成城石井で見かけた催眠お婆さん | 非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

より多くのお金を求めて働く貨幣経済の中で、自分らしく輝きながら、他者と共に幸福に生きる「技と知」を、ライフコーチの矢沢大輔が提案。

先日、近所のショッピングモールがリニューアルオープンした。

改装された成城石井のデザート売場に行くと、80代くらいのおばあさんが、2人の若い店員さんに何かを訴えかけていた。

デザートを選びながら、おばあさんが話している内容に耳を傾けていると、成城石井の向かいに新規出店した魚屋さんの魚の値段が、夜の8時を過ぎても値引きされていないことに立腹していることがわかった。

魚屋さんの値段を決めるのは、あくまで魚屋さんであり、他店の店員さんにこんなことを訴えかけて、このおばあさんはどうするつもりなんだろうと思いながら様子を見ていると、なんとおばあさんは、2人の店員さんに「あなたたちの方からあっちの店の人にちゃんと伝えておいてね」と言い残し、成城石井で何も買うことなく立ち去っていった。

こんな理不尽なことを言われても、成城石井の2人の店員さんは嫌な顔ひとつ見せずに、おばあさんの訴えに耳を傾け、彼女が立ち去った後、「私たちに言われてもね」と半ばあきれながら、デザートに値引きのシールを貼る仕事に戻っていった。

今日、どうしてこの話を紹介したかと言うと、「目覚めることなく、催眠にかかったままの状態」とはどういうもので、催眠にハマっている本人は自分が催眠にハマっていることに気づけない例として、とてもわかりやすい事例になると思えたからだ。

催眠状態にかかっている人は、このおばあさんのように、自分が信じている内容(午後8時を過ぎたら魚の値段は値下げになるはず)について全く疑う余地なく「正しい」と信じこんでいる。

だから、自分の信じ込んでいる内容と、現実との間に不一致が起こると、自分の考えに問題があるとはまったく思わず、現実(魚屋の値段)の方が間違っていると思い、現実を変えようと動き出すことになる。

自分の思い通りに、現実の方が変われば、自分の気分が落ち着き、平和が訪れると思い込んでいるからだ。

でも、実際には、見ず知らずの魚屋さんがその日、いくらで魚を売ろうと、おばあさんの幸福、平和とは、一切何の関係もない。

でも、気の毒なことだが、おばあさんは、このことに気づけない。

だから、たまたま近所にできた魚屋さんの値段を見ただけで、心が落ち着かなくなり、現実が自分の思い通りに変わるまで、おばあさんは途方もないエネルギーと時間を費やし続けることになる。

「おばあさ〜ん、目を覚まして!」
「こんなことにエネルギーと時間を費やし続ける徒労さ、バカバカしさに早く気づいて!」

こんなつぶやきの声が自分の内側に浮かんできたのだが、この考えに気づいた瞬間、「自分の考えではなく、変わるべきはおばあさんの方だと言っているこの考えもまた、催眠を誘発する言葉だと気がつき、私は20%オフになったばかりのフルーツあんみつを手に取り、レジに向かった。

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12月オンライン開催のウェイクフルネスのテーマは、「幸福・自由・愛」です。