複雑さを好むマインドの無能さ | 非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

より多くのお金を求めて働く貨幣経済の中で、自分らしく輝きながら、他者と共に幸福に生きる「技と知」を、ライフコーチの矢沢大輔が提案。

マインド(考える心)は複雑さを好む。

シンプルなものに出会うと、マインドはやることがなくなるので、シンプルさをスルーし続ける。

考えることがなくなると、マインドは出番を失う。
それゆえ、マインドは考える必要のある何かを探し続け、生き延びようとする。

例えば、誰だって英語を話せるようになる脳機能を持っているのに、マインドは容易く話せるようになることを嫌う。

努力なく話せるようになると、「なぜ、いつまで経っても私は英語を話せるようにならないんだろう?」と悩めなくなってしまう。

それゆえ、マインドは、どれだけ勉強しても、英語を話せるようにならない、面倒で複雑な努力をしたがる。

例えば、外国人と挨拶程度しか交わせない発話力しかないのに、「英単語をたくさん覚えて、頭の中で文法通りに言葉を組み立てれば、英語を話せるようになる」と複雑なことを考え、会話の中で一生自分の口から発しそうもない難しい英単語を頭に詰め込もうとしたりする。

わざわざ複雑なことをしているのだがら、当然、時間がかかるし、教材のお金もかかってしまう。

そして、時間とお金をかけたにもかかわらず、英語を話せるようにはならず、どれだけ無益な努力をしているかにも、なかなか気づけない。

アメリカに生まれた子供が、英語を話せるようになるために、お金をかけて勉強しているだろうか?

日本に生まれた私たちが、特別な教育を受けなくても、2歳か3歳になれば、誰でもひとりでに日本語を話せるようになるように、脳には言語を話し出すプログラムが組み込まれている。

日本に生まれれば、日本語を話せるようになるし、アメリカに生まれれば、英語を話せるようになる。

そして、言葉を使って人と会話ができるようになる脳の仕組みは複雑なものではない。

複雑なものではないからこそ、マインドは、そのような仕組みを嫌う。

簡単すぎるもの、誰でもできるようなものに、マインドは興味を持てない。

それゆえ、マインドは、外国語の習得さえ、複雑なものにしたがる。

シンプルなものをわさわさ複雑にして、あーでもない、こーでもないと思い悩み、右往左往しながら、やっとの思いで手に入れたものにしか喜びを見出せないマインドは、複雑さだけを好み、その複雑さを手放すことができない。

このマインドに支配されているなら、人生は複雑で、問題だらけのようにしか見えない。

しかし、意識が目覚めたなら、考える心がひとりでに脱落し、機能する心が、考える心に妨害されることなく、きれいに機能し始める。

それゆえ、人生は、この上なくシンプルになる。

お知らせ
上記の文章を読んで、「考える心(マインド)に巻き込まれないようにするには、どうすればいいんだろう?」と考えたなら、それこそ複雑さを好むマインドの動きです。
こうして、マインドは、ある思考に、次の思考を繋げて思考を絶やさないように動き続けています。
このマインドの動きから解放されて、シンプルに生きたい方は、非二元のプライベートセッションをご予約ください。