最近、有り難いことに、二日間の紫微斗数の個人レッスンを希望される方が増えています。
二日間の延べ12時間のレッスンで、飛星派の流年看法を中心に、欽天四化の初歩の内容もお伝えしています。
わたくしが申すのもなんですが、かなり密度の濃い内容です。
講義をできるだけ円滑に進めるために、事前に予備知識として学んでいただきたいことを以下に記します。
重要なことばかりですので、これからレッスンを受けられる方は、できるだけ予習していただきたいと願っています。
まず、五行(木火土金水)の相生相剋です。
相生の関係は、五行の隣同士の関係です。
木生火、火生土、土生金、金生水、水生木
相剋の関係は、五行のひとつおきの関係です。
木剋土、火剋金、土剋水、金剋木、水剋火
意味は、とくに説明するまでもないことと思います。
飛星派の宮の状態は、宮の支の五行と星の五行の相生相剋で決定されます。
つぎに重要なのは、十干、十二支の五行です。
これも、別段、ご説明には及ばないと思います。
以上の五行の相生相剋、十干、十二支の五行は、四柱推命や飛星派紫微斗数の必須知識ですので、ご存知でない方は、完全に受講までに暗記しておいてください。
つぎに、やや難しくなりますが、紫微斗数の原始宮です。
原始宮というのは、分かりやすく言えば、星の故郷、出身地のことです。
これは、飛星派、欽天四化紫微斗数でとても重要な概念なので、できるだけ覚えておいてください。
何を覚えておいてほしいかと言いますと、つぎの宮と星の配置です。星の呼び方もご注意ください。
1命宮・・・紫微(しび)、天府(てんぷ)
2兄弟宮・・・天機(てんき)
3夫妻宮・・・破軍(はぐん)
4子女宮・・・太陽(たいよう)
5財帛宮・・・武曲(ぶごく)
6疾厄宮・・・天同(てんどう)
7遷移宮・・・七殺(しちさつ)
8奴僕宮・・・天梁(てんりょう)
9官禄宮・・・廉貞(れんてい)、天相(てんそう)
10田宅宮・・・巨門(こもん)
11福徳宮・・・貪狼(どんろう)
12父母宮・・・太陰(たいいん)
できれば、数字と宮の関係(1は命宮、2は兄弟宮、3は夫妻宮というように)も覚えていただければと思います。
そして、その順番ですが、
1命宮→2兄弟宮→3夫妻宮→4子女宮→5財帛宮→6疾厄宮→7遷移宮→8奴僕宮→9官禄宮→10田宅宮→11福徳宮→12父母宮
この順番も、とても大事なので覚えていただきたいことのひとつです。
さらに、「破軍の原始宮は夫妻宮」ということと、「武曲の原始宮は財帛宮」ということは、とても大きな意味がありますので、これにご注意ください。
婚姻の吉凶に、破軍や武曲は少なくない影響を及ぼします。
最後に、河図です。
これは、紫微斗数のみならず、四柱推命など東洋占術の必須知識です。
日本では、ほとんど見かけないですが、台湾では紫微斗数や四柱推命を習う者は、当然知っておくべきことととして最初に教えておられます。
一六共宗、属水
二七同道 属火
三八為朋 属木
四九作友 属金
五十同途 属土
これはかなり難しい概念ですが、何を覚えていただきたいかと言いますと、
1命宮、6疾厄宮
2兄弟宮、7遷移宮
3夫妻宮、8奴僕宮
4子女宮、9官禄宮
5財帛宮、10田宅宮
というそれぞれの関係は、とりあえず裏表のような不離不即の関係であると覚えてください。
そして、4つの生年四化の中でも、生年権Bは「天」、生年忌は「地」であり、天地定位といい、BDは絶対的存在として欽天四化では最重要視しています。
以上、このくらいのことを予習していただければと思います。
きょうもお読みいただき、有り難うございました。
芦屋占い処・占風鐸 代表 田中宏明
芦屋占い処・占風鐸