思考や感情をコントロールしようと思っている人は、思考や感情にとらわれてしまっている。
思考や感情にとらわれているからこそ、それをどうにかして心地良いものに変えようとしたがる。
でも、実際のところ、思考や感情にとらわれている限り、それをコントロールすることはできない。
なぜなら、思考や感情を変えるには、その思考や感情の外にでなければ、変えられないからだ。
思考や感情の渦に巻き込まれている限り、その苦しみからは抜け出せない。
でも、そもそも、思考や感情にとらわれていなければ、それを変える必要も、コントロールする必要もなくなる。
では、何が変われば、思考や感情をコントロールする必要がなくなるのか?
今日は、その答え、「意識」について書いてみようと思う。
意識はアンテナに似ている。
自分のことを肉体だと思っているなら、意識は全体から、部分である肉体の中に閉じ込められ、アンテナの高さは、せいぜい身の丈レベルとなる。
そうなると、受信できる電波は、低階層のものばかりとなる。
思考は、もともと、あちこちを飛び交っている電波のようなもので、それを脳がキャッチして、言葉やイメージに変換される。
つまり、脳とは、電波をキャッチして、それを映像や音声に変える受像機=テレビのようなもの。
テレビにどんな映像が映し出されるかは、合わせたチャンネル、つまり周波数によって決まる。
だから、自分のことを肉体だと思っている人たちは、同じ身の丈の周波数の電波しか、キャッチできないので、同じようなイメージや考えを持ち、共感しあう。
こうして、意識の階層というものができる。
低階層の意識がキャッチできる思考は、全体ではなく、部分である「肉体」と同化してしまっているので、自分が全体から切り離されて存在しているように思われ、そこから恐れが生じる。
逆に、高階層の意識がキャッチできる思考は、全体と調和しているので、平和がもたらされる。
低階層の意識は、高階層に届いている電波をキャッチできないので、平和を実感できない。
概念上で平和という言葉を知ってはいても、平和そのものが、いつもあることを実感することができない。
結局、意識が、部分である肉体から、肉体を含めた全体へとシフトしないかぎり、経験が変わることはない。
意識の階層が変わらないまま、思考をネガティブからポジティブに変えたところで、セルフイメージをいろいろつくり変えたところで、同じマンションの階をうろちょろ平行移動しているだけで、階段を上がって、意識を上げない限り、見える景色は変わらない。
逆に言うなら、意識の階層が変われば、放っておいてもキャッチできる思考は変わるし、あわただしい低階層の思考に影響されることもなく、いつも平和に、この世界の出来事を眺めていられる。
矢沢大輔
追伸
聞いているだけで、意識のシフトが起こり、受信できる波動が変わる講座は、こちら
追伸2
矢沢大輔が発行する2つのメルマガには、既に登録されましたか?
仕事と人生の悩みが消える「心と脳の話」
受験・資格取得の学習が加速する「記憶できる勉強法」