江戸時代からの面影を残す海辺の町「天領黒島」 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

昨日の車の中から見た

案内板が気になって

 

早朝の散歩がてらに

天領黒島」を歩きました。

人っ子一人見ない

静かな海辺の町を歩きます。

 

でも、

普通の海辺の町とは

雰囲気が全然違います。

電柱がなければ

100年以上前の

町を歩いているようです。

 

それもそのはず

案内板に書いてありました。

能登では

最も栄えた

江戸幕府の天領の町だったのです。

 

黒釉薬の瓦

そして

黒い下見板張りの外壁格子の家が

連なっている

統一された独特の町並みです。

 

家族会館」と書かれた表札も

ありました。

 

細い坂道の向こうは

すぐ日本海です。

 

至る所に

細い路地がたくさんあります。

 

町の中心に

総鎮守がありました。

若宮八幡神社」と

石塔に書いてありました。

 

一礼して

石段を登ってみます。

 

結構急な坂道と石段を上り切り、

社殿が見えました。

 

狛犬も変わっています。

しっぽがたくさんあります。

参拝して

参道を下ります。

日本海が良く見えます。

 

町の中心に建っている

元網本の「角海家」は

黒島を代表する廻船問屋だったそうです。

庭園も屋内も

当時の網元の隆盛さがみられる

素晴らしい建物の様ですが

早朝の為、入館できませんでした。

 

高台からの景色が

とても良いということで

行ってみました。

 

日本海に向かって統一された

黒い瓦が連なり、

景観を美しく見せています。

 

高台の上にはお寺が

並んで建っていました。

海風から守るためか

本堂も鐘楼も

板で覆われていました。

 

そういえば2007年3月の

能登の大地震

この黒崎の町も

相当な被害を被ったようです。

 

津波もあったのでしょうか。

今でも

至る所に

建物が取り壊された

空き地が目立っていました。

 

でも、さすが国の

重要伝統的建造物保存地区

選定されているだけのことはあります。

見事、復興して

統一されたきれいな町並み

見ることができました。

 

近くに泊っていなければ

見ることがなかった

天領黒島」地区の町並み。

 

良いものを見せてもらった

早朝散歩でした。

    (2023.9.28)