■質問内容

Q.1

62日で心拍確認できる確率はどの程度なのでしょうか?

 

Q.2

6週3日で妊娠と心拍120回を確認してもらいました。しかし、7週1日の健診で心拍数が103回まで減少していました。 この場合、今後、心拍が上昇することはあり得るのでしょうか?流産につながる可能性の方が高いのでしょうか?

 

Q.3

妊婦7週目で心拍が確認できましたが、122/分と書かれてました。 7週目だと最低でも140/分だと聞いたのですが、、、 心臓が止まり、流産の可能性はありますか?

 

Q.4

現在、妊娠9週目ですが、先日の診察で胎児の心拍数が高いと言われ心配しています。この状態が続けばどのような問題が生じますか?また今の時点で特に気をつけることはありますか?

 

■当院からの回答

タイミング法や人工授精では排卵推定日から15日目が妊娠41日ですが、1-2日のズレはありえます。

 

新鮮胚移植の場合、採卵3日目の分割胚移植では12日目、融解胚盤胞移植では10日目が妊娠41日となります。

 

★超音波検査に妊娠週数による目安

妊娠4週:排卵から2週間で尿中hCG検査または血液中hCG検査による妊娠の診断ができる

妊娠5週:排卵から3週間(着床から2週間)羊水が溜まった胎児嚢を超音波検査で確認できるようになる

妊娠6週:排卵から4週間(着床から3週間)

        胎児嚢内に胎児の心拍を超音波検査で確認できるようになる

妊娠6から胎児心拍数(100-130/分)

妊娠7で胎児頭臀長7mm、胎児心拍数(130-160/分)

妊娠8で胎児頭臀長14mm、胎児心拍数(160-190/分)

 

 *赤ちゃん(受精卵)のことを、妊娠8週未満は胎芽、妊娠8週以降は胎児と言います

 

●上記の目安からは妊娠63日の胎児心拍は正常範囲ですが、71日の胎児心拍は正常範囲からはずれていること、また本来妊娠6-8週は週数に応じて胎児心拍は増加する時期にあるはずですので、1週間前より減少することは、流産に繋がる可能性が高くなっていると考えられます。 ただ、経過を見る事が妊娠診察では重要ですので、再検査での胎児心拍を見て、診察医からご説明をさせて頂きます。 

 

上記が目安からは妊娠7週で胎児心拍122/分はやや少なめですが、妊娠7週でも70日と76日では基準は大きく異なります。また、流産率には年齢が大きく影響します。

 

年齢別の流産率(2017年 JSOG

 

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