きのうの教室で生徒様より質問がありました。
「先生がブログに書かれたO様のような方は、どのようにすれば助かるのですか?」(この記事はこちらをご覧ください)
ごもっともな質問です。
わたくしはつぎのように申し上げました。
「このような方は、相当、思い切った額のお金を世のため人のために寄付することです」
さて、О様の上のような財帛宮の意味することはふたつあります。
①財帛宮の巨門・生年権はO様自身のことを表し、亥宮は原始宮が子女宮なので、それに自化権があると、B-Bで、自分が事故等で大怪我や落命等の危険がある。
②財帛宮の巨門・生年権は大きな財を意味(巨門は原始宮が田宅宮)し、B-Bで、その財をすべて失う。
理屈の上での象意は、このふたつです。
可能性として、ふたつ象意が出てくることもないとはいえませんが、財と健康は不離不即。
はっきりいえば、健康はお金で買うこともできるのがこの世の法則です。
財帛宮が5、疾厄宮が6という意味は?
命盤で、命宮を1とすると左廻りに命宮1→兄弟宮2→夫妻宮3→子女宮4→財帛宮5→疾厄宮6→・・・となります。
命盤の各宮を数字で表すことがありますが、この数字は先天八卦より来たものでとても大切な意味のある数字です。
各宮のこの順番にも重要な意味が込められています。
財帛宮の左隣が疾厄宮というのは、なぜなのか? 考えたことはありますか?
四柱推命をされている方は、よくご存知だと思います。
甲乙丙丁戊己庚・・・ これを数字で書くと
1234567・・・
十干の5番目、6番目は戊、己の土です。
東洋思想では財は土です。自然をみても金銀の鉱物は土から出てきます。
人間も神理学を勉強すれば分かりますが、神様は人間(肉体)を土から造られました。だから人間は亡くなると火葬や土葬にして土に帰ることになります。
注)神理学では、神様は人間の魂を水から、肉体は土から造られました。肉体は神様からの借り物で、魂だけが自分のものです。
つまり、財も人間(肉体)もどちらも土からできたものですから、互いに密接な関係にあります。
「財多身弱」という四柱推命の用語があるように、お金(不動産等も含む)はわたくしたちの健康に大きく影響を及ぼすことになります。
財帛宮が5番目、疾厄宮が6番目になった理由がお分かりいただけたでしょうか?
O様のような場合は、上記②で述べた全財産に匹敵するような額のお金を寄付すれば、命が助かるのではないかと思います。少なくともその可能性はあるように思います。
欽天四化の媒介論
ここで、欽天四化の大法則の媒介論をみますと、少し難しくなりますが、
1.O様(女性)は、AB(生年禄、生年権)の人です。
2.ABの媒介は、D(生年忌)です。
3.Aの生年禄は田宅宮に、Bの生年権は財帛宮にあります。
4.つまりABはお金です。ですからお金を投げ出せば、疾厄宮のDは助かるという理屈です。
2.ABの媒介は、D(生年忌)です。
3.Aの生年禄は田宅宮に、Bの生年権は財帛宮にあります。
4.つまりABはお金です。ですからお金を投げ出せば、疾厄宮のDは助かるという理屈です。
というようなことが命盤から分析できますが、そんなに難しく考えなくても、古来、いろいろな宗教がお供えや寄付をすれば身情(病気)を助けてもらえるように説いています。
それは、真理であることがこのように運命学からもいえることです。
O様の場合は、半端な額では効果は期待できません。
全財産に近い金額を一切の条件を付けずに投げ足せば、難病も直って、結果、命も取り留めた可能性は否定できません。
しかし、これがなかなかできないことは百も承知しています。
わたくしが当事者だったとしても、家族のことも考えるとおそらく実行はできないか、実行しても無難な金額になるように思います。
ですから、ほとんどの方は運命通り(命盤通り)の人生を歩むことになります。
「覚悟を決める」という言葉がありますが、ほんとうの覚悟は、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たなければできないことかも知れません。
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きょうもお読み頂き、有り難うございました。
芦屋占い処・占風鐸 代表 田中風州
芦屋占い処・占風鐸