でも、高校から都立のバカロレアコースに進学して、状況が変わった。
バカロレアコースでは、すべての授業が英語で行われる。
各教科のテストも、すべて英語で出題される。
次男は、先生が授業で話していることもまともに聞き取れず、テストでも、答えを考える以前に、テストの問題の意味を読み取れず、10点以下の点数を取っていた。
このままではマズイ!ということで、高1の夏休みに、急遽、フィリピンに語学留学をさせることになった。
次男は、それまで一度も、海外に行ったことがなく、15歳の子供が一人で飛行機に乗って、まったく知らない国に行き、3週間、現地で無事に過ごして帰って来れるだろうかと、当時はかなり心配したものだった。
でも、フィリピンから帰ってきてから、次男は徐々に学校の授業にもついていけるようになり、同級生(その多くが帰国子女)とも、英語で日常会話ができるようになっていった。
そして、息子のペースには追いつかないものの、私自身もこの1年の学習で、洋書を読みこなせるようになった。
英語の学校にも通わず、ひたすら「認知言語学」の観点から英語脳をつくるのに有効だと思える教材を買い漁り、独学で英語の読解力を伸ばしてきた。
また、その経験を踏まえて、どんな教材を使って、日々どのような学習を繰り返すと、学習時間をあまりつくれない社会人でも、英語脳をつくれるようになるのかを人に教えるようにもなった。
そして、今年の3月、私がやっている講座を初めて見学した次男は、母親に感想をこう告げたらしい。
スゴイ!
2年前まで、私は、息子が英語の学習に困っても、何も教えられず、ただフィリピンに送り出すしかなかった。
しかし、あれから2年経って、こういう学習を日々、積み重ねれば、海外に行かなくても英語脳をつくりこめることを、私は息子にだけでなく、講師として多くの人に教えられるようになった。
振り返ってみると、次男が英語でつまずかなければ、私自身も、英語をもう一度学び直そうとは思わなかったかもしれない。
そう思うと、人生というものは何が功をそうするか、本当にわからないものだ。
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