自己啓発は人格やアイデンティティーに関わるものです。
私とは個人であり、人生を変えられる舵取り役であり、その私や人生をいかに良いものにするかを目指すものです。
一方、自己実現とは、そもそも「私」とは何かを根本的に問うものであり、個人がいると思い込んでいる思考を超えて、「存在」そのものに気づくことです。
自己啓発を学べば、個人という人生の舵取り役がいて、その自己を磨いたり、成長させたりすることが人生の目的になりますから、この世界で起こる荒波に、日々どう対応し、無事に生き延びようかと、悪戦苦闘し続けることになります。
一方、自己実現は、個人とは思考の中にあるもので、思考を超えて実際に存在している意識に周波数を合わせるものです。
その周波数のシフトが起こると、全ての出来事、思考、感情が一つの意識の中に現れ出ては消えていくエネルギーの変化であり、全てが愛の表現であることがわかるようになります。
自己啓発を学ぶと、二元性の思考の働きを通して、個人の視点から世界を見ることになるので、人生が選択の連続のように見えてきます。
そして、選択をしたのは個人の私だと思い込んでいますから、思うようにいかない出来事が起こると、その選択をした自分を責め、罪悪感を生みます。
一方、自己実現は、全てが一つの意識の中の現れだと知ることなので、在ることの完全性、安らぎとともに、起こることを、あるがままに楽しめるようになります。
矢沢大輔
追伸
自己啓発の探求にくたびれたら、そろそろ自己とは何かを調べてみる時期が来ているのかもしれません。
自己実現に興味を持った方は、4月開催の奇跡学校にお越しください。