健全な依存 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・アートセラピー・心理学レッスンなどをしています。

今週は「依存と共依存」について
5回シリーズでお伝えしました。

依存と共依存① 「愛」と「依存」
依存と共依存② 「依存」
依存と共依存③ 「共依存」
依存と共依存④ 自律性とトラブル
依存と共依存⑤ 最終回 「そのまんまで愛される価値がある」

 

これらの記事における「依存」(「共依存」も含みます)とは

不健全な依存です。

 

え?どういうこと?

だったら、健全な依存もあるの?

 

実は、そうなんです。

 

健全な依存と不健全な依存

この2種類を分けるのは、簡単にいうと安心かどうかです。

 

 

失う不安や酷いことが起こる恐怖と隣り合わせだったりするものは

安心ではありませんから

「不健全な依存」ということになります。

 

例えていうなら

しっかりした地面に寝ころんで安心している状態が

「健全な依存」

自由にゴロゴロ転がったりできます。

 

崖につきだした枝に必死にしがみついて恐怖を感じている状態が

「不健全な依存」

自由に動き回るなんて、怖くてできません。

 

しがみつく枝がなければ落ちてしまうとなると

しがみつくしかないわけで

しがみついている間は、とにかく無事なのだからホッとできる。

 

そういう見方をすると

不健全な依存が全て悪だとは言い切れません。
しがみついている間は無事なわけですから。

 

けれども、それでは

常に不安や恐怖と隣り合わせになってしまいます。

物凄く不自由です。

それに、一緒にいて傷ついたとしても

怖くて離れられないなんてことも起こり得ます。

 

たとえ、その枝が棘だらけでも怪我をしても

手を放すと落ちてしまうのだから

傷だらけでもしがみついてしまうんですね。

 

 

「健全な依存」を体験すると

安心を得ることができます。

 

しがみついていなくても、自由に動き回っても大丈夫になります。

「不健全な依存」から解放されるんです。

 

自由に自分の感覚を感じられるし

その感覚を大切にすることができます。

それは、自分に「よし」と言えるということ。

 

安定して、自分に「よし」と言えるようになると

依存自体が必要なくなります。

自然に「健全な依存」からも離れていきます。

 

「健全な依存」から離れるというのは

その相手との繋がりをなくすということではありません。

依存が必要なくなるだけのことで

その人と繋がりを持ちたいならば

安心して、安定したいい関係が築けるということです。

 

また、その相手と以前ほどの繋がりがなく疎遠になったとしても

心の中に安全基地ができていますから

そのときの感覚はずっと、自分の中に存在していて

安定して過ごすことができます。

 

それから

「健全な依存」先は1人でなくてもいい。

複数人持っていてもいいんですよ。

 

 

 

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