脳は「思い出せない」という優秀な機能を持っている | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・アートセラピー・心理学レッスンなどをしています。

まずは、下の記事を読んでください。

 

脳は「老化」ではなく、むしろ「成熟」している

 

膝を打ちました!

 

脳は今までのことを全て記録していきます。

そして、その記録にインデックスをつけていきます。

記録を参照することができるようにです。

 

年を重ねると経験も増えていきますから

インデックスが増えて行くので、参照するものが増えていく。

そういうわけで

「これは食べられるか?」へのレスポンスが遅くなるわけですね。

 

反応が遅くなる、思い出すのに時間がかかるというのは

経験を重ねてきたということなんだなぁ。。

 

 

さらに

インデックスの時系列というものも

脳は管理しているようです。

新しいものを参照しやすくしているのでしょう。

 

古い記憶は参照しなくていいので、古い倉庫へ。

そうして、記憶が古びていく。

セピア色になると表現されることもあるくらい、鮮明ではなくなるわけです。

 

 

上の記事の2ページ目の天才ねずみの話ですが

「忘れない」ようにするということは

全てのインデックスを即座に参照するということで

これは、なかなか大変なことです。

 

時系列に整理するという、脳の大切な機能を

効かなくしてしまっているのですから

全てが今のことのように鮮明になってしまう。

 

今を生きるために参照することが山のようになってしまって

やることがてんこ盛りになりそうです。

 

年と共に体験は増えていく。

その分、脳の記録は増えていく。

それでも、今必要なものを参照していけるのは

脳が成長し続けているということなんだなぁ。

 

「老化」というと衰えていくという印象がありますから

「成熟」という方がしっくりくるのかもしれません。

 

 

余談ですが

『千と千尋の神隠し』のゼニーバの台詞に

「一度あったことは、忘れないもんだよ、思い出せないだけで。」というのがあって

脳と記憶について絶妙に表現しているなぁと思います。

 

以前、こんな記事も書きました。

 

 

 

[カウンセリングルーム風舎]のHPはこちら