ほんとうの開運は、因縁自覚からはじまります。
方位や風水を使ったり、巷間流布されている開運法はそのほとんどが対処療法です。
脱臭剤のコマーシャルではありませんが、よくない原因は「元から絶たなきゃダメ!」です。
さて、つぎの命盤は、先日、ブログに掲載させていただいたO様(女性)の命盤です。
O様は、難病に苦しみ自ら命を絶たれました。享年数え45歳。
どうしてO様はこのような過酷な運命を背負っておられたのか、欽天四化の紫微斗数を使って少し分析を試みたいと思います。
上に掲げた命盤の右ふたつの○印の宮を大きくつぎに記しました。
O様の場合は、この財帛宮と疾厄宮のふたつの宮にスポットをあてると、いろいろなことが推量できます。
疾厄宮だけで命の危険があることは、以前、申し上げたとおりです。
そして、その原因が隣の來因宮の財帛宮にあるといってもよさそうです。
なお、上図の財帛宮が5で、疾厄宮が6というのは、先天八卦の数字で、命盤の各宮の順番を表すとても大切な数字です。
この数字のことは、後日、お話致します。
疾厄宮の生年忌に向心力の化忌
基本的に向心力の自化は、凶の作用をすることは少ないのですが、つぎのように大限や流年が天地人重なれば、非常に気を付けないといけません。
この場合の、貪狼・生年忌はわが命とみて間違いありません。
それが対宮(すべて他宮)に出て行く象となり、命の危険のシグナルです。
これは以前に申し上げたとおりです。
そして、飛星派でみるとこの疾厄宮は、
ということで、父母宮に化忌が飛んだことにより、この疾厄宮が生年忌に流出忌が重なって大きな凶意を持つことになります。
生年権はカルマ(業障)の星でもある
天地定位で生年権は「天」であると言いました。
しかし、生年権の意味はそれだけではありません。
O様は財帛宮が來因宮で、欽天四化ではもっとも大切な宮位となります。
その來因宮が、Ⓑ-B=零(生年権-自化権=零)となり、この宮は非常に問題がある状態です。
このような象意となっている來因宮は、この宮に前世よりの因縁を垣間見ることができます・・・
まず、考えられるのは財帛宮ですからお金のことです。
とくにこの場合は、巨門星ですからこの意は十分考えられます。
それと財帛宮は夫妻宮の夫妻宮ですから、夫婦関係のことです。
また、財帛宮は宮位転換すると父母宮の疾厄宮。
上記で述べた、疾厄宮が流出忌と併せてみると、お父様のことも関係がありそうです。
ネットで調べると、O様が学生時代に、火事でお父様が亡くなっておられるそうです。
化権は「火」です。
また、化権には衝突や争いという意味もあります。
生年権は「天」であり、四化の中でその役割や意味は甚大です・・・
なお、これ以上のことを申し上げるのは、故人の人権に関わることになりますので、ブログでは控えさせていただきます。かなりヒントは申し上げましたので、読者の皆様は各自お考えください。
生年権はカルマ(業障)の星でもあります。
來因宮は、前世未了之因縁をみる宮です。
欽天四化の紫微斗数は佛学であると言われています。
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【後記】
薄命というのもひとつの天命かも知れませんが、人間、死に際が大事です。
不慮の事故死や自ら命を絶たねばならないという悲惨なことは、可能な限り避けたいし防ぎたいと思います。
飛星派や欽天四化の紫微斗数は、とくに病気や意外(事故、怪我、災害)の的中率は群を抜くように思います。
最後に、きのう自宅近くの神社で、O様の個人的なことを例題に使わせていただくことのお詫びを申し上げてきました。
謹んで、O様のご冥福をお祈りし、このような因子(因縁)を持っておられる方は、どうか事前に対応しておかれることを願っています。
方位や風水ではこのようなことは防ぎようがないと思います。
きょうもお読み頂き、有り難うございました。
芦屋占い処・占風鐸 代表 田中風州
芦屋占い処・占風鐸