春季特別展 女の子と男の子のお雛様 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

あまり期待をせずに出かけて行った 平塚市博物館で行われている《春季特別展 女の子と男の子のお雛様》

予想をはるかに覆し 沢山の貴重なお雛様おひなさまが展示されていました。

 

 

 

驚くことに 入館料は無料 展示されているお雛様の詳細な解説付きの図録も ¥500という信じられない安さ。

お雛様おひなさま好きには 一見の価値ある展示です。

 

図録の写真をお借りして 展示されているお雛様おひなさまのごくごく一部をご紹介しますねニコニコ

 

展示室入り口にあるのは 江戸時代の享保雛(平塚市八重咲町 椎野薫氏 寄贈)

 

 

 

 

宮中やお公家さん大臣の間で広まった雛人形が 江戸の裕福な商家に伝わるようになると 《享保雛》という大型で豪華なお雛様おひなさまが流行します。

現代のお雛様おひなさまに比べると 地味な色合いですが 大きなものは 高さが50cm以上ある立派なお雛様おひなさまです。

切れ長の目と 女雛ひなまつりのふっくら綿の入った袴が特徴です。

 

 

大きな享保雛とは対照的に 元治2年の小さな芥子雛には お道具類も揃っています。

(平塚市袖ヶ浜 鈴木徳三氏 寄贈)

 

 

芥子雛は 10cmに満たない小さなお雛様ひな祭りです。

展示されているお雛様ひな祭りも 男雛は 高さ7cm 女雛は 5・8cm。

小さいながらも 衣装やお道具の一つ一つも 精巧に仕上げられていますよ。

 

 

明治29年の裃雛

 

 

 

裃雛は 明治~大正時代にかけ 埼玉県岩槻で作られたお雛様ひな人形です。

真っ白い顔に 大きな瞳のあどけない表情の子供が裃を着て 前で手を合わせているのが特徴のお暇様です。

 

この裃雛と一緒に 明治時代のお雛様ひな祭りを47体寄贈したのは 平塚市寺田縄 小泉尚彌氏。

その47体は 明治28年に 比々多村栗原(現 伊勢原市三ノ宮)生まれの方が 明治29年の初節句の時のお雛様ひな祭りを持参し 嫁いで来られ 小泉家に代々伝わっているお雛様とが 混ざっているそうです。

この47体以外にも多数あった 代々受け継がれてきた多くの雛人形ひな人形の中には 破損してしまったものも多く そのほとんどは 3月3日に 鈴川に流して 供養したそうです。

 

 

段飾りは 大正時代~昭和の御殿雛も数多く 展示されていますが 興味を引くのは 雛人形と一緒に飾られた 節句人形や祝い人形ニコニコ

 

小野小町

 

 

 

 

胡蝶の舞

 

 

 

牛若丸と鞍馬天狗

 

 

 

舌切り雀

 

 

 

乙姫と浦島太郎

 

 

 

花咲か爺さん

 

 

 

お道具も展示されていますよ。

 

ままごとに使われた 大型の水屋やおくどさん。

 

 

 

おくどさん(竈(かまど))は 横幅が30cm以上ある大きなものです。

 

 

 

縮緬細工と合わせた 小さなお道具も いっぱいニコニコ

 

 

 

展示室中央のショーケースには コレクター(平塚市 長持 堤静夫・真理子氏)の方から寄贈された 豆びなが勢ぞろい。

 

 

 

 

大好きな 犬筥も・・・ニコニコ

 

 

 

お雛様と合わせ 凛々しい五月人形も展示されていますよ。

 

 

 

5月7日までの開催期間中記念講演会も開催されます。

今月25日の《相模の節句行事》 とても興味深いのですが この日は用事があり 残念。

4月に行われる公後援会 参加できたらいいなと思っています。

 

 

 

見ごたえがある 平塚市博物館のお雛様ひな人形 是非ご覧くださいね。