ポジティブ思考の伝道師たちはこう言う。
ポジティブなこと、望むことを思考すれば、ポジティブな出来事が引き寄せられる。
ネガティブなこと、嫌なことを考えてばかりいると、それが引き寄せられる。
だから、常にポジティブなことを考えようと…
そうすれば、ポジティブな出来事ばかりが引き寄せられるようになると…
考えてみると、そんな事を伝えている伝道師の人生ほど、つらいものはない。
人生に何が起こっても、常に「前向き」「ポジティブ」でなけらばならないのだから。
人間、生きていれば、時に落ち込むことだってある。
気分がブルーになることだってある。
それは、自然なことだ。
四六時中、ネガティブなことばかり考え続けているのも、それはそれで考えものだけれど、だからといって、ポジティブなことばかりを考えようとするのも、不自然な話。
ポジティブな思考というは、ネガティブさを「否定」している時点で、実はポジティブではないことに、あなたは気づいていただろうか?
「ネガティブな思考をしめだそう」と監視し続けるその思考こそが、心に緊張を与え、あなたの人生を締めつけていたものであることに、気づいていただろうか?
思考というものは、放っておけば過ぎ去っていく、空に浮かぶ雲のようなもの。
白い雲はいいけれど、黒い雨雲はきてはダメと拒否する、偏狭な空が存在するだろうか?
ある時、空には白い雲が浮かんでいて、また、ある時には、同じ空に黒い雨雲がたちこめる。
空の雲も、人の思考も、放っておけば、勝手に変わっていくもの。
過ぎ去っていくもの。
それが「自然」というものだ。
矢沢大輔
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