一般不妊治療も保険診療の対象となっています。「より自然で、より早い妊娠」を目指すためには、まずは主役であるご夫婦にシッカリと不妊治療の知識をもっていただくことが重要です。とくに女性加齢で次第に「妊娠率が下がる」、「流産率が上がる」ことも知っておく必要があります。

 

一般不妊治療(タイミング法や人工授精)

タイミング法や人工授精で「より自然な妊娠」を目指します。なかには検査中に妊娠が判明されるカップルもおられます。卵子は排卵から1日も受精可能な期間がありませんが、通常、精子は女性体内で2~3日は受精能力が保たれると考えられます。このため、排卵が近い時期に2~3日に1回の関係があればタイミングはとれていると考えられます。

 

 

人工授精は、「精子が十分に受精の場である卵管膨大部に到達していないのではないか?」ということに対処する治療法です。できるだけ多くの精子を子宮内腔に注入したいのですが、精液は2~6mLありますが、子宮内腔には0.2mL くらいの液体しか注入できないので、精液に精子洗浄濃縮液を加え、洗浄濃縮した精子液を作成して、子宮内腔に注入します。精子の進行距離を約半分に近づけることができます。

 

 

 

このような状況にあるにもかかわらず妊娠しないのであれば、男女とも「明らかな妊娠しにくい原因がないか」検査で確認する必要があります。男性は検査時期を選びませんが(精液検査は排卵期を避ける)、女性の検査は月経周期に合わせて月経期・月経直後・排卵期・基礎体温高温5-8日目に検査する必要があり、また検査治療の裾野は広いです。

 

検査しても、夫婦ともに原因がみつからない機能性不妊(原因不明)の方も多く、また、必ずしも原因が取り除けないことや、みつかった原因を取り除いても妊娠に結びつかないこともあります。しかしながら検査しておかないと、あとで原因がみつかり、ムダな時間とお金をかけていたことになりかねません。適切な治療を早く選択する必要があります。

 

診療メモ(来院目的、聞きたいこと、薬剤残数など)も用意させていただいておりますので、入室時に診察医にお渡しください。また、ご自身のスケージュール確認もできるよう準備をお願いします。また、診察室だけでなく相談受付でのご相談、通院者情報共有サイト I’Msによるは「よくあるご質問」、「質問・ご意見」、「資料箱(動画資料など)」などを掲載しておりますので、ご活用ください。