年末年始に知り得た非二元 | 非二元|目覚めを生きる

非二元|目覚めを生きる

宇宙的自己に目覚める記事を配信。
「迷悟」「苦楽」「生死」の相対を超えた「身体・宇宙」一如の絶対的あり様とは?
迷い、悩み、苦しみのない、日々、生き活きとした生活の実践。

年末年始は、いつもなら大阪の実家で過ごしているのだが、今年はコロナの影響で帰省できず、東京の自宅で過ごした。

東京で過ごした大半の時間は読書にあて、非二元(ノンデュアリティ )に関する仏教とヴェーダーンタ哲学の本を10冊以上、読破できた。

私はここ数年、日本語ではなく、英語で書かれた本しか読まなくなったのだが、仏教の中でも特に禅の精神について深く知るには、漢文を読みこなせる必要があるように思え、今回の年末年始は、漢文の引用が多い、日本の古典をたくさん読むことにした。

そして、本を読んでいる間に、京都の相国寺(臨済宗)のために「動稙綵絵」と「釈迦三尊像」の絵を描いた伊藤若冲のドラマも放送され、禅の精神が日本の美術や茶道の中に根付いていて、禅とは何かを言葉で表現することはできないが、日本人の暮らしぶりや所作の中に、禅が生きていることをあらためて知ることができた。

また、本を通じてわかったことなのだが、キリスト教圏の人たちが、エゴ(自我)を殺すことに、なぜ、あれほど囚われ、それに比べて、仏教では、無我(そもそもエゴなど存在せず、殺す必要もないこと)を知ることが重要視されているが、この両者の違いが十字架と仏像の表情の違いとして顕著に現れていることを知れたのも大きかった。

そして、この違いを知れたことで、イギリスでノンデュアリティについて語っているT.Pが、なぜ、弟子に対して「早く死ねたらいいね」などと語り、仏教の中道を知るアメリカのS.Kが、「T.Pには近づくな」と警告を発している理由もはっきり分かり、とても意義深く有意義な年末年始を過ごせた。

ここまで読んでくださった皆さん、本年も、どうぞ、宜しくお願いいたします。

お知らせ
今月24日(日)、オンラインで「仕事とお金」について、ノンデュアリティの観点から話します。