6月末をもって30年以上暮らした東京を離れ、京都に引っ越すことになりました。
東京で暮らした30年の間に、2人の息子が生まれ、彼らもあっという間に大人になり、今年から働き出しました。
そして私は、仕事を続ける上で、これから先もずっと東京で暮らす必要があるだろうと思っていたのですが、昨年から今日に至るまで、コロナの影響で会場を思うように借りられなくなり、講座の開催方法をオンラインに切り替えたところ、以前と変わらず講座をやっていけることがわかりました。
それで、この身ひとつあれば、どこでも暮らしていける自由があったことに気がつき、じゃあ、どこで余生を過ごそうかと考えたところ、真っ先に京都の風景が思い浮かびました。
私の両親は共に京都生まれの京都育ちで、私自身3歳まで京都で暮らしていたので、自分が最初に話し言葉を覚えた地に今回55年ぶりに戻り、初心に戻って、自己のあり様を見直していきたいなと感じています。
また京都には、毎日、散歩しても、巡りきれないほど数多くのお寺があります。
自分の足が元気に動くうちに、知らない寺を訪ねては庭を眺めて一休み、そんな散歩を楽しみたいなと思います。
そして京都は、道元禅師が「正法眼蔵」を書き始められた地でもあります。
文庫本の正法眼蔵を持ち歩きながら、お寺だけでなくカフェや甘味処にも立ち寄り、漢文を読めるようになるよう日々の勉強と読書を続けていきます。
東京でお世話になった皆様、長い間、ありがとうございました。
京都にお越しになったら、また、お会いしましょう。
お知らせ
京都に移ってからは、「公然の秘密」という名で、定期的に講話会(オンライン)を開いていこうと考えています。