2023 登山 その35 槍ヶ岳~大キレット~北穂高小屋~北穂高岳~涸沢ヒュッテ~上高地 4日目 | HIRO'S DIARY vo3

HIRO'S DIARY vo3

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

令和5年8月12日(土)槍ヶ岳~大キレット~長谷川ピーク~飛騨泣き~北穂高小屋~北穂高岳~涸沢ヒュッテ~横尾~上高地(長野県)

 

午前5時に目が覚めて起きようと思ったら、全身筋肉痛で起き上がれない。

 

とりあえず横向きになって、両手を付いて上半身だけ起こす。

 

そして、何とか立ち上がって洗面所に行こうと思って部屋の前にある階段を降りるが

太モモが筋肉痛でパンパンで力が入らない。

 

それでも横向きに一段ずつ降りて、洗面所に行って顔を洗って歯を磨いて

朝ご飯を食べるために、カクカクしながら食堂に行く。

 

と言う事で、今日の朝ご飯。

 

 

見た目は普通に見えるが、どれも手が込んでいてスゴク美味しい。

 

朝ご飯がこんなに美味しいなら、昨日の晩ご飯も食べたてみたかった。

 

その食堂には、大好きな「岳」の色紙が貼ってあった。

 

 

そして部屋に帰って着替えたが、部屋は一人部屋で窓もあって明るい。

 

 

 

 

昨夜、受付の時に一人部屋と言われたが、疲れ果ててボーとしていて

そのまま倒れ込むように寝てしまったので、部屋の事は全然分かっていなかった。

 

と言う事で、着替えを済ませて表に出て「涸沢ヒュッテ」から見える

昨日見れなかった、快晴の穂高の山並みを改めて眺める。

 

 

小屋の下にはテントがいっぱい張っていた。

 

 

そんな「涸沢ヒュッテ」を改めて見ると、やっぱりイイ山小屋だ。

 

 

 

 

 

 

そして午前8時、上高地に向けて下山する。

 

 

でも全身筋肉痛で、しかも太モモが一番キツイ。

 

しかも、登山道には大きな岩もあって降りるのがツライ。

 

 

それでも、太モモに負担が掛からない様にストックを前に突きながらゆっくりと降りる。

 

 

そして途中で振り返ると、穂高の山並みがキレイに見えた。

 

 

途中で何度も休憩して何とか「本谷橋」に着いたが、標準タイムが1時間10分なのに

疲労が抜けないうえに、筋肉痛でまともに歩く事が出来ず3時間以上掛かってしまった。

 

 

宿を出たのが遅かったし、このペースでは午後5時30分の最終のバスに間に合わないので

とりあえず急ぐ事にして、結構揺れる「本谷橋」を渡った。

 

 

 

そして、1時間ほどで「横尾」に着いて少し休憩した。

 

 

 

 

 

ここから上高地までは、ハイキングコースの様な平坦な道を進むので

登山道より負担は掛からないが、体か重くて中々足が前に進まない。

 

 

それでも何とか歩き続けて、1時間30分ほどで「徳沢」に到着。

 

 

初日の様にソフトクリームを食べる時間は無いが、少しだけ休憩して再び歩き出す。

 

途中の河原では、猿たちが日向ぼっこしていた。

 

 

そして1時間30分ほどで「明神分岐」に到着。

 

 

ここまでは、筋肉痛と息切れと闘いながら何とか来る事が出来た。

 

ここでも少し休憩するが、すでに午後4時を過ぎていて

ここから1時間で上高地まで行かないと間に合わない。

 

標準タイムは1時間だが、疲れ果てて気力も体力も無くなって来た。

 

間に合わなければタクシーでも帰れるので、それでも仕方ないと思い何とか歩き出す。

 

ただ、ここまで来ると自分自身の意地として何とか間に合うように

筋肉痛と闘いながら、重いバックパックを背負い、体を引きずるように歩き

なんとか1時間ほどで「河童橋」に到着した。

 

この時午後5時15分で、あと15分でバスターミナルにたどり着かないと間に合わない。

 

と思っていると、その「河童橋」の所にたくさん人が並んでいて

「バスの列の最後尾はこちらです!」と案内の人が言っていた。

 

 

「えっ?ここからバスターミナルまで、まだ結構距離あるのに」

 

と思って並ぼうとしたら、長野側の「さわんど」行きのバスの列だった。

 

「さわんど」は関東方面から来る人で、並んでいたのはほとんど観光客だったが

この日はお盆休みだったので、ビックリするくらいたくさん人が並んでいた。

 

でも自分が乗るバスは、岐阜側の「あかんだな」行きのバスなので

その長い列を横目に、最後の力を振り絞って前に進む。

 

 

そして、午後5時20分にバスターミナルに着いて、なんとか最終のバスに間に合ったが

こちらのバスは30人程しか並んでなくてホッとした。

 

ただ「河童橋」からここまで5分程歩いたが、その間「さわんど」行きのバスの列は

ずっと続いていたので、スゴイ人数が並んでいた事になる。

 

しかも、タクシー乗り場も100m以上の列になっていた。

 

なんとか間に合って本当に良かった。

 

ちなみに、最終のバスは最後の人を乗せるまで増便されるようだ。

 

そして「あかんだな」行きのバスに乗って駐車場に着き

午後6時15分、無事にヴェル号に到着。

 

 

 


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

総ハイク時間46時間32分、標高差1,707m、総歩行距離67km の行程でした。

 

ちなみに、体重は5kg減りました。

 

そして、北アルプスでは珍しく4日とも快晴で、しかも無風という天候に恵まれて

なんとか無事に「3泊4日 北アルプス縦走登山」を終える事が出来きました。

 

実は、登山を始めた頃に「いつかは槍ヶ岳に登りたい」と思っていました。

 

でも、自分には技術的にも体力的にも無理だと思っていたのですが

去年登山を再開してから登山靴を買い替えて、ハイドレーションも買い替えて

バックパックも買い替えて、GoProを買って、ヘルメットを買って

ハイクグローブを買って、ココヘリにも加入して、着々と北アルプス縦走登山の

準備をしていました。

 

そして、槍ヶ岳の事を色々と調べていたら「大キレット」の事を知って

どうしても行ってみたいと思い、自宅でウエイトトレーニングと

体幹トレーニングとバランストレーニングとストレッチをして体調を整えていました。

 

でも、1日目と2日目は順調だったのですが3日目に試練が待っていました。

 

ただ、3日目は余裕をもって午前3時30分に槍ヶ岳山荘を出発して

標準タイムの1.5倍は想定していたのですが、結局2倍の17時間も掛かってしまいました。

 

もし槍ヶ岳から出発するなら、北穂高岳小屋で1泊してから涸沢まで行くか

南岳小屋で1泊してから涸沢まで行けば、2倍の時間が掛かっても大丈夫だったので

もっと自分の体力と持久力をよく考えて、もう1泊して余裕を持った計画を立てないと

いけないと思いました。

 

そして大キレットは、長谷川ピークから先の飛騨泣きから過酷な所がずっと続いて

滑落したら人生が終わる所ばかりでした。

 

その切れ落ちている所の動画や写真を撮って、もしバランスを崩したら

シャレにならないので、撮りたい気持ちをグッと我慢しました。

 

あと、下を見て「ココから落ちたらどうしよう」とネガティブな事を考えても

仕方ないので、目の前の崖を両手と両足を使って一歩ずつ登る事に集中しました。

 

そして、気力も体力も限界を超えていてスゴクきつかったので

高所に対する恐怖感を感じる余裕が無かったのが、結果的には良かったと思います。

 

ちなみに、駐車場に着いて着替えた後に少し仮眠してから帰ろうと思ったのですが

そのまま朝まで寝てしまいそうだったので、とりあえず駐車場を出たのですが

高速に乗ってから強烈な睡魔に襲われて、途中のSAで2回(合計6時間)仮眠したので

ハイクと同じく標準タイムの2倍の12時間掛かってしまい

結局、自宅に着いたのは翌朝の午前7時でした。

 

今回の教訓

1、槍ヶ岳の登山口である槍沢ロッジまで6時間かかる。

2、山小屋では登山靴の管理は自己責任。

3、山小屋では夕食後に歯を磨いて翌朝に備えてスグに寝る。

4、槍ヶ岳の穂先の登頂は平日はスグに登れるが週末は2時間待ち。

5、大キレットは色々な意味でシャレにならない。

6、下山後1週間たっても筋肉痛が取れない。

7、下山後2週間たっても足の指の痺れが取れない。

8、下山後3週間たってから両膝の痛みが出る。

 

 

北アルプス縦走登山のブログ

 

 

登山のブログ

 

 

人気ブログランキングへ ← 今日のブログランキング!