私のエゴ放浪記 | 非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

非二元|自分を見失わず幸福に生きる「技と知」

より多くのお金を求めて働く貨幣経済の中で、自分らしく輝きながら、他者と共に幸福に生きる「技と知」を、ライフコーチの矢沢大輔が提案。

40代の後半まで、私はエゴまみれの人間だった。


「思考は現実化する」がブームになると、それを信じて、ポジティブ思考を実践。

自分の思考がポジティブなものになれば、思い通りの人生が手に入るんだと思いこみ、自分のネガティブさや、ネガティブな考えをする人を嫌いはじめた。


このあたりから、二元性のエゴの思考が強まりだした。


その後、「引き寄せの法則」がブームになると、そうか、この世界の現実化は、行動でも、思考でもなく、思考の波動によるものだったのか。今度こそ、現実化の秘密をつきとめたぞ!と私のエゴはさらに意気込みだし、ザ・シークレットに出てくる教師たちの本やDVDを買いあさりはじめた。


しかし、皮肉にも、人生の状況は、自分の思考とは裏腹にどんどん下降していった。


この時、まだ私は、そのエゴの思考こそが、この現実世界との不調和を生み出している原因であることに気づいていなかった。


だから、「いったい、自分の思考のどこが悪くてこうなるんだ。もう何をどうしていいのかわからない」と自暴自棄になりかけていた。


そして、そのタイミングで出会ったのが、スピリチュアルのバイブルとして知られる「奇跡講座(ア・コース・イン・ミラクルズ)」だった。

奇跡講座に書いてあるメッセージは、エゴの思考をすり抜け、直接、スピリットに語りかけてくれるものだった。


これによって、まわりの状況や他人をコントロールしたがるエゴの思考が薄れていくとともに、本当の自分が目覚めはじめ、人生で起こる出来事を、起こるがままに受け入れられるようになっていった。

しかし、365日、奇跡講座のワークブックを実践しても、私のエゴは消えなかった。


自分のエゴは、やっぱり半端なく強烈なんだろうな。
そう思いはじめた頃、非二元の教師から「あなたは、エゴが、エゴがって、まるでエゴが存在しているようにいってるけど、エゴなんてないよ」と指摘され、その瞬間、エゴが思考の産物であることに気がつき、エゴが落ちた。


こうして、エゴの思考との同化が薄れていくにつれ、人生の状況が自然に上向きはじめるようになった。


この宇宙全体を動かしている波動に逆らい、腕づくで自分の思い通りの人生をつくれると思い込んでいるそのエゴの思考こそが、この世界との不調和を生み出している原因だったのかとわかるようになった。


エゴの思考にはなんの力もない。
この宇宙は、個人的なエゴの思考になど左右されず、全体を調和させながら動き続けている。
それがわかるようになってから、今、目の前にあるリアルな世界と一つになり、自然や人や物と触れ合う喜びを感じながら、毎日を生きられるようになった。


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