ふ~さんの音楽とか料理とかのブログ

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日々考えていることとか日常のこと中心です

ボクはイチゴだけでなく、葉物野菜(カラシナ、高菜)、他にも赤タマネギ、サトイモ、トマトの新品種を作ったり、関わってきましたが、やはり思い入れは果実的野菜です。特にイチゴは一生に1回で良いからやって見たかった。


それで選抜してできたのが、「かなこまち」だけど、欠点もモチロンあって、……でも可愛い娘です🥰



しかし、ボクが最も好きな果実は、メロンと桃なんだよね。

アールスフェボリットというメロンの種類は御臨終の人でも食べられる果物だと子どもの頃に母から聞いて、いつか本物を食べてみたいと思った🤣

その後機会あって、仕事で本物のアールスフェボリットの純系メロン『ほのニ』を自ら栽培して食べました。

我ながら良い出来でしたが、個体差を生じて、本当に良く出来たのはメチャクチャ美味しくて、「これが本物の純系アールスの口どけ感(メルティング質)なんだ❗」と思いました。栽培の出来次第で味は相当に変わります。

ほのニの写真はないけど、写真はお借りしたネットの出るマスクメロンです。

いまや、静岡県でさえメロンは純系同士のF1品種になってしまい、神奈川県の「ほのニ」がたぶん日本で最後の本物純系アールスメロンだけど、この食感(メルティング質)を何とかイチゴで再現できないか!?というのはずっと頭にありました。

もう1つ好きな桃なんだけど、実は桃は自分でも白鳳系の桃を栽培してました。

すごい贅沢な栽培をして、結果枝に普通2〜3個成らせるところ、厳選して1果だけ成らせたり、いろいろ実験しましたが、桃は手をかければかけるほど、天井がないくらいに美味しくできるんだよね😀

桃は果物の中では最も美味しいと思ってるけど、香りも素晴らしいんで、惚れ込んでました。


前置き話が長くなっちゃったけど、先月の8月18日に岡山県に出張してきて、マスカットの産地と桃の選果場見せてもらって、帰りに桃とマスカットを買ってきて食べ比べしてみました😀


まず、桃から
買ってきたのは、左から「おかやま夢白桃」、「白皇」、「ゆうぞら」です。

剥いてみると、皆白い果肉ですが、ゆうぞらだけは桃色を帯びるところがありました。


さっそく岡山高島屋で買ってきて実食です。



まず、ゆうぞら。1個1,250円

最初の印象はこの程度!?と思った。ちょっと硬めで、日持ちするタイプかな? かといって、果肉はやや密くらい。食感は滑らかだけど、口どけ感はそれほどでもなかった。

酸味はほとんどなく、甘みは後から立ち上がる。たぶん果糖とか、強く感じる甘みではないかもしれない。

甘み  ☆☆☆ 後から立ち上がる甘み
酸味  ☆  ほとんどないくらい
硬さ  ☆☆☆
果肉の密度  ☆☆
メルティング質  ☆



次に、おかやま夢白桃。1個 2,500円

第1印象はデカくて、キレイな桃白色。切っても綺麗。ジューシーで柔らかくて、口どけがメルティング質があり、肉質が密で、滑らかです。最高糖度12°以上をロイヤルというけど、お高いだけあって、すごい桃です。

酸味はゆうぞらよりあり、甘みは強く上品な甘さ。肉質は口で溶けるメルティング質に富んでいて、とても美味しい😋

甘み ☆☆☆☆ 上品な甘み
酸味 ☆〜☆☆   甘みを支える程度の弱い酸味
硬さ ☆〜☆☆  柔らかい食感  
果肉の密度 ☆☆☆  密度はあって緻密な肉質
メルティング質 ☆☆☆☆  口どけ良い



白皇は高島屋になくて、駅近くの土産物屋で3個4,200円のを買った。写真は後でスーパーで2個2,200円のを売ってたのを見かけました。

白皇は表面は白桃色ですが、中は赤く着色してました。

食味はまずとても甘い❗そして酸味もあります。甘くて酸味があると濃厚な味になるけど、本当にインパクトがあって美味しい😋

これは、相当に素晴らしい桃です❗


甘み ☆☆☆☆☆ 強い甘み
酸味 ☆☆☆   甘みを際立たせる酸味
硬さ ☆☆  ほどほどに柔らかい食感  
果肉の密度 ☆☆☆☆  密度高く、緻密な肉質
メルティング質 ☆☆☆  口どけ良い

おかやま夢白桃よりも、甘みが強くて酸味もあり、しっかりした味わいなので、かなり主流になるような気がします。



マスカット

マスカットの比較はむかしからある緑系の高級品種マスカット・オブ・アレキサンドリア(左)とシャインマスカットです。

マスカット・オブ・アレキサンドリアは長らく緑系の頂点を極めた品種なのですが、今じゃすっかりシャインマスカットに置き換わったそうです。

値段はマスカット・オブ・アレキサンドリアが一房2800円くらい。

シャインマスカットもほぼ同じくらい。


食べてみると、シャインマスカットの方があっさりしてると思いきや、けっこうしっかり甘みがあって、マスカット・オブ・アレキサンドリアとほぼ同じくらい。

どっちが美味しいかと言うと、同じくらい?こうなると好みだけど、やっぱりマスカット・オブ・アレキサンドリアの方が慣れ親しんだ味だけど、ちょっと現代的ではないと言うか、シャインマスカットと比べると、もう過去の品種になってしまった感があった。

ちなみに、マスカット・オブ・アレキサンドリアは種があるので、種子周りは甘いし、趣きもある。でも、種入りのブドウを今の人が食べるとは思えないので、やっぱりシャインマスカットが圧勝だろうね😀

ちなみに、ブドウの品種は凄まじく開発されていて、すごい数があるのに日本中シャインマスカットが普及してるんだよね。

これは本当にすごいことだと思います。


あといろんな品種を並べてみます。

雄宝。

マスカサーティー

ゴールドフィンガー

クイーンニーナ

オーロラブラック

瀬戸ジャイアンツ

岡山ピオーネ


まだまだたくさんあったけど省略。


ブドウを振り返ると、まず種なしになり、そしてシャインマスカットのように皮ごと食べられる品種になって、果物はどんどん食べやすいものに変わってるんだよね。

この傾向はこれからも変わらないと思うよ😀

1昨日は名古屋に出張してきて、農業に詳しい人達といろいろ話したりしたんだよね。


愛知県は何回も行ってるけど、名古屋は久しぶり。


ナナちゃん人形も見てきた。でっかいねぇびっくり


今日は愛知県のイチゴ新品種 愛きらりのことを聞いてきた話と熊本県のイチゴ新品種のゆうべになどの話。

https://note.com/ichigo_radio/n/nc4f7c33886d8?sub_rt=share_pb


いちごラジオというイチゴ好きな2人の女子が、2週間くらい前に’愛きらり‘のことを話しているから、ちょっと興味が湧いていたところでもありましたね。

愛きらり

実は、ボクはまだ‘愛きらり’を食べたことがなくて、なので味の論評はしませんが、育種の狙いはなんとなく分かります。


親が系統13-18♀(♀章姫✕♂かおり野)✕系統12-21♂(♀あまおとめ✕♂章姫)という組み合わせで、
あまおとめは(♀とちおとめ✕♂さがほのか)という組み合わせなので、単純にゲノム比率は章姫50%、かおり野25%、とちおとめ約17%、さがほのか約17%です。

1番の狙いは極早生、次に大果と多収、あまおとめからはとちおとめの硬い果実とさがほのかの整形果と、あわよくばあまおとめの糖度とかかおり野の炭疽病抵抗性が引っ張って来れたら…という育種ですね。


ただ、かおり野の炭疽病抵抗性(特に宝交早生からの抵抗性因子)はポリジーンをかき集めたものなので、たくさんの実生を使って炭疽病菌の接種➜選抜しなきゃいけないけど、これは相当に数をこなして、コツも要るから難しいです。そこまで踏み込んだかどうかは分かりませんが🙄


病害抵抗性はともかく、愛知県の品種だから、育種目標は達成しているはずで、極早生で大果、多収にはなってるはず。

この辺の育種の基本は愛知県は絶対に外さないと思う。だけど、ボクの感想としては章姫のゲノム比率が高すぎるんで、交雑後代は完熟近くなると軟らかくなりやすいことは避けられないんじゃないかなぁ🙄と思った。果実の硬さは軟らかい方が不完全優性で、ポリジーンだからね。


それで、いちごラジオの2人の女子も「若どりしすぎて、果実が半分くらい白いものが出回ってた。ちょっと酷いんだ。半分白いってちょっと……🥺」、と語っていたんだけど、これは大果であるがゆえに色回りが遅く、かといって完熟にすると軟化とスレで出荷しにくくなってしまうというので、早採りして果実が半分白い愛きらりを見ていたんだと思います。

実際に、愛知県の人に聞いたら、「果実のヘタ寄りの白いのが残りやすいクセがあるから〜」と言ってたから、事実そういう性質があって、しかも完全な流通での克服は難しいんだろうね🤔


愛きらりの商圏範囲を聞いたら、北陸と中京だそうで、現時点であまり 関東市場はそれほど考えていないようです。


愛知県は伝統的にはトマトにせよ、キャベツにせよ、大規模出荷を図るうえで大きい東京市場でのシェアを伸ばしてきた産地だから、愛きらりの場合は不思議だな〜と愛知県の人が言ってました。

いろいろ事情を察すると短距離あるいは中距離輸送で北陸、中京中心に出荷という戦略で固まったということなんじゃないか!?と思いました😀 なぜ大阪を飛び越して北陸なのかは?ですが🙄

だから、東京で待っていても、完熟の愛きらりは食べられないんじゃないかと思いますニヤリ


それでも、愛きらりを導入している農家は、収量も多いし、農家収入は増えてるそうだから、産地としてはこれでいいんじゃないかと思いましたね照れ

しかし、紅ほっぺの1.8倍の収量というのは本当だとしたらバケモノだね〜びっくり

基本的に農産物の育種は美味しいのも大切だけど二の次で、たくさん採れるのが大事。農家も濡れ手に粟のようにたくさん穫って、儲けるのが大事です。

だから、愛きらりは多収というだけで、尊敬しますおねがい

そりゃ、どっかの10粒2000円、3000円の品種がいつまでも売れたらいいけど、それは贈答用だけしか続かない。収量が多けりゃいいけど……ふつうの人は買わなくなるよね🤔


全然違う話だけど、愛知県で丸のまま食べられるイチジクの愛知イチジク1号の話を聞いた。


まだ、流通は2030年くらいからだけど、試作を食べた人は甘くて美味しいと言ってたねえー

皮も気にせず食べられるということで、桝井ドーフィンより小粒だけど、これは台風の目になりそうなヨカンがします。

イチジクは、ワインとかにも合うフルーツなんで、これは期待大だと思うな〜。出回り始めたらボクも食べてみたい😀


次に、熊本県のゆうべにの話。

ゆうべに

熊本には7月上旬に行ってきました。

ゆうべには、熊本県農業試験場で育苗しているところを見てきたけど、さらに次世代品種の育成もしているようです(選抜しているところは当然非公開)。

外国人の施設見学はお断りしているそうです。


熊本県はイチゴ生産量だと日本で3番目なので、考え方としては、その生産力をフル動員して、大量生産、大量販売と系統出荷の強みを生かすことになるよね。

それで、東京市場にも当然たくさん荷を持って行きたい。ところが、2025年のトラック輸送問題…

トラック運転手の労働時間は、1日8時間・週40時間を原則とし、時間外労働や拘束時間には改善基準告示で具体的上限が定められた

という法改正があって、ゆうべにも東京に持って行ける時間が1日のびちゃったガーン


それで、流通対策として、1列並べの平パックで、下にウレタンみたいな資材を敷くことで1日輸送が延びても大丈夫になったとのこと。

けっこう苦労してますね〜驚き

それで、つい最近、愛媛県の紅プリンセスがまた中国に盗まれて流出して、もう市場に出回っているとかで、「熊本としても何か対策考えているか?」と聞いたら、県庁では対応を考えているそうです。


ただ、ボクの予想じゃ、いくらゆうべにが大量生産、大量流通できる品種でも、シャインマスカットや紅プリンセスみたいに中国や韓国で作られまくりはないと思う。

なぜなら、中国でもこういうのを高く買ってくれてるのが、上海や香港、その他資本階級層のお金持ちくらいだからです。

北海道行ってビックリしたけど、二条市場で1パック3000円の高価なイチゴを中国人(イントネーションから明らかに大陸の人)が買ってるのを目撃したけど、やっぱりそれなり高級品種ばかりだよね。
あまおう、古都華、とちおとめ…。


ゆうべには、優れた品種だと思うけど、一般消費者向けのアピール度はそこそこと言ったところで、グーグルで検索すると、「ゆうべに まずい」が相当上の方でヒットします😅 でも、イチゴを自分で買って食べる人はイチゴマニアばかりじゃないから、これでイイと思うんだよね。

ゆうべにの育種を考察すると、親は07-13-1♀とかおり野♂で、07-13-1は味の良さと赤い色合い、かおり野からは極早生と炭疽病抵抗性をもらってきて、たぶん大果も狙った育種なんだと思う。

実際に極早生のメリットは大きくて、熊本としてはこれで当面がんばるんだと言ってた。ただ、福岡のあまおうみたいなブランディングにならないところが悩みだと言ってましたね。

07-13-1の親は明かされてないけど、たぶん親はさちのか、さがほのかあたりかな🙄 丸っこいので、久留米交配の中間母本も入っているかもしれない。

これがゆうべにの色合い。

まぁまぁの大果で揃えられて、これだけ着色すれば良いのでしょう。とよのかが色が淡くて、その子どものさがほのかも少し色合いが淡かったから、大果でこれだけ着色すれば十分かもしれませんね。


参考に、神奈川県のかなこまちの色合いです。

ちなみに、市場の人が言うには、イチゴで色と艶がないのは高くは売れません。少なくとも京浜市場でずっと働いてきた市場の人(横浜丸中、川崎、全農、藤沢、小田原中央、小田原青果……)とは付き合ってきて、皆そう言うよね。

だから、そこはボクもこだわりました😀。


ところで、佐賀の人とか福岡の人とも雑談したんだけど、あまおうはやっぱり偉大な品種で、あれを超えるのは相当難しいらしい。

あまおうに炭疽病抵抗性が付いたら、それは完全な品種だと、佐賀県の人が言ってました。

福岡の人は「福岡県にはイチゴしかない」みたいに言うくらいだから、相当入れ込んでますよね煽り

あまおうは大果で早生、真っ赤な色合い。12月から十分に出荷できて、収量は基準点の10㌃4トンくらい。比較的に高値で固定だから、4トンでも問題ないです。

3〜4月に出荷ピークが来るのが弱点だけど、それでも味を含めてバランスで見ると、非常に優れてます。

あまおうを作った三井寿一さんは一度お会いしたくらいですが、やっぱり凄まじく食味調査したみたいで、そこはボクも意気投合するよね。

ただ、それも前室長の伏原肇さんという先駆者がいてこその三井さんの実績だと思う。伏原さんとは研究会で名刺交換してますけど、さすがに日本のイチゴ産業をリードされた方だと思う。


あくまで、育種は極早生、大果、多収とかの育種目標の達成がゴールなんだけど、やはり食べ物ですから、人間の舌で判別して、魂を入れる必要があります。

ボクは身近な育種担当者には、『画竜点睛を欠くことにはならないようにすべき!』と主張するんだけど、竜の目は人間の感覚を盛り込むことです。

頭のいい人が意外とヒットする品種を作れないのを見てきたけど、やはり最後の魂入れを忘れてる気がする。だけど、魂ばかり注入しても、味ばかりで低収量とかではダメなんで、やっぱりバランス感覚だよね😀

別のアカウントで種苗法改正の話をしましたが、衆議院を通過したそうです。1昨日前の業界紙に出てました。



この前、別のところの記事に書いてなかったことですが、品種登録を出願してから登録されるまでの間に、第3者が種子や苗を海外に持ち出すのを差し止められる仕組みも創設されます。

つまり、登録前の段階で流出することも踏まえた措置です。倉庫などで種苗を保管することも禁じます。

また、今までは無断利用者を訴える際に、実物を入手して無断販売物が本物であることを証明する必要がありましたが、無断販売時に品種名を使っていたら証明不要になりました。


昨日かな? 新聞に出ていたけど、シャインマスカットが韓国と中国に盗まれて、許諾料の損害だけでも200億円だそうで、国は相当頭にキテる感じですねムキー

確かに、改正前の種苗法に不備はあった訳だけど、韓国も中国も一応は種苗登録制度はある訳で、ちゃんと外国で品種登録しないから盗まれるんやろえーって批判は免れないんだけど、よっぽど悔しかったんだろうね。

これが民間の種苗会社なんかは他社に盗まれるのを前提に新品種の育成してる訳で、やっぱりお役人はヌルいなぁ…と思う😅


今度の改正種苗法で、タッチの差で間に合わなかったのが、福岡県のあまおうですね。

昨年2025年1月にあまおうの品種登録期間が終わってしまったびっくり


あまおうの生産者には、主に ①誓約書による県外持ち出し禁止、②商標権の活用、③苗の供給ルートをJAに限定、の3つで、あまおうの流出やブランドを守ろうとしていました。  


しかし、対策も虚しく、あまおうは苗販売業者によって苗が通販で流通してしまいましたガーン


たぶん、これは相当前から何らかの手段で流出していて、その間、どこかで増殖していたのではないかとボクは睨んでいます。


いったん流出してしまうと、誓約書による流出防止対策は効かないので、流出先で増やしまくり、売られまくり、作られまくりです。


ただ、あまおうという名前には商標権がかかっているから、あまおうの名前では国内販売できないんだけど、韓国や中国でコピーされて『あまおう』に近い名前で売られたりしないのかな🙄


あまおうの後継品種を福岡県は用意してるみたいだけど、とちあいかみたいに上手く品種転換できるのかどうか?


福岡県には災難だけど、まぁ運が悪かった。しゃあないですね。


ボクの作ったかなこまちは、作り手を選ぶところがあるし、特に神奈川県にわりと多く普及しているジャットの高設栽培にはあまり向いてない。

栽培の考え方がまるで逆だからね。

流通性もかなこまちは紅ほっぺよりややマシな程度だから、地域流通しか向いてない。だから、流出してもその影響は限定的かと思う。

ボクはもともと都市近郊向けの軟弱野菜を専門にしていたから、都市部にあっては消費者が身近だから、日持ち性をあまり重視しなかった。

日持ち性を良くするとなると、肉質を粉質にするか、『とちあいか』や『やよいひめ』みたいに緻密で、硬くするしかないが、ボクは年寄りの方が胃もたれするような品種じゃダメだと思った。


しかし、上市して意外だったのが、『かなこ』という名前の女性にはかなり喜ばれていて、農家でも奥さんがかなこさんだったりして大事に作ってもらったりしてます。

他県でかなこさんという名前の女性農家さんが作りたいけど、許諾か切れるのが24年後で諦めたって言ってた。

この品種が他県で作られたとしても地域流通だけしかしないだろうから、神奈川県には脅威にならないし、他県でも農家個人限定で許諾してあげたら良いのに🥹と思ったりもする。外国はロイヤルティを払わないで作るからイヤだけどね。


農家と農地は守れるのか?🤔

種苗法改正よりも、現在、政府と農林系の国会議員を震撼させている問題は、昨年2025年3月末に出されて、まとめられた地域計画です。

地域計画ってざっくり言うと、10年後に農地の担い手がどれだけいるかを調査したものです。

そもそも、農水省は20年後に8割もの農家が引退して2割しか残らないと推計してました。

実際には8割が第一線から退いても、跡を次ぐ親族がいたり、また農地の集約化を進めれば、農家が少なくなっても大面積を耕作するから大丈夫だと甘く見ていたと思います。


ところが、地域計画の対象農地のなんと30%以上が耕作する担い手が見つかっていない状況という結果になってしまっていて、政府も国会議員も真っ青になってるんだよねゲッソリ


地域計画の取りまとめ役であるはずの市町村も、農協も県の職員も、みんな中堅どころが大変手薄で、地域計画のブラッシュアップがなかなか進まない。


大変ヤバい状況です滝汗


いま40歳代くらいの就職氷河期時代の採用を控えてしまった結果、公的機関やインフラであるべきの農協も大きく力を削いでしまった。


いま、どげんかしないと、日本の農業は需要に応えられない状況にあって、農業は衰退。耕作放棄地が激増して、飢饉とかもあり得なくなりそうです😭

まだ、2025年のライブレポも書いてないのに、2026年のライブレポってどんなもんか?と思うんですが😅


ホントに仕事が忙しいと、ライブレポまで書いていられず、そのうち熱が醒めていくような感じがしますね(^_^;)


2/2  タケモト リオさん(下北沢440)


「だいたい十○周年、絶対三〇歳」というライブタイトルで、band one−man ライブでした。この日は誕生日でしたね。

一応、カメラロール探してみたら、タケモトリオさんは2015年7月くらいから確認できました。


神戸時代。最古の写真かな?

これも神戸時代。2015年7月。

たぶん2015年くらい

これは初めてシアタージャジーで彼女のライブを見た時、扉に貼ってあったポップ。2018年1月20日。

2018年5月。名古屋でのライブ。

東京で初めてかな?渋谷のカールモール。2018年。

だいたい10年だけど、学生時代の活動は?ですが、たまにシアタージャジーで歌っていたようなので、シンガーソングライター歴は11年くらいですかね?

そして2026年2月2日。誕生日。

この日は、かなりテンション高くて、笑顔が絶えなかった。最初のMCで30歳になれて良かったと言ってた。

でも、歌い始めると真剣そのもの。

情感込めて歌いました。

何というか、気迫が凄かったと思う。

この日、ホントに初めてというか、一人一人のお客さんの目を見ながら歌っていた気がする。

誕生日ということで親友から、バースデーケーキのプレゼント。

嬉しそうですね~

全員で記念写真です。

セットリスト
1.つながり
2.遊びに行こうよ
3.弱さ
4.夏の中で
5.1人で黙って過ごした日々
6.26歳
7.21
後半
8.女の子コンプレックス
9.365
10.生きる
11.血液
12.聞かないで
13.親友
14.私は東京
15.オー・シャンゼリゼ

ボクが思うに、若干声が低くなった感じもあって、最近の作品である「血液」が合っていて、良かったかな🙄

人間、変わってないように見えて、みんな少しづつ変わるし、ボクもむかしより確実に歳を取って感覚が変わりつつある。


それは仕方ないし、今の感覚を大事にするしかないんだと思うね。

イチゴブームなのか、イチゴマニアのイチゴ品種の分析をSNSで良く見かけますが、その品種ができた背景を深掘りしようとするものもあったりして、元育成者からしたら、興味深いものも見かけるけど、的外れな評論もけっこう多数目にするよね。


相曾さんのかなこまち。5月30日まで販売してました。

これは、おそらくは農家や市場の人とは良く話して食べての感想もあるけど、作り手である育種の現場の人の話を聞いてないからだろうな〜🤔 と思いますね。

論文に書かれている情報というのは、おそらく1/10も育成の意図が書かれていない訳で、致し方ないと思うこともあります。

一方で、県内の野菜ソムリエさんとかは、理屈はともあれ、主にその県でできた品種そのものを愛好してくれている方もいまして、愛を感じるから、ボク的にはありがたいばかりです🙏


ボクはいろんな種類(サトイモ、タマネギ、カラシナ2品種、トマト3品種、イチゴ)の品種育成を手掛けていたけど、品種育成とは何か?と言ったら、ズバリ『育種目標を設定して、目標に近づけること』ですよね。

それなしで、育種親を選んだり、交配や個体選抜はできないわけです。

なぜなら、どんな品目でも品種はあって、多いものだと数百、数千あるわけで、例えば100品種から2つ選んで正逆交雑して得られる組み合わせ数は

(A×B と B×A を別扱い)で組み合わせると 9,900 通りになります。 

組み合わせ数だけでもこれだけあるのですが、交配育種の場合は、遺伝現象のうち、連鎖と組み換えを主に利用するので、最低でも1組み合わせで1000個体の実生を作ります。

そうなると、例えば100個体から品種を育成しようとしたら、9,900,000個体も選抜しなければならなくなりますガーン

それは、圃場の広さや選抜的にも絶対にムリなので、いくつかの形質の改良に絞り込むわけです。

その時に大切なのが、育成された品種の受益者がどのような品種を求めているのか? また、その品種を選ぶために必要な親品種がいくつ必要か?(言い換えると改良する形質の数がいくつか?)ということになります。

それが1番大切なんで、食味がどうのこうのは、総合形質の中の1つの形質にすぎないんだよね。そこが重要な視点です。マニアは食味ばかり目が行くけど、それじゃ産業として成り立たない。


イチゴ産業の特徴としては、早生性、収量性、形状の安定性、そして品質面では章姫以降では糖度8以上あれば良く、遠隔地が商圏範囲である九州産地などはそれに日持ち性と輸送性が求められる。

一方で、近在産地で県内で生産・消費されるような三重県とかは日持ち性や輸送性はどうでも良くて、長らく章姫が主要品種でした。章姫はかなり軟らかく、遠距離輸送には向かないです。あんなに多収で炭疽病に強い三重県のかおり野のシェアが6割超えたのはつい最近のことです。

かなこまちの育成の場合は、最後に紹介するとして、ボクが直接お話させてもらった育種家のお話を少し紹介します。

まず、ボクがお話させてもらったのは、千葉県の成川昇さん(麗紅、ふさの香、深紅の美鈴の育成者)だけど、彼は1種の天才で、育種においても、栽培法についてもパイオニアだったのは間違いない。

今、イチゴもF1品種が様々出てるけど、その構想の元は成川さんです。三重県や農研機構は種子繁殖性イチゴを自慢してるけど、そりゃ発想と実践のオリジナルではないよね。

成川さんには、麗紅のことをお聞きしたんだけど、話の99%は自慢話で、育成直後は県外から毎日大型バスで視察に来た😀とか話されてた🤣

しかし、ちょこっとだけ教えてくれたのは、育種手法として確率を上げるためにself crossしてから使う手法とかだよね。麗紅は母親 福羽、父親 はるのかだけど、福羽は自殖個体です。

麗紅は、晩生だったので、あまり長い間リーディングバラエティではなかったけど、その後の育種親としての貢献度からすれば、金字塔と言って良いです。農家も、恐ろしく収量が取れる品種だったと言ってました。


その後、東日本の品種育成は栃木県が脚光を浴びるんだけど、それは女峰を育成したことに尽きます。

実は女峰は、大変な難産で、はるのかとダナーから作って選抜した実生にダナーを戻し交雑したんだけど、品質は良く、早生であるものの収量性が悪くて暗礁に乗り上げてしまったんだよね。

それで、事態を打開したのは、赤木博さんでした。
赤木さんが凄いのは、晩生の麗紅をかけて早生の女峰を引き出すという離れ業をしたことだよね。これは、ボクも参考にしました。

赤木さんは、早生と晩生の後代が必ずしも中間個体を中心に正規分布すると思ってなかったフシがあります。ボクも花芽分化とその後の葉の展開スピードに依るから、少なくとも2因子を考えるべきと思ってました。


ボクは何回か推進会議で赤木さんとは話しているけど、お互いに酔っ払っていて酔っ払い、あんまり話の内容は覚えてないんだけど、覚えているのは、育種学の先生というよりは、栽培技術に卓越していて、その品種に内在する特性を見抜くことにあったね。

だから、話していても栽培の話が多かった。それは、ボクにも強く影響が残りましたね。


その後も栃木県はとちおとめという金字塔を打ち立てたんですが、あれは主には石原さんの業績だよね。同じ育成者の栃木さんとは割とお互いよく知ってる間柄なんで色々教えてもらいました。

なぜ女峰から新品種とちおとめを育成せねばならなかったのかと言うと、本当のことを言えば、女峰の栽培後半の小玉化とか食味の低下とかAIに聞くと出てくるけど、半分本当、半分ウソだよね。

女峰の出始めは、これを凌ぐ品種はおそらく出ないと思われるくらいの完璧な品種だったけど、不受精とか、小玉化が約10年後から出始めた。この現象の原因はウイルスフリー化のためのメリクロンで変異を増発させた結果と思われましたね。

それで、ごくわずかの農家が隠し持っていた最初のランナー増殖株が『男の女峰』として、陰で流通したというのもありました。

1番歯がゆい思いをしたのは赤木さんだろうね。

当時、メリクロンは夢の技術で、体細胞変異は問題にならないと偉い先生は言ってたけど、ダナーが品種崩壊したのは、おそらくメリクロン変異と言われているし、結局、時間が証明した感じですね。

今でも、そういうのを反省も踏まえてしっかり原種管理しているのが、静岡県と栃木県です。おそらく愛知県もしっかりしていると思いますが。


とちおとめ育成のエピソードはあまり聞けなかったけど、栽培にクセがあって、けっこう品質や収量を維持するのは難しいけど、正直な話、まだ完全にとちおとめを凌駕する品種は出てないよね。


他にも、スカイベリーで苦労した育成者のうち2人はお互いに良く知ってます。あまりに苦労していたから、話は公にできないけど。


他に愛知県のブリーダーとは良く親交させてもらってた。あかねっこを育成した斎藤弥生子さんはお互いにお話させていただいて、イチゴの話は少ししかしなかったけど、とにかく博学な方で、すごくリスペクトしてました。彼女を通じて、成川さん以来のイチゴ育成の系譜を教えていただいた。

同じくゆめのかを育成したBさんには、ゆめのか育成の極意をお聞かせいただいたけど、すげ~なと思ったのは、「とちおとめみたいな品種にはしないのが目標だった」と言う話。彼には哲学があって、それで長崎県など多くの産地の農家に商材を提供したのは大変な業績だと思う。

他にも三重県でサンチーゴやかおり野を作ったMさんは、ちょっと悪友みたいな間柄なんで、あまりイチゴ育成の話はしなかったけど、推進会議とかでは顔合わせるごとに色々話しました。彼も1種の天才です。彼はほとんど論文で業績残しているから、読んでもらえば分かるけど、でも選抜でたくさん食べてる感じじゃなかった。


静岡県の章姫を作った萩原章弘さんも一度お話しました。平成8年頃ですね。根掘り葉掘り聞いたけど、内容はナイショ🤣

ただ、ヒントを言えば、赤木博さんと同様に栽培の名人で、かつ優良株を見分ける眼力が凄かった。だから、栽培技術や栽培技能を無視して傑出した品種が出るわけがないのね。

栽培試験もろくに経験させないで、いきなり品種改良をやらせるアホな県が増えてるけど、それはムリな話です。

紅ほっぺを育成した主な人は静岡県の竹内隆さんだけど、育成者になってるFさんにも沢山教えを請いた。

静岡県が凄いのは、昔から静宝シリーズの育成を含めて、人材育成を常に切れないようにしていること。

それと比べると、ちょっとなぁえーと思うのは、埼玉県で、むかしはキュウリの大家で稲山さんとか凄い人が何人もいたけど、研究者を異動でブチブチにした上で、「ろくな品種が出ていない」と煽ってたらしいから、本当にしょうもないです。

ボクはあまりんは美味しいけど評価しないのは、とちおとめの2/3しか収量がなくて、中休みもするし、品種としては普通は育成しない品種です。要するに最低ラインを越えてない。

確かに、一部は千疋屋とか、横浜水信とか高級店のディスプレイを飾る品種も必要だけど、それでどのくらい収益が上がるのか? パック4〜8個 1,200円からの価格に消費者がどれだけ付いていけるのか未知数だよね。あれは、採用した農家が偉いんです。

かおりんにしても、べにたまにしても、味にしか目に入らないような評価を目にすると、今後こういう育種が持て囃されることになったら、低収量で農家を泣かせることになります。それには絶対に賛成できないね物申す


いちごさんの育成者ともお友達ですけど、醒めた目線で農家が暮らしていく糧のための品種を作ってます。その辺はさすがだなぁ🙏って思う。


それで、かなこまちの話。

早生、大果、果房連続性、整形果、多収。できれば紅ほっぺより硬く、できれば高糖度で酸味もバランス良く入る良食味のもの……というのが育種目標です。

できれば早生性は出始めを12月10日にしたかった。だけど都合良く交配株の中になかったからクリスマスに出荷開始で妥協したんだけど、今年、相曾農園さんが実証したように、12月20日から穫れます。

なぜ、多くの農家が年明け出荷になってしまうかというと、思ったより栄養成長性が強くて、窒素多めだとランナーばかりで花芽が遅れてしまうためです。

それは、葉色が淡いから肥料をたくさんやるべきといったガセネタが流通したからだけど。

ただし、早生というほどではないと言われたらその通りですね🙏 紅ほっぺより若干遅いのが残念です。

ただ、どの品種でも秋の高温で、11月のイチゴは正直美味しくないです。やっぱり早くても12月から穫れ始めるのが、ボクは良いと思う。

あと、神奈川県の事情を言えば、あまり早生でも市場に捨てに行く形になってしまう。だったら多くの農園で開園する1月初旬にピークで良いと思うんだよね。

大果について。かなこまちは果房あたり果実数は少ないが、なるべく2L、3Lに揃うようにした。これは千葉県の石川さんから教わった選抜技術だよね。

イチゴは大果だと省力的なだけでなく、値段も高くできるから、これは成功した方だと思います。

果房連続性は大変重要な性質で、女峰が何が凄いかと言うといつも果実が成ってること。

かなこまちは、果実にシンク能があって、果実がなり始めるとあまり樹は大きくならない。だから、根作りや葉作りが大事だけど、樹がバランスをとって花芽は割と順調に出ます。親の紅ほっぺと比べると、やよいひめに近い形質ですね。

整形は、ボクが作ってた時は形が良かったんだけど、養液栽培だと長くなったりする。また、イチゴには蜜腺がないけど、かなこまちは最初のハチの寄り付きが遅いので、蜜源に圃場の遠目のところに菜の花とか入れるとあまり不受精も起きなかった。この辺も試験結果で解決しておけば良かったね。

紅ほっぺより硬い果実というのは、機械で測るとそうできてるんだけど、衝撃に弱いのは確かなんで、もう少し硬い個体が選べると良かった。

ただ、なかなか硬い個体は出現率低くて、ボクの後の人が選んだとしても難しかっただろう。

食感を取るか、輸送性を取るかのどっちかということになるよね。


糖度と酸度は、定期的に主要品種と比べて選んだから間違いないし、収量も果房ごとに調査したから間違いないです。

春先の味については、3月末までしか自分で選抜できなかったんだけど、暖候期の食味の保持は草勢の変化が少ないこととほぼ同じなんで、だいたい想像できました。

ちなみに、紅ほっぺもさちのかも暖候期は味が落ちて、とちおとめとやよいひめが比較的に味が保持できるので、生育の様子は毎日観察してましたね。

ただ、食べていただけではないんだよね🤣

そういう形質は多面発現していることが多いから、ちゃんと育種学を学ばないと遠回りすることになります。


どんな品種の育成でも、理想を追求はしますが、一方で妥協の産物でもあるんで……ボクは、ユーザーである神奈川県の農家が生きる糧にしてくれたら、それが1番光栄です。

評論家の言説はどうでもいいかな😀