私は30数年前、釣船の船頭をやっていました。
海に浮かぶ船を操縦して、釣り人を魚が釣れるポイントまで運ぶのが、船頭の仕事。
その船を操縦しているのは、当然、私自身だと思っていました。
これと同じように、社会という海原の中で、自分をうまく操縦(コントロール)し(時には他人までコントロールして)、幸福になるのが人生の目的で、そこに至りつけるかどうかは、自分の操縦にかかっていると、50歳になるまで、ずっと思いこんでいました。
船を操縦するのは、それなりにこなせましたが、人生の操縦となると、まったくもってうまくいきませんでした。
30代で癌になり、40代で家族との関係もおかしくなりました。
なぜ、こうなってしまうのか?
どうすれば、うまくいくのか?
私は何をわかっていないのか?
それを知りたくて、私の探求は始まりました。
しかし、何を学び、何を知ったところで、私は自分の人生を思うようにコントロールすることはできませんでした。
そして、ある日、自分に何が起こっているのかを、克明に言いあらわしてくれている一冊の本に出会いました。
「海と、海に浮かんでいる船があるだけで、その船を操縦している操縦者はいない」。
もちろん、この通りに書いてあったわけではありませんが、生(海)と肉体(船)が分離して存在していない事実を、ラメッシ・バルセカールは伝えてくれていました。
肉体(船)を操縦している者は誰もいない。
それでも生(海)の動きに合わせて肉体(船)は動く。
これを知ってから、操縦者だと思っていた私は脱落し、生(海)そのものだったことを思い出すことができました。
操縦者である私がいなくなり、生だけになると、奇跡というものが、時々起こるものではなく、常にあるものであることが認識できるようになりました。
そして、私はいま、その生の一体性(ワンネス)を伝えています。
一つの海に浮かぶ、色とりどりの船に向かって、船の中に操縦者がいないことを。
ワンネスだけがあることを伝えています。
お知らせ
人生の操縦が思うようにいかないのは、生(海)が操縦者がいないことを知らせてくれているからです。生との一体性を感じていきたい方は、非二元のプライベートセッションをお受けください。