切迫流産とは、

  • 妊娠が継続している、あるいは継続している可能性がある」状態で流産兆候があるときの診断名です
  • 流産兆候としては、子宮からの出血、下腹痛、子宮口開大が挙げられます
  • 流産に至らず、普通に出産できる可能性があります
  • 妊娠4週(排卵から2週間)から絨毛性性腺刺激ホルモンが増加し、尿や血液検査で妊娠診断薬が陽性を示すようになります。
  • 妊娠5週(排卵から3週間)からは超音波検査で胎のう(羊水が溜まった袋)が確認できるはずです。妊娠5週以降も胎のうが確認できない時には、流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)を疑うようになり、絨毛性性腺刺激ホルモンhCGなどでも確認します。
  • 妊娠6週(排卵から4週間)からは超音波検査で児心拍が確認できるようになるはずです。妊娠7週に入っても児心拍が確認できないようであれば流産の可能性が高くなります。
  • 排卵日がハッキリしない時には妊娠週数を慎重に判断する必要があります(産婦人科専門医にご相談ください)。
  • 妊娠が疑われ出血などの症状があるときは、すぐに受診するようにしましょう!

「妊娠が継続していない」と診断される場合には下記の場合が想定されます

  1. 稽留流産(胎のうはあるが胎児が認められない)
  2. 子宮内胎児死亡(胎児心拍が確認できなくなった)
  3. 進行流産(流産が進行中)
  4. 不全流産(妊娠内容が一部子宮に残っている)
  5. 完全流産(妊娠していたが子宮内に妊娠内容が残っていない
  • これらの状態では残念ながら妊娠継続はできません
  • 出血多量のでは、すぐに受診が必要なこともあります
  • 流産以外にも異所性妊娠(子宮腔内以外に妊娠)、胞状奇胎といった異常妊娠もあります
  • 「基礎体温高温が14日続く」といった場合は、早く受診されることを強くお勧めします