そして、予約した時間に割烹料理屋に着くと、私より少し遅れて、30代くらいの女性が入店し、私の隣の席に通された。
彼女は、初めての来店だったようで、どのように料理を注文すれば良いのかよくわからず、さらにお店の人から「万願寺」があることを説明されても、万願寺がなんなのかもわからず、かなり戸惑っていた。
そこで、私のわかる範囲で、どう注文すれば良いかを説明してあげた。
京都駅にバスが着き、座席から立って前方の降車口に向かって歩き出すと、前の席に座っていた女性も立ち上がり、私より一歩先を行く形で歩き出した。
よく見ると、その女性は、昨夜、割烹料理屋で隣り合わせた彼女ではないか!
バスを降りてから、「昨日、お隣にいらした方ですよね」と彼女に声をかけ、「昨日に続いて、今日も同じバスに乗り合わせていたなんて、もの凄いご縁ですよね」というと、彼女も目を丸くしてびっくりしていた。
彼女をキャリーバッグを引いていたので、「これから、どちらに戻られるんですか?」と訊ねると、新幹線で福岡まで」と応えてくれた。
「あー、だから昨日、万願寺と言われても、なんのことかよくわからなかったんだ。私は東京から来ていて、これから大阪の実家に戻るところなんです。お気をつけてお帰りください」と声をかけ、彼女と別れた。
最後に、なぜ、このような出会いが起こるかについて、書いておこうと思う。
昨夜に続き、今日も、彼女と出会ったのは、偶然でも必然でもなく、彼女と私が別々に存在していないことを現実が教えてくれているからだ。
しかし、「自分と誰かとが別々に存在している」という分離の思考(ストーリー)を信じているなら、その思い込みにより、非二元性の現実は見過ごされ続けることになる。
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