マスクがなくなるかも…という恐怖の物語 | 非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

より多くのお金を求めて働く貨幣経済の中で、自分らしく輝きながら、他者と共に幸福に生きる「技と知」を、ライフコーチの矢沢大輔が提案。

テレビをつけると、連日、新型コロナウイルスのニュースが流れていて、その予防対策として、「マスクを着用しよう」「手洗いを心がけよう」という情報が発信され続けている。

だから、ドラッグストアに行っても、Amazonで検索しても、マスクは品薄状態でなかなか買えない状況になっている。

この先、マスクが買えなくなったら、たいへんなことになる。
自分もコロナウイルスに感染してしまうかもしれない。

この恐怖に煽られ、ますます多くの人がマスクを買い求めらようになり、さらにマスクが入手しにくくなる。

この恐怖の悪循環にとりつかれると、本当に恐ろしくなる。
いても経ってもいられなくなり、毎日、マスクを求めて、あちらこちらの店を彷徨いつづけることになる。

でも、これはすべて、私たちの想像力による恐怖の物語に過ぎない。

たとえば、私は今日の昼、近所の喫茶店でサンドイッチを食べた後、その近くのコンビニに立ち寄ると、どういわけか7枚入りの普通サイズのマスクが一つだけ棚にぶら下がっていた。

そこで、そのマスクを手にとり、レジにいた中国人らしき女性に「ニュースではマスクが手に入りにくいと騒いでいるのに、なぜ、この店には一つだけ残っているの?」と聞くと、彼女は笑いながら、こんなふうに答えた。

「それは、あなたの分だからよ」

こう回答されると、確かにその通りなのだが、なんだかとても不思議というか、神がつぶやいた言葉のように聞こえた。

メディアは、不足の概念を伝え続け、多くの人の不安感を煽っているけれど、「現実」は何も不足していない。

「何かがなくなるかも」「この先、とんでもないことが起こるかも」という恐怖の夢を見続けたければ、どこまでも想像を膨らませ、恐怖に怯えながら、生きることができる。

でも、それは想像上のつくり話しであり、現実に今この瞬間、何が起きているかに気づけているなら、ここに不足はない。
手に入れるために走り回らなくてはならないものなど、何もない。

手に入れにいかなくても、すべてがひとりでに自然に現れる。

実際に経験できる現実だけが、何が真実かを教えてくれる。

それ以外のものは、すべて想像力によってつくり出された、タラレバの物語に過ぎない。

お知らせ
病気や死にまつわる人間の根本的な不安、恐怖は、「肉体が他の肉体や物質と切り離されて単独で存在している」という唯物論(誤った解釈)が信じ込まれている限り、消えません。
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