人の思い込みの不確かさ | 非二元|生きている「おいしさ」を味わう

非二元|生きている「おいしさ」を味わう

宇宙的自己に目覚める記事を配信。
「迷悟」「苦楽」「生死」の相対を超えた「身体・宇宙」一如の絶対的あり様とは?
迷い、悩み、苦しみのない、日々、生き活きとした生活の実践。

今日、自転車で御所南エリアを走っていると、以前から一度行ってみたかったパティスリーの前に行列がなく、今日、初めて入店することができた。

店内の陳列ケースの中を覗くと、一列だけ同じケーキが並んでいて、他のケーキはすべて売り切れ、ケーキの名前が記されたプレートだけが残っていた。

ケーキを選ぶ選択肢はなかったので、店の奥の
カウンター席で、そのケーキをブルーティーという紅茶と共にいただくことに。

ケーキを口に入れると、ケーキがひとりでに溶けだし、チョコレートやキャラメルやバナナの味が口の中に広がり、最後に清々しい香りが鼻腔を通り抜け消えていった。

なぜ、こんなに美味しいケーキが、誰にも注文されることなく、最後まで残っていたのだろう?

この店で、一番売れているケーキは、どんな味がするんだろう?

今度、この店に来た時には、一番売れているケーキを食べてみたいと思い、お勘定時に、そのケーキの名前を聞いてみた。

「先程お客様がお食べになったものが一番人気のあるケーキです」

あまりに以外な答えが返ってきたので、事情をよく聞いてみると、全てのケーキが早々と売り切れ、遅めの時間に来たお客さんのために、一番売れるケーキのみ追加でつくり、陳列ケースに並べ終えた直後に私が入店してきたという経緯がわかった。

もし、この話を聞かなければ、私は「誰も注文しなかった一番人気のない残り物のケーキを食べた」と勘違いしたまま、帰ってしまうところだった。

陳列ケースの中のケーキはほぼ売り切れで空っぽに近い状態(誰が見ても同意できる事実)。

残っているのはこの一種類だけ(誰が見ても同意できる事実)。

それは誰からも選ばれなかった一番人気のないケーキ(私の勝手な思い込み)

私のこの勝手な思い込みは、事実(食べたのは一番人気のあるケーキ)とは真逆で、まったく当てにならないもの。

さらに言えば、「私が食べたのは一番人気のあるケーキ」というのも、後付けのでっちあげ。

なぜなら、私が実際に食べたのは、たった一つのケーキであり(見たことも食べたこともない他のケーキとの比較のしようもなく)、ただただその色、香、味の華やかさに魅了されていただけだから。

お知らせ
12月19日(日)の講話会では、存在しているのは「仏の活動」のみで、一切合切が既に整ってしまっている完璧さについてお伝えします。

また、12月、1月に矢沢大輔のノンデュアリティ(非二元)プライベートセッションを対面でお受けになりたい方は、京都と大阪を行ったり来たりしていますので、こちらの日程をご確認のうえ、ご予約ください。

最後に、今日、近くのスーパーマーケットに買い物に行ったら、思い違いの起きようがないこんな輝きが…