頭を動かすだけで理解できた知識の浅薄さ | 非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

より多くのお金を求めて働く貨幣経済の中で、自分らしく輝きながら、他者と共に幸福に生きる「技と知」を、ライフコーチの矢沢大輔が提案。

お金と時間をかけて、自分なりにいろいろ勉強しているはずなのに、それが仕事の成果になかなか結びつかない。
思うように収入の増加につながらない。

もし、あなたがこのような状況に陥っているなら、その理由は、頭の中だけで考えて理解できる範囲の域でしか、考えを深められていないからだと思ってほぼ間違いない。

人間が頭だけを使ってできることには限界がある。

人間は他の動物よりもすぐれた脳を持っているけれど、人類が飛躍的な進歩を遂げたのは、知的な道具を使いはじめてからだ。

どんなにすぐれた数学者も、頭の中だけで考えて難問を解いた人はいない。

簡単な問題なら、頭の中だけで考えて即答できるだろう。
でも、複雑な問題を解くには、紙の上に図や式を書きだしながら、あ〜でもない、こ〜でもないと試行錯誤してみないと解答を導き出せない。

「仕事ができる人」「勉強ができる人」が問題を解こうと考えている時に、どれだけ手を動かしながら考えているかを、一度、観察してみるといい。

頭の中だけで考え、即答できる人はまずいない。

多くの人が、手を動かしながら、情報と情報の関連性を整理しながら、理解を深めようとしている。

しかし、勉強しても成果を出せない人は、あまり手を動かしながら考えようとはしない。

そうしない理由は、単に「面倒くさいから」という理由もあるけれど、「そもそもどうやって情報を整理し直せばいいのかがわからない」というケースの方が圧倒的に多い。

世の中には、図解を添えてわかりやすく内容を説明してくれている本が増えてきたけれど、図というものは情報を伝える側の人たちが考えるべきものであり、自分の理解を深めるための道具として図を活用しきれている人はまだまだ少ない。

手を動かしながら頭を使えるようになると、頭だけで考えていた時に比べて、ひらめきが起きやすくなったり、他分野の情報との共通項を見いだせるようになったりして、いろんな分野に応用や転用が効くようになる。

もし、あなたが何かを学習しても成果を出せていないなら、頭の中でだけ考えてわかるレベルの理解にとどまり、人類の飛躍的な進歩を生んだ「知的道具としての図解」を使いこなすことに慣れていないからだ。

そして、この図解のスキルを自分のものにできれば、あなたは生涯、優秀な学習者でありながら、人にわかりやすく物事の本質を伝えられる良き教師にもなれる。

お知らせ
知的道具としての図解の技術を身につけたい方は、1日のトレーニングで図解化の基礎が身につくパターン学習法にご参加ください。