■質問内容

Q.1

本日、妊娠判定から2日目ですが、昨日と今日 基礎体温がガクッと下がっています。出血と腹痛が妊娠判定前にあったのですが、昨日くらいから出血は止まっているし、腹痛もおさまってきています。これは、流産しているという可能性もあるのでしょうか?

 

Q.2

現在、妊娠8週目ですが今朝基礎体温が36.7度に下がってしまいました。今までは36.9〜37度代でした。これぐらいの変動はあるものでしょうか?初めての妊娠で不安です。

 

Q.3

今回、体外受精が上手く行き、ありがたいことに現在妊娠8週目を迎えています。今朝も計ったらところ36.6とガクッと体温が下がっていました。 妊娠が発覚してからは37~36.7台だったのでいきなりの低下に不安を感じています。妊娠初期の体温変化はどのように受け止めればよいでしょうか?

 

 

■当院からの回答

基礎体温は、黄体ホルモンによって高温相(約0.3℃の上昇)になりますが、黄体ホルモンの量によってではなく、少しの黄体ホルモン増加でも高温相になります。

 

 

排卵後の高温期が2週間以上続いている場合には、妊娠した可能性が考えられます。

 

妊娠中は受精卵が作る絨毛からの性腺刺激ホルモンにより、通常の黄体機能が延長されますが妊娠8週ころまでには絨毛(将来の胎盤)でも黄体ホルモンを産生するようになってきます。

 

黄体ホルモンの増加は、排卵周期では妊娠黄体から分泌されるプロゲステロン産生、または薬剤のルティナス腟錠、プロゲストン注射、ルトラール、プロゲストン、さらには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤であるプラノバールやマーベロンによってもたらされます。

 

デュファストンは黄体ホルモン剤ですが、基本的には基礎体温が高温相にならないタイプです。

 

タイミング法、人工授精など排卵周期での妊娠でホルモン剤などを使用していない場合は、

妊娠8週前後から基礎体温は徐々に低下してきます。 

 

腹痛、出血などの症状が無ければ、心配されることはありません。とくに出血などの症状がなければ、次回は指示通りの受診をしてください。

 

基礎体温は上記のことを前提として大まかな管理をします。バラツキが大きく、「一日 どうであったか」を問題にするものではないので、心配ないものと思います。

 

以下の記事もご確認ください
⛑妊婦感染:妊婦健診の受診回数?

切迫流産って?
化学的妊娠流産って?
⛑妊娠中&妊娠希望の方へ:日本産婦人科感染症学会より
⛑ 妊婦の感染が疑われるとき:日本産婦人科感染症学会より
⛑妊婦さんの新型コロナウイルス感染症に関するFQA