世界最大級の木造建築御影堂【東本願寺】 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼

                                   ≪NO51≫

 

東本願寺(ひがしほんがんじ)

                         《京都市

      令和6年3月4日(月)

 

久しぶりの百寺巡礼です。

寒い冬場の1~2月は

体調を考え

巡礼も避けていました。

 

いよいよ、3月

再び動き出します。

 

今回は京都

3泊4日で13の寺を巡ります。

 

手始めは東本願寺

京都駅より烏丸通を北へ

徒歩10分です。

 

曇り空の下

3月と言っても

少しも暖かくなりません。

 

少し猫背になりながら

歩いていると

左手に

壮大な瓦葺きの屋根が見えてきます。

お東さん」と呼ばれる

真宗本廟、東本願寺です。

 

京都にある

本願寺はなぜ東と西があるのだろう

と昔から私は不思議に

思っていました。

 

二十数年前

法人の園長を拝命することになり

その資格を得るため

熱海で研修を数日間受けました。

 

全国からその資格を得るために

集まったのは数百名。

 

同世代の者が4名づつ

同じ部屋に割り当てられました。

 

その中に

鹿児島県と新潟県

お寺の副住職がいました。

そしてもう一人は

川崎の韓国系の法人職員の方でした。

 

私は地域立の社会福祉法人監事で

それぞれの立場で

園長資格を得るための研修参加です。

 

部屋での自己紹介の時に

お寺の副住職の方々が

「おひがしですか」「おにしですか」

と言っていたのが

とても印象に残りました。

 

いろいろ話しているうちに

お二人が

同じ宗派なのですが

」と「西」に分かれている

浄土真宗の僧侶だとわかり、

その総本山

東本願寺」であり

西本願寺」であることを

知ったのはだいぶ後のことでした。

 

その「お東さん」と呼ばれている

真宗本廟、東本願寺

今回訪ねるのです。

 

ちょっと小ぶりな(それでも立派な)

阿弥陀堂門(あみだどうもん)

の向こうに

大きな「御影堂門(ごえいどうもん)」が

見えてきます。

 

その前には蓮の花をデザインした

青銅の大きな噴水

とても調和しています。

門の高さは27m

南禅寺三門、知恩院三門と共に

京都三大門に数えられる

重厚な門です。

二層中央の大きな扁額には

真宗本廟(しんしゅうほんびょう)」と書いてありました。

 

門をくぐります。

天井には

大きな装飾のきれいな

金色の飾り物がありました。

 

門の向こうに

世界最大の木造建築と言われる

御影堂(ごえいどう)が建っています。

まるで羽を広げたような二層の瓦葺きが豪壮です。

中には「親鸞聖人」の御真影が

安置されています。

 

そしてその隣には

これもまた大きいのですが

御影堂があまりにも大きいので

少し小さく見えてしまう

本堂阿弥陀堂」が建っています。

屋根の勾配が急で重厚です。

本当に仏堂らしい建物です。

中には本尊阿弥陀如来立像」が

安置されています。

 

二つの堂には誰しもが自由に

入堂でき

訪れる門徒の方々が

次々に入堂され

お念仏を唱えていました。

 

御影堂阿弥陀堂を結ぶ

磨き抜かれた渡り廊下には

この堂宇を建設するにあたり

巨大な木材を運ぶために

丈夫な綱にするために

女性の黒髪を織り込んだ

毛綱」が飾ってありました。

 

そして

ギャラリーには

浄土真宗を大きく広められた

蓮如上人の「御忌法要」を営むために

東本願寺と吉崎御坊を往来する

蓮如上人御影道中(れんにょしょうしんごえいどうちゅう)

の山車が飾られていました。

 

本堂阿弥陀堂御影堂の外陣

門徒の方々と御一緒に

静かにお念仏を唱えさせていただきました。

 

本堂から

阿弥陀堂門

御影堂門を見ると

お詣りに来られる門徒の方々が

後を絶ちません。

 

どんよりとした重い空を見上げて

雨になりそうかな

少し暗い気持ちになりそうでしたが

 

壮大な2層門の御影堂門

真っ白いローソクのような

京都タワー

次の寺を目指す自分を

励ましてくれるような気がしました。

 

次は隣の「西本願寺を目指します。

             【2024.3.9記】

 

東本願寺(ひがしほんがんじ)

【宗 派】 真宗大谷派

【所在地】 京都市下京区烏丸通七条上ル

【電 話】 075-371-9181

【拝観時間】5:50~17:30

【拝観料】 境内自由

【交 通】 JR京都駅より徒歩10分