北陸唯一の五重の塔(妙成寺) | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼≪NO46≫

 

妙成寺(みょうじょうじ)

(石川県羽咋市)

      令和5年9月27日(水)

輪島市から

日本海を右手に眺めながら、車を走らせ

能登半島の付け根のあたり

羽咋市に伽藍を構える

妙成寺に向かいました。

 

妙成寺は北陸における

日蓮宗布教の拠点となった寺です。

 

それ以上に

北陸で唯一の木造五重の塔

有名なお寺です。

 

天気は

北陸特有のどんよりとした空模様から

ついに雨が降り始めました。

 

参道前に立つと

遠くに

あの五重の塔の相輪が見えています。

足早に受付を済ませ

仁王門」に向かいます。

左脇に「さざれ石」がありました。

そしてその向かい側に

可愛らしい茅葺き屋根の

浄行堂」がありました。

滑らないように

石段を上り

重厚な「仁王門」をくぐります。

扁額は「金栄山」と書いてありました。

 

門の両側には

阿吽の仁王尊

にらみを利かせています。

 

境内に入り、右には

大きな屋根の「鐘楼」がありました。

 

そしてその向こうに

「祖師堂」と「三光堂」を

両脇に従えた

大きな「本堂」が建っています。

この造りは

日蓮宗独特な様式だそうです。

 

左には

開山堂」と「経堂」が見えます。

 

そして正面には

お目当ての「五重の塔」が・・・。

 

残念ながら修繕中でした。

五重の塔の周りは

足場が組まれ

クレーンが動き

全く近寄ることができません。

でも

立派な五重の塔であることは

確認できました。

高さは約34mだそうです。

江戸時代初期建造の

代表的傑作の一つだと

書いてありました。

 

裏手に周り「丈六堂(じょうろくどう)」

を目指します。

内部には

丈六(約5m)の

釈迦牟尼仏立像が泰安しています。

 

妙成寺は大火に遭っていないため

当時のままの

日蓮宗様式伽藍が残っている

唯一の寺でもあります。

 

一つ一つの伽藍が

歴史を感じさせる

落ち着いた寺でした。

 

苔むした寺庭も趣がありました。

 

神仏融合の寺でもあり

鳥居や拝殿もありました。

 

その拝殿の屋根越しに見える

五重の塔の相輪も

なかなかのものでした。

 

帰りがけに

仁王門」を裏側から眺めます。

どっしりとした重厚な門です。

単層三間一戸楼門とよばれ

禅宗寺院の重層三間とは

対照的な門である

と記されてました。

 

雨は降ったりやんだりでした。

書院から見る「五重の塔」が素晴らしい

と言うことでしたが

それもかないませんでした。

 

でも

個々それぞれの伽藍に

歴史を感じる

素晴らしい寺でした。

 

修繕が終わり

脚がが取れた「五重の塔」を

もう一度眺めてみたい

そんな思いが

湧き上がってきました。

        (2023.10.1記)

 

 

妙成寺(みょうじょうじ)

【宗 派】 日蓮宗本山

【山 号】 金栄山(きんえいさん)

【所在地】 石川県羽咋市滝谷町ヨー1

【電 話】 0767-27-1226

【拝観時間】8:00~17:00

【拝観料】 500円

【交 通】 JR羽咋駅から車で15分