伯耆富士「大山」の懐に佇む古刹 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼≪NO48≫

 

大山寺(だいせんじ)

(鳥取県西伯郡大山町)

      令和5年12月8日(金)

 

だいぶ間が開いてしまいました。

 

数あるお寺の中から

作家五木寛之さんが選んだ

全国に佇む百の寺を巡る

「百寺巡礼」という文庫本が

好きで

 

同じ寺を巡ってみたい

と始めた私なりの

「おやじの百寺巡礼」

 

私も五木さんが

この巡礼をした歳

と同じになりました。

 

毎月1回は出かける予定でしたが

様々な用事が重なり

 

2か月ぶりの今回の寺巡りです。

 

場所は山陰の鳥取県

 

あの名峰「大山」の

山麓に堂宇を構える

大山寺(だいせんじ)」

を訪れました。

 

日本唯一の定期寝台特急

サンライズ出雲」に乗車して

米子駅に降り立ったのは

朝の9時。

 

レンタカーを借りて

大山寺に向かいます。

 

約50分で大山寺山門前

到着です。

 

山陰は曇天か雨の日が多いと

聴いていたので心配でしたが

 

良く晴れ、とても

暖かい日となりました。

 

立派な仁王門です。

 

両脇に

大きな「仁王像」が迎えてくれました。

 

仁王門の手前

左を見ると

大きな石造りの鳥居がありました。

そして

大神山神社奥宮へ続く

長い自然石を敷いた参道が続いていました。

 

ここは神仏習合の寺なのです。

 

まず大山寺へと

仁王門をくぐり

本堂を目指します。

 

天台宗別格本山

角磐山(かくばんざん)大山寺」の

石塔があります。

 

自然石の石段は

非常に登りにくく疲れます。

 

右に不動堂が見えてきました。

堂内は見られませんが

不動明王がおられるようです。

 

石段を上り終わると

鐘楼堂がありました。

以前は鐘楼を

誰でも撞けたようですが

今は禁止です。

 

本堂に到着しました。

平日の午前中です。

人が見当たりません。

 

静かにお詣りがてきました。

 

本尊は地蔵菩薩と聞いています。

静寂の中にお顔を隠した

本尊が拝めました。

 

参道の石段より

仁王門の後ろ姿です。

 

仁王門を出て

先ほどの石の鳥居をくぐり

大神神社奥宮を目指します。

 

大きな地蔵菩薩が迎えてくれています。

 

傍らに「暗夜行路」の石碑がありました。

志賀直哉が

この大山寺の蓮浄院の離れにしばらく

滞在していたそうです。

「暗夜行路」の重要な舞台となったようです。

 

長い自然石の石段が続きます。

 

下ってきた人によると

どうやら奥宮は

改修中の様です。

あきらめて戻ることにしました。

 

まだこれから

少し離れた

阿弥陀堂」を参拝したかったのです。

 

「阿弥陀堂」は

本当にわかりずらい場所に

ありました。

 

何度も道に迷い

ようやく

参道を見つけ

その向こうに

阿弥陀堂(常行堂)」が見えました。

 

なだらかですが

かなりハードな石段です。

 

堂内は見ることはできませんでしたが

少しだけでも阿弥陀如来

拝んでみたいものでした。

 

阿弥陀堂の裏手には

山の斜面を利用した

たくさんの墓石や石塔がありました。

静かに佇んでいる石塔群を

眺めていると

汗で濡れた背中が

少しだけスーッとした

気分になりました。

     (2023.12.10記)

 

 

大山寺(だいせんじ)

【宗 派】 天台宗別格本山

【山 号】 角磐山(かくばんざん)

【所在地】 鳥取県西伯郡大山町大山

【電 話】 0859-52-2158

【拝観時間】9:00~16:00

【拝観料】 霊宝閣拝観料300円

 *12月から3月は閉館なので今回は無料でした。