『臨床アートセラピー 理論と実践』 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

『臨床アートセラピー 理論と実践』  関則雄

 

 

アートセラピーという言葉の意味

セラピストとしての関わり方

アート素材やカウンセリング理論などからの考察など

 

とても丁寧に書かれた一冊

 

事例も盛り込まれていて、わかりやすいです。

 

以下、本文から抜粋

***

「治療としてのアート Art as Therapy」の立場の人は

アート素材を通しての自由な自己表現を重視し、それを治療の目的にします。

一方「アート心理療法 Art Psychology Therapy」では

制作プロセスの最中や完成した作品を通しての

アートセラピストとのコミュニケーションに重きを置きます。

前者はアート制作を通して

「自己の内側」との対話を行うことに意義があると考え

後者はアート制作を通して

「自己の外側(他者)」との対話を行うことに重点を置いています。

***

 

気になる方は是非!

 

 

余談ですが

わたしは、上の「前者」「後者」のどちらも重要だという考えの元

アートセラピーをメニューにあげています。

 

「自己の内側」との対話のお手伝いをするために

制作過程や作品を通して対話する「外側の人」として

カウンセラーは存在します。

 

外側とのコミュニケーションから

内側への気づきが起こる。

 

これは、アートセラピーに限ったことではありませんが

アートを媒体とすることが

その方にしっくりくる場合があるのです。

 

 

 

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