何からの目覚めを「覚醒」というのか? | 非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

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より多くのお金を求めて働く貨幣経済の中で、自分らしく輝きながら、他者と共に幸福に生きる「技と知」を、ライフコーチの矢沢大輔が提案。

今日は、「覚醒(目覚め)」とは何かについて、少し詳しく書いてみます。

「目覚め」には2種類の目覚めがある。

一つは、睡眠からの目覚めで、これは毎日、朝になれば、ひとりでに起こる目覚めだ。

もう一つは、催眠からの目覚めで、これもひとりでに起こる目覚めだ。
(私には起こっていないと思っている人が多いが、頻繁に起こっている)

催眠とは、テレビでやっている催眠術と同じで、目を開けた状態で、現実を見失い、夢(幻想)にリアリティを感じている状態だ。

では、催眠にかかった人は、どんな夢を見ているかというと、「個人の私がいて、自分の決断や行動によって、現実をより良いものに変えられる」という夢を見ている。

この催眠の夢は、自然に起きる。
だから、悪いことではない。

自分の思い通りに、全てがうまくいっているなら、大歓迎すべき、最高の夢になる。

でも、多くの人は、「私の人生は、どうして自分の思い通りに事が運ばないんだ」と嘆いていたりする。

そして、たいていの場合、こんな苦しい状況から早く脱出したいと思い、覚醒を目指して、グルのもとに話を聞きにいく。
そして、言われた通りに、いろんなことを試みだす。

グルがマントラを唱えれば唱え、瞑想すれば瞑想し、断食すれば断食する。

グルの導きに従えば、私もいつか目覚めて、あらゆることが一変するに違いないと期待して。

でも、その日は、やってこない。
覚醒を目指して、あなたが何かをやればやるほど、目覚めは逃げていく。

まるで、馬の鼻先にぶら下げられたニンジンのように、前に走った分だけ、ニンジンは遠のく。

個人の私が、目覚めを目指して、何かを試み続けているその状態こそが、催眠の中の物語だからだ。

あなたが覚醒を期待して、何かをやり続けるなら、催眠状態はいつまでも続く。

催眠の土台を崩せるのは、「目覚め」そのものであって、あなたではない。

目覚めとは、ワンネス(一体性、非二元性)の気づきであり、これを認識できれば、「個人の私がいる」という催眠のストーリーが見抜かれ、現実があるがままに見えるようになる。

お知らせ
覚醒、スピリチュアルを探求し続けても閉塞感を感じたままで、生きづらさを感じている方は、ワンネスを認識できるようになる非二元のプライベートセッションをお受けください。