ありのままを認めるということ | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

塾講師をしていたときの生徒Aくんとのやりとりです。

 

***

Aくんが、わたしに「おい、くそばばあ!」と呼びかけたので

わたしは「ん?なに?」と、Aくんの方を向きました。

 

Aくんはきょとんとした表情で

「なんで、怒らへんの?」

 

わたしが

「なんで怒らへんのかと思うんやぁ。」

と返すと

「普通怒るやん。」

と、Aくん。

 

わたしは

「そうか。普通は怒るんやな。」

 

そこで、Aくんは笑い出しました。

「もうええわー。先生、普通とちゃうもんな!」

わたしは

「せやなー」

と、一緒に笑いました。

 

「さあ、数学やるでー」と、わたし

「えー、嫌やなぁ」と、Aくん

 

「そら嫌やよなぁ。嫌々やろかー」

と、わたしが言うと

「オレ、まあまあ好きやで。数学」

と、Aくんはノートを広げました。

***

 

わたしが出逢ったときのAくんは

斜に構えていて、いつもムスッとしていて不機嫌でした。
やる気がないというよりも

「どうせできない」と思い込んでいて

「先生は敵」だと拒絶している感じでした。

 

上の会話ができるようになるまでに

実は、2カ月ほどかかっています。

 

否定しない

批判しない

賞賛しない

追及しない

 

彼のありのままを認めること

わたしが続けたのは、それだけです。

 

それだけのことですが、とても大切なことなんです。

 

勉強なんて面白くない、できるわけない

と思い込み、やる気のなかったAくんが

「オレ、まあまあ好きやで。数学」

と言うようになったのは

 

ありのままの自分でよし

自分には力がある

ということを信じることができたからだと思います。

 

自分で自分を認めましょう

ということは、よく言われますけれど

そのためには

他の誰かに

ありのままを認めてもらうということが必要なんですね。

 

 

 

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