お雛様と一緒に飾るお道具の一つに 薬玉があります。
以前ご紹介した小さなく薬玉や 薬玉の謂れについてはこちら(リンクあり)をご覧くださいね。
京都の老舗人形店 丸平 大木平蔵人形店でも薬玉を作っていて ヤフオクに2つの古い薬玉が出品されていました。
こちらが一組目 《有職 雲上流造花》
有職造花は 平安時代に伝統行事のお飾りとして 宮中などに納められた造花で 京都の伝統工芸して現在も受け継がれているそうです(リンクあり)。
上部の吊るす部分には 房と同じ紐で編んだ淡路結びが付いています。
淡路結びは 水引などに使われる紐結びの基本形
結びきりなので 結婚式や快気祝いなどの1度きりのお祝いの時に使われます。
淡路結びの語源は2つ。
・淡路島近辺の渦潮の形を参考に作られた結びの形
・おめでたい貝としても知られる 鮑(あわび)の形に似ていることから 鮑結びと言っていたのが 淡路結びと変化したもの
大きさは直径 15cm 房の長さ 66cmで 桜と橘を模した2本で一組の薬玉です。
おそらく雛段などの両脇に対で飾ったものだと思われます。
比べ物にならないほどちゃちな薬玉ですが 私の雛御殿にも 左右の軒下に小さな薬玉(直径5cm)を飾ります。
球体にびっしり 桜の花と橘をあしらった 丸平らしい立派な薬玉ですね。
ちなみにこの薬玉 お一人だけ入札され 諭吉さん3人 一葉さん1人で 嫁入りしました。
うらやましい~~
もう一つ 丸平の立派な薬玉が出品されています。
これは 対でなく 単体で飾る物。
単体であっても 華やかで迫力満点
直径28cm 房の長さは130cmという立派なもので
収納する時にも固定できるよう ガードする金具がついています。
上部には淡路結びの飾り紐。
どこに付けるのかわかりませんが 小さな花飾りもついています。
雲上流造花は 手染めの絹に和紙で裏打ちし 鏝(こて)で丁寧に丸みやカーブを付け制作するそうです。
アップで見ると 本当に丁寧な作りで 豪華な薬玉です。
いったい制作にどれだけの時間が費やされたのでしょうね・・・・
ちなみにこの薬玉 出品開始価格は 諭吉さん 20人から・・・・
ずっと見ていますが まだまだ買い手が付きません。
お迎えできるものならお迎えしたい貴重な薬玉ですが 今回も またまた見てるだけ・・・・
狭い我が家では 飾る場所が無く 断捨離世代は手を出してはいけない物だからという言い訳は 負け惜しみとしか思えませんが・・・・。
誰か知り合いが手に入れて 実物を見せてくれたらよいのにな~~~
バレンタイン宝くじも発売してるしね・・・