木県などが生み出す品種には敵わないので、1点突破で食味選抜したとおっしゃってましたが、収量だけは妥協してはいけないと思いましたね。
*しかしながら、埼玉県OBで、事情通の方にお聞きしました
今回は、ほしうららというイチゴ品種を試食して、神奈川県のかなこまちと比較してみました。
ほしうららは三好アグリテックと言う会社が、農研機構と組んで作った品種ですが、むかし、まだ試作ナンバーで農家で試作していた時に食べたことがあります。
その時は正直言うとあまり美味しくなくて、はたして普及するのかな?🙄と思ってました。
その後、かなりの観光イチゴ園で採用されて、多品種栽培をしている品種の中では「ほしうららが美味しかった」というコメントをチラホラ見かけるから、気になってました。スターナイトも、たまに美味しい品種にコメントで挙げられてます。
ちょうど、栃木県の中里農園さんのほしうららが御徒町の吉池で売ってましたので、買ってみました。
標準品種はいつものとおり、かなこまち(海老名の武井さん)と今回はかなこまち(平塚の相曾さん)を比べました。
比較は3月22日に行っています😀


外観比較
果形
ほしうらら 丈が短めの短円錐型です。そう果の密度はかなこまちより多い気がする。少し浮き種気味になります。裏側のオサレはほとんどないです。カットした面は真っ赤ではないけど着色してます。


かなこまち 武井 長円錐形 整形。果面のデコボコはない。ヘタ下のくびれ少しあり。そう果は密度がかなりあり、若干沈みこむ。今回は少し下面の果肉がオサレありました。
かなこまち 相曾 長円錐形で整形であるが、先端形は若干の変異がある。果面のデコボコなし。ヘタ下のくびれあり、ヘタ下やや伸びる。そう果も他と同じ。オサレは若干下面にあり。
果色と色ムラと光沢
ほしうらら 赤色で色ムラなし。かなこまちより少し彩度が高い赤。表裏の色乗りは均一。光沢は8。
かなこまち 武井 表裏とも濃赤色で均一。熟度4.5で、光沢は9。
かなこまち 相曾 表裏とも武井さんよりは明るい濃赤色で均一。熟度が4.5〜5でかなり攻めた熟し方。光沢は9。

そう果の色
ほしうらら 表面は赤主体に黄混ざる、裏面は黄色っぽい黄銅色。
かなこまち 武井 表は濃赤色。裏側も同じ。
かなこまち 相曾 表は赤色、裏側は赤色に黄色混ざる。
ヘタの形状
ほしうらら ややぽてっとした厚みのあるヘタ。大きさは小さめ。チップバーンはないが、なり始めてかなり時間が経ってるから、おそらく低温栽培。
かなこまち 武井 やや硬めの水平に張っているものが多いが上向き混ざる。チップバーンは今回なし。
かなこまち 相曾 形状は武井さんと同じ。チップバーンないが、武井さんより時間かけた感じで、少しヘタリ気味。低温気味に締めた栽培かな?
果実内部比較
香りの強さ
ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8 〜9
かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆ 7〜8
かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8
香りの質
ほしうらら 紅ほっぺ様のバラ科の香りで、ブドウにも類似の香りがある。主張はそれほど強くない。
かなこまち 武井 バラ科の香り。主張は弱い
かなこまち 相曾 バラ科の香りに、熟した果実に含まれる甘い香りを含む主張がある。
甘味の強さ
ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9
かなこまち 武井☆☆☆☆☆☆☆☆ 8〜9
先端以外 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9
かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10+
先端以外 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10+
※ほしうららはかなりかなこまちに似た甘さ。武井さんのかなこまちと同じくらい。相曾さんのは振り切った甘さで、あまりんより甘いくらいなので、ほしうららより明らかに甘い。
甘味の持続性(後味の余韻)
ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9
かなこまち 武井☆☆☆☆☆☆☆☆☆9
かなこまち 相曾☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10
※ほしうららの甘味は、酸味が弱めもあって、衝撃があり余韻も長い。
武井さんのかなこまちは前回とあまり変わらない。さすがに相曾さんのは甘すぎるくらい甘いから、後味が残る。
酸味の強さ
ほしうらら ☆☆☆☆☆5
かなこまち 武井☆☆☆☆☆☆☆7
かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆7
※ほしうららの酸味は大きく主張せず、最近の甘さ優先の酸味が弱めのトレンドな感じ。かなこまちは明らかに酸味があるが、まだ甘みの強さとのバランスが取れている感じ。
食味の濃厚さ
ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10
かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9
かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆10+
※ほしうららの果実は一口で凄く美味しい❗と感じるもので、正直かなこまちと同じコンセプトの味作りにして、一瞬、ちょっと負けたかと思った。かなこまちは武井さんのは前回とほぼ同じ。相曾さんは甘味の強さが桁違いので、やはり濃厚さは抜群に感じる。
食感
ほしうらら : 粘質で滑らかであるが、メルティング質とまでは言えない。ただし、中はかなこまちより詰まってる感じ。表面の硬さはそれほど感じないが、硬いと思う。
かなこまち 武井 : 口の中でほどけるくらいのメルティング質で、粘質かつ非常にジューシー
かなこまち 相曾 少しだけ、武井さんよりは締まった質感。ほぼ武井さんのと同じ。
果汁感
ほしうらら ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9
かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10
かなこまち 相曾 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9〜10
終わっての感想
ほしうららはすごく美味しいうえに、食味選抜の考え方がボクにすごく似てるから驚いてしまった
そして、口に入れた瞬間から美味しい❗(甘いではない)から、これは大変だ〜🤯 と思ったくらいです(笑)
これは、中里農園さんの技術力もあると思う。品種には動かしがたい特性もあるけれど、品種6〜7割、栽培技術3〜4割だから、品種の能力を引きだすのに長けた方の栽培だと思う。
ただ、美味しいから、それが強く印象に残るかと言うと、そうでもなくて、何か個性を残すべきだと思ってます。ほしうららはすごく美味しいが、記憶に残りづらいような優等生的な感じも少ししました。
収量が気になりましたが、ネットでは分からなかった。もし、これで多収性なら、産地ができてもおかしくないね。
かなこまちは香りにわずかに含まれる個性とか、濃さに含まれる1種の独特な風味とか、食べてすぐにかなこまちと分かるような、食味の印象が残る個体を選んだんで、そこがほしうららとの違い。
また食べたいと県内や近県の人にリピートしてもらうことが神奈川県のようなイチゴ弱小県での生命線だと考えたからです。
ただ、個性ってすごく難しくて、嫌われないし飽きさせないが、しかし記憶に残るというのは永遠の課題かもしれない。
先週、武井さんと話していて、かなこまちアイスに続いて、羊羹も考えているという。かなこまちビジネスもやらなきゃみたいな感じで、「扱いづらい商品ではあるけれど、引き合いが大きいからね。あと、かなこまちは最後まで、食味が変わらないところが良いね。」と言っていだだきました。
武井さんのいちごというと、とちおとめが何と言っても全てにおいて超一級品なんだけど、かなこまちは客寄せにはなっていると思います。
これ、まさに狙っているところで、ボクは最初からとちおとめみたいな完成された品種を作るのはムリだと思っていたんだよね。たまたまボクがイチゴ育種担当になれたのは僥倖なだけだし、担当者として残された時間もなかった。
だから、少し品格は落ちるかもだけど、甘さも酸味も食味の濃さも違いが分かるもの、かつリピーターが付くような商品で、かなこまちの存在で他の商品も売れてくれたら❗と思った。商売の鉄則は、まず寄ってくる人の流れを作ることだから。
いちごソムリエの2人で運営している「いちごラジオ」で、かなこまちにもちょっと触れて戴いていて、「なんで、もっとかなこまちの宣伝とかをしないのか?」というお話がありました。
https://open.spotify.com/episode/4NX5ApLkyIcgjfIlcETTJB?si=q_iQvoqaS3O1neY3tgoIXg
まさに、埼玉県とかはあまりん等を多数、全国いちご選手権に送り出して、県や農協が推してるのに、なんで神奈川県は宣伝に消極的なんだ??と思いますよね🤣
だけど、もはや神奈川県内のいちごの共販組織でまともに機能してるのは海老名くらいで、県内いくつかある共販は小田原市、秦野市くらい。平塚市はほぼ観光農園に移行で、市場出荷の個販は約2名だけ。伊勢原市はもともと個販に近いし、あと他に残された量販店出荷は個販だけで、規格とかバラバラに出荷していて荷が揃わないし、仕方がないんだよね。
しかし、観光園では県独自の品種がほしいし、農協の直売所を賑やかにする商材は必要だし、そういう点ではかなこまちの特質が生かされてるのではないかと思う。
だから、かなこまちの旗とか、シールとか、チラシとか、そのくらいしか補助してないんだよね🤣

絶対的な生産力の無さって、もう宣伝とかするだけの余地も残されていない訳で、それはごめんなさい🙏としか言いようがないです。
むしろ、あんまり有名になると、さらに入手しにくくなるから困るという県民の声もあります。
一方で、あまりんは全国で埼玉県が上位13番目という生産力がある訳で、共販も生き残っています。それで有利販売のためにもあまりん一丸で頑張るわけですね。そして、おそらくはかおりん、べにたままでは力が及ばない。
あまりんはその甘さゆえに、致命的な欠陥も孕んでいるわけで、ボクなら絶対に選ばない。だけど、それでも頑張って共販品目で選択した埼玉県の農家達のがんばりは大したものです。
これは、「人はパンのみに生きるにあらず」ということもあると思いますけどね😀