昨日、非二元ファシリテーターの記念すべき一人目の合格者が出た。
合格したのは、新聞社で編集の仕事をしているSさん(女性)で、昨日の養成コースが終わってから実習生の皆さんと近くのビアホールでお祝いをした。
飲みながら、ファシリテーターになろうと思ったきっかけをあらためて聞いてみると、昨年の2月に私の非二元のセッションを受けたときの、歓びについて語ってくれた。
彼女は、私のセッションを受ける前に、ノンデュアリティ について語っている女性の話を聞きに行き、そこで自分が疑問に思っていたことを質問しても、「〇〇〇はいない」という紋切り型の一言しか返ってこず、もどかしいままの状態が続いていたらしい。
そして、昨年の2月に私のところに来て、セッションを受けてみると、疑問が解けたらしく、その嬉しさのあまり、セッションが終わってから新宿の鰻屋さんに立ち寄り、うなぎを食べたことを教えてくれた。
この話を聞き、昨日の実習中に彼女が見せてくれたファシリテーションが、どれだけクライアントに寄り添ったもので(単に疑問を解消するだけでなく、苦悩からの解放に導くものであったか)、なぜ、これだけの関わり方ができるようになったのか、その理由がすごく府に落ちた。
クライアントが知りたいと思っていることを質問しても、はぐらかされるような答えしか返ってこなければ、立ち往生したままの苦しい状況が続いてしまうことを、彼女は自分の経験を通じて痛いほどわかっていた。
だからこそ、彼女は、これほどクライアントに寄り添える素晴らしいファシリテーションができるようになれたんだと、私には思える。
そして、私はこの日、実習生の皆さんに、アメリカの大学でセラピストになるため、心理学を学んでいる学生たちに、非二元についてどのように教えられているかを手短かに紹介した。
人が人生に立ち往生する原因は、「認知的フュージョン」によって引き起こされるが、どうすれば脱フュージョンできるのか、そのための有効な方法は、日本の大学ではほとんど教えられておらず、その点において、アメリカに比べて日本は数十年遅れたままの状態であること。
認知的フュージョンに陥り、人生に行き詰まりを感じているクライアントに、反対のない(二元性のない)世界をダイレクトに体験してもらう非二元のセッションが、どれだけ有用なものになりえるかを話した。
今回、彼女がファシリテーターになってくれたことで、非二元がどれほど人生に役立つものであるか、その有用性を知ってもらえる機会が増えていくことになる。
そして、いつか、アメリカの大学と同じように、日本の大学でも、非二元について語る教授が出てくることを願って、今後、彼女や他の実習生の皆さんとともに、私自身も、どうファシリテートすれば、より深く、非二元の生(ライフ)の深み、素晴らしさをクライアントさんに体験してもらえるようになるかを学んでいこうと思う。
お知らせ
次回の非二元ファシリテーター養成コースは、4月11日、12日に開催します。