能登門前に建つ曹洞宗大本山 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼 ≪番外編5≫

 

総持寺祖院(そうじじそいん)

石川県輪島市門前町

 

天気予報では

雲行きが怪しそうなので

朝早く家を出ました。

 

高速道路の割引時間を

利用するためでもあります。

 

それでも総持寺祖院到着

10時30分【約450K】になりました。

門前の通りも静かでとても落ち着いていました。

 

拝観料を納め

正面の「山門」に向かいました。

まず、左に目を向けると

どっしりとした造りの立派な「経蔵」がありました。

 

明治の大火でも

延焼を免れた重厚な伽藍です。

内部には大きな輪蔵があり

「一切経」が収められていました。

 

再び「山門」の前に立ち見上げます。

昭和7年に再建された

総欅の二層造りです。

手前の朱色の太鼓橋

良いアクセントになっています。

高さ17.5m、大きな「諸嶽山

と書かれた扁額が

とても小さく見えます。

 

火伏の松」です。

明治の大火でも

この松のおかげで延焼をまぬがれた伽藍が

あったという貴重な松なのです。

 

参道脇にはピンクの萩の花が咲いてました。

 

鍾鼓楼」です。

大伽藍が多いので

なんだか小さく見えますが

結構大きなものでした。

 

山門の下に

小さな鐘楼がおいてあり、

撞いてみることにしました。

「ゴーン」

と少し高音でしたが

あたりに

響き渡りました。

 

正面に「大祖堂」が見えます。

 

そして

右に「仏殿」が建っています。

 

大祖堂の「内陣」です。

豪華な総欅造りで

正面に開祖瑩山禅師

左右に道元禅師二祖峨山禅師が祀られています。

 

大祖堂から左へ

納骨堂の「放光堂」があり、

明治の大火で消失をまぬがれた

開祖瑩山禅師の霊廟である「伝燈院」と続き

一番奥に

総持寺開創以前より伝わる観音堂で

秘仏が祀られている

慈雲閣」がありました。

 

大祖堂の石段を下りながら山門

目を向けました。

まだ青々としたモミジ越しに

荘厳な雰囲気の山門が

どっしりと佇んでいました。

 

どんよりとした空模様でしたが

雨は降らずにいてくれました。

なので

広い境内をゆっくり見学できました。

現在は鶴見の大本山総持寺の

別院ですが

 

北陸の

それも能登半島と言う場所に

これほどの大伽藍を築いた

瑩山禅師

明治の大火で

大部分を焼失しても

再び

その壮大な寺院を再建した

曹洞宗の禅師とお檀家の方々の

信仰の厚さ

身近に感じたお寺でした。

      (2023.9.29記)

 

 

【宗 派】 曹洞宗

【山 号】 諸嶽山(しょがくさん)

【寺 格】 別院

【所在地】 石川県輪島市門前町門前1-18甲

【電 話】 0768-42-0005

【拝観時間】8:00~17:00

【拝観料】 500円

【交 通】 金沢から車で1時間50分

      のと山里海道「穴水IC」から約20分