いちご食べ比べ4、かなこまち vs やよいひめ vs もういっこ | ふ~さんの音楽とか料理とかのブログ

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今日はわいわい市寒川店で、イチゴを買いに行きました。


わいわい市寒川店は、主に寒川町、海老名市の農家が出荷してます。

もともと寒川町は神奈川県のイチゴ発祥の地で、今では少なくなりましたがイチゴ農家はいるのです。

イチゴは店内入ってすぐの一等地の棚に置かれていて、開店から凄い人だかりでした。イチゴは何種類かありましたが、かなこまちとやよいひめともういっこを買いました。他にはかおり野とかとちおとめもありました。

次に、いつもの武井さんの直売所へ


武井いちご園の前で、待っていたら初老の紳士がボクの次に並んで、その後ろにダンディな男性が並んで、話し始めました。

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ダンディ男性→初老男性  「こんにちは。かなこまち(お目当て)ですか?」


初老紳士 「はい。他にも売っているけど、ここのが美味しいって。」


ダンディ男性 「そうでしょ、他にもイチゴ街道にイチゴはあるけれど、こちらが美味しい…かなこまち、美味しいですよね。」


初老男性「はい。特に、ここのが」


ダンディ男性 「直売所でも買えるけど、こちらのが美味しくてね。他の人にはあまり知られたくないね」


ダンディ男性 「かなこまち、形はナンだけど(笑)…かなこまち食べちゃうとね、もう他のいちごは食べられない。香りもすごく良い。」


ダンディ男性 「紅ほっぺも美味しいけど、かなこまちは甘さの質が違うんだよなぁ、爽やかな甘味というか。」


ダンディ男性の奥さんが来て「うちは何パックにしようか?子どもが食べるから4パックかな。」


初老紳士 「うちはお姉さんが来るんで6パック買います。」


ダンディ男性の奥さん 「かなこまち、とても美味しいんですよ❗」  


ダンディ男性「それは、さっき言った❗」


ダンディ男性の奥さん 「香りもすごく良くて…」


ダンディ男性「それも、さっき言ったよ」🤣🤣🤣


ボクは、「現金以外でも買えるんですか?」とダンディさんに聞かれましたが、「現金以外では買ったことないんですよ。」って言いましたけど、あまり会話には加わらずにいました😀



ボクがかなこまちの育成者と言うことは一切言わないで、こうして嘘偽りない話を耳ダンボで聞くのが好きです😃


こうして、様々な人の意見を聞くと、すごく参考になります。やはり、口コミで広まっているのと、自分だけでなく、大切な友達や親や兄弟にも食べてもらっているのが垣間見えます。


かなりリピート率が高いのが伺えます。県民に知れ渡って、リピートしてくれるのが1番良い展開ですね。


なぜなら、かなこまちは品種としてはそれなりに収穫量はある(紅ほっぺより若干少なく、とちおとめ、やよいひめより多い)けど、神奈川県のイチゴ農家数や栽培面積は全国で下から数えた方が早いくらいで、他県に売るほど供給できないし、とちあいかみたいな抜群の輸送適応性はありません。


だから、県内でリピート消費してもらうのが大切だし、品種特性を出せる技術の農家に、儲かるくらいに作ってもらえるのが1番良い傾向だと思います。


かなこまちは農家が高く売っても、それなりに売れてしまうから安売りはしないでしょう。それはイチゴ弱小県ならではの強みで、逆に少ないがゆえの有利販売が期待できるから、無理して売り込まなくても良いと思いました😀 



埼玉県のいちご農家の嘆き!?🥺  あまりんは自分の販路で捌ききれないくらいに面積拡大して、大量生産して、売れないからと安値で叩き売りになっているのか!?


あまりんの収穫量はとちおとめの2/3しかないから、安売り合戦になると共倒れしちゃうじゃんショボーン

シャインマスカットの二の舞いです。



では、買ったイチゴです。


わいわい市で買ったもういっこ、やよいひめ、かなこまち(澤地さん)

武井さんのかなこまち。定点観測だから、置いてみて日持ちも見てます。今のところ、4日間は傷みも出ないです。

   

外観比較


果形

もういっこ 円錐形 かなり不整形

やよいひめ  円錐形 整形で先尖り気味の果実もある

かなこまち 海老名産 武井(以下'武井' と略称) 長円錐形

かなこまち 海老名産 澤地(以下'澤地' と略称) 長円錐形


もういっこ…形はお世辞にもそんな整形ではない。

やよいひめ 非常に整った形。色合いは濃赤色というよりは明るいオレンジかかった色。

澤地さんのかなこまちは、ほぼ武井さんのと同じですが、熟度の違う果実が混じってました。

武井さんのかなこまち。ちょっとだけ、形状の乱れたものもあるけど、ほぼ均一な形状。


果色と色ムラ

もういっこ  やや淡赤色〜赤色  色ムラあり、表裏の色乗りがやや異なる。部分的にやや白っぽくなる。

やよいひめ  やや淡い紅赤色。裏表の色合い均一。

かなこまち 武井 表裏とも濃赤色で均一。

かなこまち 澤地 表裏とも濃赤色。パック内熟度がやや不均一  ( 熟度4と熟度5が混ざる)。


もういっこは表裏の色が異なるのと、白っぽい部分があり、ここは早く傷みが出ます。あまりんも同じような白化症状が出やすいですね。

やよいひめは整形で、裏表は色合いが同じで均一。若干、紅ほっぺやとちおとめより色が薄く、オレンジっぽいのが農家の評価を落としてました。

澤地さんのかなこまちは裏表の色合いは変わらないです。

武井さんのはより濃赤色な感じですが、澤地さんのとあまり変わらないです。


そう果の色

もういっこ 表は赤色、裏は黄色

やよいひめ 表は赤色と黄色若干混じる。裏は黄色

かなこまち 武井 表裏とも赤色で均一

かなこまち 澤地 表裏とも赤色と黄色が混ざる


果実の光沢

もういっこ ☆☆☆☆☆ 5

やよいひめ ☆☆☆☆☆☆☆ 7 ちょっとくすむ光沢

かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10

かなこまち 澤地 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9〜10


ヘタの形状

もういっこ やや大きめの果実に重なるヘタ

やよいひめ 中くらいの果実に重なるヘタ

かなこまち 武井 ペラっとして小さめ。少し捩れて先端に1mm程度の小さいチップバーンあり

かなこまち 澤地 ペラっとして中くらいの大きさ。ヘタの捩れやチップバーンはなし。



果実内部比較


香りの強さ

もういっこ ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8

やよいひめ ☆☆☆☆☆☆☆7

かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆ 6

かなこまち 澤地 ☆☆☆☆☆☆ 6


香りの質

もういっこ さちのか由来?のイチゴが入った清涼飲料水に近い香り。

やよいひめ ややグリーン強めでフローラルな感じ

かなこまち 武井 今回は淡いバラ科の香り。今回は香りの主張少なめ

かなこまち 澤地 香り少なめ。淡いバラ科の香り。


※もういっこはけっこう強めの香り。ストロベリージュースに近い匂いがある。やよいひめはグリーンな感じとフローラルのミックスで、野性味を感じる。今回のかなこまちの香りはちょっと前回より主張が弱め。僅かな胡麻様の香りは今回も全くなし。


甘味の強さ

もういっこ ☆☆☆☆☆☆☆ 7 瞬間的に感じる甘味

やよいひめ ☆☆☆☆☆ 5

かなこまち 武井 先端 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9

    先端以外 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8〜9

かなこまち 澤地 先端 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9〜10

    先端以外 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 7〜9、平均8


※かなこまち武井のは強いがやや優しい甘味で、かなこまち澤地のはガツンとくる甘味があるが、熟度がバラバラなせいか、ヘタに近い方はばらつきがあった。


甘味の持続性(後味の余韻)

もういっこ ☆☆☆☆ 4 

やよいひめ ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8

かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆9 

かなこまち 澤地 ☆☆☆☆☆☆☆ 7 


※もういっこはかなり口に入れた瞬間の甘味は強く感じるが減衰が早い。やよいひめはガツンとくる甘味は少ないが、比較的甘味の余韻が続く。かなこまち武井は持続的な甘さの余韻ありましたが、かなこまち澤地はわりと減衰が早いと思いました。


酸味の強さ

もういっこ ☆☆ 2

やよいひめ ☆☆☆☆ 4

かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆6

かなこまち 澤地 ☆☆☆☆☆☆6


※何回も食べ直したけど、もういっこは酸味ないよね。やよいひめも弱い。かなこまちは明らかに酸味があるが、意外と糖度とのバランスで少なく感じる。


食味の濃厚さ

もういっこ ☆☆☆☆☆ 5

やよいひめ ☆☆☆☆ 4

かなこまち 3L ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10

かなこまち 2L ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9


食感

もういっこ : しっかりした肉質で、やや粘質。中のヘタ近くの中心部は粉質感もあり。

やよいひめ :しっかりした肉質で粘質。ジューシーさも相当にある。

かなこまち 武井 : 口の中でほどけるくらいのメルティング質で、粘質かつ非常にジューシー。

かなこまち 澤地 : ややしっかりめの粘質。最後の甘味の抜けが若干早い。


果汁感

もういっこ ☆☆☆☆☆ 5 

やよいひめ ☆☆☆☆☆☆☆ 7

かなこまち 武井 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10+

かなこまち 澤地 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 9



終わっての感想

もういっこの食味評価は、花マル農園の匠さんの本の記述によれば、5点満点で甘味☆3、酸味☆3、硬さ☆4、香り☆4、総評☆3なんだけど、意外と口に入れた瞬間の甘味、うま味がガツンと来る感じです。ただ甘味の減衰が比較的早い。それで、次ももういっこ食べたくなるのかな🙄と思いました。意外と甘味にインパクトあり。


やよいひめは、ボクが交配親にした品種で、ボクが作った時は、もうちょい深い甘さを内包していたのと思っていたので、ちょっと拍子抜けした感じ。やよいひめも作り方や作り手の環境で味が変わりやすい品種なのかもしれない。


かなこまちの2人の差は余韻の残り方が武井さんの方が長く、今回はジューシーさも今までで1番多かったと思う。ただ、同じ品種なので、基本的な性質に大きい差はなかった。



実は、かなこまちの澤地さんのお父さんとは、もう20年来の知人で県イチゴ連会長でもありました。何回も農林水産大臣賞を受賞された方で、県に強くかなこまちの品種化を推してくれた大恩人でもあります。


ボクのイチゴの作り方は県内の何人かの名人に影響されてるけど、澤地さんはその1人です。ボクが作るかなこまちはそれなり品種特性(芸)が出ていると思っていたが、澤地さんのお父さんが作るかなこまちはもっともっと凄い出来になっていて、果実の大きさは1.5倍くらいで、呆気に取られたことがありますびっくり


そして、3年前に澤地さんとFMヨコハマに出演したときに、「かなこまちはすごく果実が大きいのが良い。手順が少なくて済む」と言って戴いた。


実はそこは、選抜でかなり気にした点で、味より何より、本来農家は1日何パック詰められて、収入がナンボになるかが大切。だから、大果は効率が良いです。それに味が良くて単価が乗れば、より良いみたいなもんです。安定した価格で、安定した収入の方が大切だよね。生活の糧だから。


よつぼし、あまりん、紅の雫……、最近は高糖度の美味しい品種はたくさんあるけど、果実の大きさのことや収量をちゃんと考えて作ったのかな?🤔