埼玉県加須市が新年度から、平成国際大(加須市水深)と連携し、
小中学校の不登校対策に取り組むことになった。
同大講師の臨床心理士が、教諭に助言しながら児童生徒の復帰に向けたプログラムなどを策定する。
市は「地域協力で不登校減少の道筋を探ることができれば」と期待している。
市によると、昨年12月末現在、病気や経済的な理由以外で年間30日以上欠席した児童生徒は、
小学校で7人、中学校で97人いる。いずれも前年度末時点より増えるなど深刻で、市が協力を要請していた。
市内全小中学校の指導担当教諭らでつくる不登校問題対策委員会に、臨床心理士や学校心理士の資格を持つ同大講師が参加。不登校の児童生徒の状況をまとめたカルテも作成し、ケースごとに対策を検討する。