ムーミンのお話の中で
こんなシーンがあります。
騒々しい人たちの中で辟易したスナフキンは
ふと、ムーミン一家が恋しくなります。
スナフキンは考えます。
ムーミンたちだってうるさい。
何が違うんだろう?
そして、気づくのです。
「ムーミンたちといるときは、ひとりになれる」ということに。
そこには尊重があるんだなぁ
と思いました。
尊重とは
ときには放置することでもあります。
この場合の放置とは、役割を求めないということ。
そうすると
ひとりひとりがその人の選択で過ごすことを
あたりまえに認めている空間が出来上がります。
ひとりの人として
お互いに尊重し合う繋がりというものがあるので
話や遊びに参加したければすればいいし
安心してひとりにもなれるわけですね。
昨年の奈良合宿が、まさにそんな場でした。
共にいる安心
ひとりになれる安心
この2つを同時に感じることは可能です。
子どもたちが集まって
バラバラのゲームをしていたり、漫画を読んでいたりというのも
そういった2つの安心の場なのかもしれない。
そんなことを思ったのでした。