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自分たちみたいな者なんか
って決めつけてるのは、結局自分じゃない?
(「宙かける教室」)
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高校生の科学コンテストのエントリーを
定時制高校だからと断られ、落ち込んでいるクラスメイトたちに
シングルマザーの高校生が言った言葉です。
「そんなこと気にしてどうすんのよ。」
彼女はキャバクラで働きながら娘を育てています。
「母親がキャバ嬢なんてかわいそう」
とは、日常的に言われていることだといいます。
「でもさ、そんなこと言う人って何も助けてなんかくれないのよ。」
そして、この言葉
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自分たちみたいな者なんか
って決めつけてるのは、結局自分じゃない?
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そうなんですよね。
人に勝手に優劣をつけて
「あなたはダメ」と言ったり
幸せはこうだと決めつけて、そこから外れる人を
「かわいそう」扱いする人はいます。
たくさんいます。
ナンセンスなのだけれど
そういう人がなくなることは、おそらくありません。
けれども
その意見を採用する必要はないんです。
これでいいんです。
だって、その人の意見が絶対ではありませんからね。
複数の人に言われたとしても
その人「たち」の意見が絶対ではない。
権力を持っている人が言うと
不利益を被ることはありますけれど
だからといって、それが絶対というわけではないのです。
「あなたなんか!」って言う人がいても
「自分なんか・・」って思う必要はない。
でいいのです。
他者による決めつけよりも
自分で自分を決めつけることの方が
自分の可能性を狭めてしまうんですよね。
